SDGsワークショップ 和歌山大学教育学部附属中学校

2020年12月に和歌山大学教育学部附属中学校にて、SDGsのワークショップを行いました。和歌山大学教育学部附属中学校では、3年間を通して、総合的な学習の時間にSDGsについて学習を進めています。1年生ではSDGsの概要や世界の課題を知り、和歌山でのSDGsの取り組みについて調べていきます。その世界の課題について、今回JICA和歌山デスクで出前授業をさせていただきました。世界の課題とSDGsを題材としたワークショップの内容と様子をご紹介します。

2021年3月5日

ワーク① 世界のニュースを読んで、気になったことを共有する

 コロナウイルスによって起きている世界の問題についての記事を読んで、印象に残ったものを書き出し、それらをグループで共有しました。記事は「気候・生き物」「水・衛生」「学校」などテーマごとに短い記事がいくつかあり、どのテーマが気になったかを話し合いました。それぞれ、考えること、思うことは違います。それらを共有することで、考え方、捉え方を学び合いました。そして、今度はクラスメイトや家族と一緒に考えたいことをグループで考えました。友達の意見も取り入れて、どのテーマをみんなで考えたいかを話し合って決めました。どのグループも一つだけではなくたくさんの考えたいことが出てきました。

ワーク② 選んだ課題と関連するSDGsを紐づけする

グループワークで世界の課題と
SDGsについてまとめました。

 グループで出し合った意見や、クラスメイトで考えたい課題について、模造紙にまとめた後、それらをSDGsのシールを用いて紐づけしました。はじめは1つの課題に対して1つのSDGsシールでしたが、「あれ、もしかしてこのSDGsも関係するのでは、、」と話を進めていくにつれて、SDGsのシールが増えていきました。1つの課題も、実はいくつかの問題につながっていくんですよね。そういったことも、話し合いで気づくグループがたくさんありました。考えるのも、シールを貼るのも楽しいワークです。

ワーク③ 感じたこと、これから考えていきたいことを大切に。

協力隊体験談とSDGsの講義

 さらに実際の協力隊の体験談を聞き、世界の課題とSDGsについて考えました。協力隊の体験談は、「ネパールの暮らしとSDGs」というテーマでお話ししました。ネパールで実際に暮らしたからこそわかる話を、写真で説明しながら、また、それらの問題点について生徒たちと考えました。「ネパールでのジェンダーの話、これはネパール特有の問題でしょうか?」という問いかけに、首を横に振っている生徒もいました。また、このジェンダーの問題が、教育や水の問題などにもつながっていくことも学びました。
ワークを通じてグループで考えたこと、協力隊の体験談を聞いて考えたことなど、最後にまとめをしました。さまざまな感想、意見があり、いろんなことを考えてくれました。今回の出前授業が、生徒の皆さんにとってこれからの未来をどうするべきかを考えていくきっかけになってくれればと思います。