北岡理事長が和歌山県を訪問(和歌山大学での講演および連携覚書の締結)

2022年3月31日

和歌山大学での講演

講演会

2013年4月に設立されたわかやまJICAボランティア応援団は、このたび10周年を迎える時期となりました。応援団は、和歌山県出身のJICA海外協力隊員を支援するとともに、地域社会の国際化や活性化を目指して、帰国した海外協力隊の経験を地域社会で活かすことを目的に活動しています。同応援団と(公財)和歌山県国際交流協会が、和歌山大学と協力し、本年3月14日(月)、北岡伸一理事長による特別講演「国際協力をめぐる最近の動き~JICAの目指すもの~」を開催しました。

講演では、まず日本が近代化を進める契機となった和歌山県由来の出来事や近代化の過程で活躍した和歌山県出身の人物に触れた後、21世紀の世界において日本の国益を確保するための重要な政策である「自由で開かれたインド・太平洋構想」の意義および、これを実現するための私案としての「西太平洋連合」構想を紹介しました。また、日本が国際協力をする背景と意義、世界における日本の役割、2017年に定めたJICAのビジョン「信頼で世界をつなぐ」に込めた思いが語られました。今後JICAが注力することとして、「JICA世界保健医療イニシアティブ」を通じた途上国の医療保健システムの強靭化や、「JICA開発大学院連携・JICAチェア」、国際協力におけるパートナーシップの強化、外国人材受入への取り組み等、について講演しました。さらに、JICAが志すべき点として、JICAによる国際協力の原資が国民の税金であること、それゆえ真に必要とする人々に対する協力、あるいは、真に効果的な協力に注力すべきとの考えが示されました。講演後は、学生との質疑が活発に行われ、学生の皆さんの国際協力への関心の高さが伺えました。

和歌山大学との連携覚書締結式

締結式

国立大学法人和歌山大学およびJICAは、2022年3月14日(月)、両機関の連携覚書を締結しました。署名は、北岡伸一理事長の陪席のもと、伊東千尋和歌山大学学長と佐藤恭仁彦関西センター所長との間で行われました。

和歌山大学とJICAは、観光分野や日本の歴史・文化とつながりを持った開発途上国の人材育成のため、連携を強化していきます