生ごみコンポスト

生ごみコンポスト(堆肥)とは

ごみ問題は大きな環境問題の一つ、かつ経済的な問題の一つになっています。とりわけ、最終処分場の逼迫と、処理コストや収集・運搬コストの負担増は悩みの種となっています。その負担を軽減するため、ごみ発生量を抑制し、資源化やリサイクルを進めることが求められています。

一般に、多くの開発途上国では、ごみ生量の半分程度か、それ以上は、家庭生ごみを含む有機ごみです。
したがって、この有機ごみを適正に処理し、資源化できれば、大幅にごみ発生量を削減でき、環境改善を図れます。

有機ごみの処理には、飼料化、コンポスト化、バイオガス化、炭化など、いくつかの方法がありますが、ここでは最も広く実践され、安価な、コンポスト化を紹介します。

有機ごみのコンポスト化とは、家庭の生ごみや、公園や街路樹の剪定枝葉などを、微生物の活動を利用して分解し、有用な堆肥に変えることです。

JICA九州の事業では、高倉式/KitaQ方式コンポストを積極的に導入しています。

高倉式とKitaQ方式

高倉式コンポスト技術(タカクラ・メソッド)

高倉式コンポスト技術(タカクラ・メソッド)は、北九州市内民間企業J-POWERグループ株式会社ジェイペック若松環境研究所(J-POWER Group/JPec)に勤める高倉弘二氏が開発した生ごみ堆肥化技術です。
特定の発酵菌を使用するのではなく、現地で入手できる発酵菌を利用したコンポスト化手法の一つです。果物の皮、発酵食品、米ぬか、もみ殻、腐葉土など、その土地で入手できる発酵菌を培養し、有機ごみと混ぜ合わせ、自然発酵させることで、短時間(特に熱帯地域において)に有機分の多くを分解します。作業については、通気性や水分を調整するための攪拌を行うだけでよく、資材も安価で入手できることが特徴です。

KitaQ方式コンポスト事業

KitaQ方式コンポスト事業は市民やNPO団体などとともに、コミュニティーでの生ごみ堆肥化や資源化物の分別促進、啓発活動・環境教育の拡充、市場ごみの堆肥化活動導入などを行い、廃棄物の削減を実現させる総合的な取組みです。
2004年よりインドネシア・スラバヤ市において、北九州市の持つ「ごみ行政に関する経験」、 公益財団法人北九州国際技術協力協会(KITA)および公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)の持つ「環境国際協力のノウハウ」、そしてJPOWER/JPecの「高倉式コンポスト技術」を統合的に導入し、4年間で約2万世帯に普及し、廃棄物の発生量が約30%削減されました。