堺市の小学生がJICA留学生とけん玉で交流

2023年3月23日

キルギスの留学生 人生初のけん玉に挑戦

3月7日に堺市立宮山台小学校の小学1・2年生122名が、
JICAの留学生14名と一緒にけん玉を通した
国際交流を楽しみました。今回の取り組みは大阪・関西万博を
2年後に控え、「児童たちに、世界に興味を持ち、広い視野で
国際的な感覚を身につけてほしい」と願う宮山台小学校の
豊泉暁子(とよいずみ・きょうこ)先生の呼びかけで実現しました

JICA海外協力隊を経験した先生がイベントを企画

フィジーにて活動していた豊泉先生

2018年から約2年間、JICA海外協力隊として大洋州にあるフィジー共和国にて活動をしていた宮山台小学校の豊泉先生。現地では教育省カリキュラム開発局に所属し、体育の教科書編纂やより良い体育授業の実施を目指して、教員向けのワークショップなどを実施する活動を行っていました。現地での経験から、体を動かすことで言葉を介さなくてもコミュニケーションができることを実感したと同時に、日本に暮らす子どもたちに早い段階から世界に触れる機会を持ってほしいという想いから今回の企画を考えました。

12か国の留学生が小学生とけん玉を楽しむ

手作りボードと国旗で留学生を歓迎

そんな豊泉先生の想いにこたえ、関西に暮らすカンボジア・バングラデシュ・バヌアツ・ミャンマー・ウズベキスタン・セネガル・ナイジェリア・ベナン・コートジボワール・キルギス・南アフリカ・ザンビアの12か国、14名の留学生が企画に参加しました。

子どもたちは留学生にけん玉を伝えようと、3か月かけて技を特訓。さらに英語での自己紹介も先生と何度も練習を重ねました。当日は留学生の名前を書いた札と各国の国旗を手にお出迎え。留学生たちは小学生からのサプライズに大感激の様子でした。

けん玉を教わるコートジボワールの留学生

ナイジェリアの手遊びで遊ぶ

子どもたちはオリジナルボードと特訓した技を見せながら、留学生たちに丁寧にけん玉について伝えていました。留学生たちも子どもたちのアドバイスでけん玉を習得。技が成功すると、子どもも一緒に大喜びでした。

また子どもたちが一番盛り上がったのが、留学生のふるさとの昔あそびを教えてもらって、一緒に遊んだこと。コートジボワールのケンケンパッやセネガルのイノシシ突進ゲーム、ナイジェリアの手遊びなど、はじめての遊びに子どもたちは大盛り上がりでした。

最後は輪になって「せーの!」で一緒にけん玉の技に挑戦。けん玉を通して、みんながひとつになった瞬間でした。小学生にとっても、留学生にとっても、思い出に残る日となりました。
宮山台小学校のみなさん、留学生のみなさん、ありがとうございました。これからもお互いの国のことに興味を持ち続けてもらえたらうれしいです。