【JICA関西・大阪市水道局共催】水環境分野の企業交流会 開催!

2022年12月8日

2022年11月25日、JICA関西は大阪市水道局との共催により、開発途上国での水ビジネスをテーマとして企業交流会を開催し、23社34名が参加しました。

企業交流会とは

JICA関西は、民間連携事業を活用して海外展開に取り組む企業間の交流を目的として、2017年から年に約1回のペースで企業交流会を開催しています。前回(2020年度)はコロナ禍でオンライン開催となり、対面での開催は3年ぶりとなりました。第7回となる今回は、初めての試みとして、テーマを水環境ビジネスに設定するとともに、大阪市水道局との共催により、同局の「海外水ビジネスパートナー制度」登録企業にも参加いただきました。

開発途上国での海外水ビジネスの取組み事例の紹介

関西企業からの事例紹介

今回、開発途上国での水環境ビジネスの取組み事例を紹介してくださったのは、ベトナムの水質汚染問題への解決に向けて産業排水処理装置の普及・実証事業を行った「株式会社アイエンス(大阪府)」、同じくベトナムの水道漏水問題の解決に向けて給水装置施工技術の普及促進に取り組んだ「株式会社タブチ(大阪府)」、ラオスの水道の水質向上に向けて浄水装置設置の普及・実証事業を行った「株式会社トーケミ(大阪府)」の3社です。いずれもJICA民間連携事業の活用経験に基づき、進出国の選定、事業実施までの経緯、日本と現地の商習慣の違いや、現地行政機関との関わり方等についてお話しいただきました。

グループディスカッションを通じた意見交換

グループディスカッションの様子

事例紹介のプレゼンテーションに続き、第二部では全参加者が6つのグループに分かれて、「水環境ビジネスの海外展開」というテーマで意見交換を行いました。意見交換の内容は多岐にわたり、「信頼できる現地パートナーの見つけ方」や「現地市場や文化の特徴」、「ここだから話せる開発途上国でのビジネス失敗談」、「JICA民間連携事業に応募する際にどのような準備をしたか」等、水環境分野で活躍する日本企業ならではの話題で活発な意見交換が行われました。参加した大阪市水道局職員からは「水道分野での企業の海外展開支援には、水道事業体として水道局が培ってきた知見を生かすことができる。大阪市のみならず、他自治体の水道局とも連携いただきたい」といったお話もありました。
また、休憩時間やプログラム終了後の時間を活用し、参加企業間で情報交換を行う姿も多くみられました。これまでにも、企業交流会に参加したことをきっかけとして、参加企業同士で定期的に情報交換を開始するなど、ビジネスでの協業につながることもあったようです。

おわりに

参加企業同士の交流の様子

企業交流会後には、「他企業がどのように海外展開をしているのか知見を得ることができた」「現地におけるトラブル、苦労話が聞けて良かった」「他企業の考えなどが参考となった」等の感想が聞かれ、他社の取り組みや、その成功・失敗談を聞けたことが大変好評でした。

JICA関西は、開発途上国へのビジネス展開をめざす企業の皆さまのご相談をお受けしていますので、お気軽にご連絡ください。
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