JICA海外協力隊広報番組「Jump to the World」(2021年度第14 回目)が放送されました!@佐賀

2022年3月4日

3月2日参加の長崎明誠高校の皆さんと、“J”じゃなくて“し”のポーズ!おしい!

 3月2日(水)19時から、佐賀のコミュニティラジオ「えびすFM」にてJICA海外協力隊広報番組「Jump to the World」の2021年度第14回目が放送されました。今回は新型コロナウィルス感染防止策として人数を2人までに制限し、ゲストにはオンラインにてご登壇頂きました。また、いつも通りアクリル板、マスク着用、手指消毒対応で放送に臨みました。

 JICA九州では「高校生実体験プログラム」という高校生を対象にした開発教育プログラムを設けています。各県1校にご参加頂き、SDGsについての学びやJICA研修員(留学生)との交流、協力隊になりきり隊員活動計画を立てるプログラム等があります(下記リンクよりイベント報告がご覧になれます)。その隊員活動計画発表の優勝特典として、当方が主催している本番組へ出演権があり、この度は栄えある優勝に輝いた長崎明誠高校の学生の上野さん、宮本さん、中尾さん、徳永さん、その指導にあたられた土橋先生、JICAデスク長崎の戸崎推進員をゲストにお迎えし、お送りしました。
 学生の皆さんの元気な自己紹介から始まり、この度の実体験プログラムで発表頂いた内容をラジオのリスナーさんに向けて説明していただきました。
 「今回、自分たちが海外協力隊として派遣されると仮定した集落であるバリボ村の情報を前もって提示されました。海外協力隊になりきり、そこから自分たちでその村の課題点と改善法を考えていきました。課題点を識字率の低さの改善としました。字が読めると、薬などの説明書が理解できたり、職の幅が広がったりなど多くの利点が考えられたからです。改善点を考える上で現地の人や物だけで実現可能で持続できることを探しました。それが、オリジナルのペンと紙を作ることです。また、お金に困っている人でも学べるように、自然の木や野菜くずからペンと紙を作成しました。」多くの時間を費やして実験を重ね、学校の時間だけでは足りない時はご自宅の台所で、時にペットに邪魔されながら実験したそうです。
 今回青年海外協力隊になりきってみたものの、実際に協力隊に参加してみたいか?という質問には皆さん参加してみたい!とご返答頂きました。中でも指導教諭の土橋先生が一番熱意があるとの事で、生徒の方々が立案された計画を実際に現地で実施してみたいとお話しされました。
 今月のメッセージテーマ「体験を通じて得た新たな自分」についてもお話頂きましたが、まるで実際に協力隊を体験したかのような意見が、生徒の方々から聞かれましたので、それぞれご紹介します。
(上野さん)今回の実験等を通し、上手く行くまで諦めず努力することの大切さを学びました。これから社会に出て、色々な壁にぶつかっても、諦めずに挑戦し続けようと思います。
(中尾さん)対象の人たちの立場に立ち、物事を考える自分です。例えば、今回の体験でトイレの使用の際、トイレットペーパーが必要かどうかは国によって違うということに気づくことができました。そこから、対象の人たちの立場を考えた上で物事を考える自分を得ました。
(宮本さん)自分の独りよがりな意見ではなく、相手は何をしたいのか、どう考えているのかを考えるようになりました。発展途上国への支援で、相手が本当に何を求めているのか考えるうちに、日本に住む友人や家族もそうでなくてはならないと思うようになりました。
(徳永さん)今までは日本に住んで平和に暮らせれば良いと思っていましたが、他の貧しい人などの平和も願うようになり、実際に助けられるように外国語を勉強したいという新しい自分に出会うことができました。
JICA九州の一つのプログラムの為に、このように熱量を持って取り組んで頂き、そしてその中でまた様々な学びを得て、持ち帰って頂けた事をとても嬉しく思いました。
 最後に、この度国際協力の一歩を踏み出された学生の皆さんに、今から何かを始めたいと思っている方々へメッセージを頂きました。
(上野さん)自分が始めたいと思ったときに、自分なりのやり方でチャレンジすると良いと思います。やって得られるものが必ずあるからです。
(宮本さん)国際協力は難しそうだなと初めは思っていましたが、発展途上国を支援したいという気持ちがあれば、いつでも始めることができます。学生である私たちも自分ができる範囲でできることを考え取り組みました。皆さんのアイディアで救われる命、変わる何かがあるかもしれません。ぜひ勇気を持って、国際協力への何か活動を始めてみてください。
(徳永さん)最初は小さなことでも、続けていれば協力者ができたりして国際協力に繋がると思います。ぜひ小さな一歩から始めてください。
(中尾さん)新しいことを始めるのはとても勇気がいります。しかし、挑戦することで自分を成長させられると思います。また、初めはダメだと感じても継続していくことで慣れると思うので、頑張ってみてほしいです。

 長崎明誠高校の学生の皆さん、指導教諭の土橋先生、JICAデスク長崎の戸崎推進員、ありがとうございました。
 恒例の「世界の国歌コーナー」は、東ティモール民主共和国国歌を流しました。実体験プログラム内で活動計画を立てる際に、ウェストティモール国という擬似国での活動内容を考えて頂きましたので、本当にある東(イースト)ティモール国の国歌にしてみました。また番組中には、学生の皆さんのリクエストで実体験プログラム中に使用したJICA地球ひろば作成の「SDGsラップ」も流しました。今話題のSDGsに関し、覚えやすい内容になっていますので、ぜひチェックしてみてください!

 今回メッセージをいただいた皆さま、リスナーの皆さま、本当にありがとうございました。今回ご紹介出来なかったメッセージは次回ご紹介させて頂きます。
 今年度最後となる次回の放送は、2022年3月30日(水)19時~20時です。次回のメッセージテーマも引き続き、 JICA海外協力隊の「体験を通じて得た新たな自分」です。また、次回は、佐賀県新推進員をお迎えしインタビューして参ります。次回もどうぞお聞き逃しなく!

【試聴方法】

1.えびすFM(89.6MHz )はコミュニティーFM局に認可される最大送信出力20Wで放送しています。
2.FMプラプラの無料アプリをダウンロード頂き、その中でえびすFMをチャンネル登録して頂くと、世界のどこからでもご試聴できます。
3.下記関連リンクのえびすFMのホームページからもご試聴可能です。

【ご案内】

・佐賀の多文化共生推進番組「SPIRA多文化わいわいわい」
公益財団法人佐賀県国際交流協会(SPIRA)が実施する番組も毎月第3水曜日19時-20時に放送中!

お問い合わせ:
  JICAデスク佐賀 担当:武田
  TEL:0952-25-7921 ((公財)佐賀県国際交流協会内)
  Eメール:jicadpd-desk-sagaken@jica.go.jp