JICA海外協力隊広報番組「Jump to the World」(2021年度第10 回目)が放送されました!

2021年11月11日

11月3日参加メンバーで”J”のポーズ。

 11月3日(水)19時から、佐賀のコミュニティラジオ「えびすFM」にてJICA海外協力隊広報番組「Jump to the World」の2021年度第10回目が放送されました。
 冒頭で10月31日に小城公園で開かれた「さが国際フェスタ」のメインイベントの様子に触れ、リスナーの皆様に当日の様子や感動をお伝えしました。詳細は別途ホームページに掲載していますので、ぜひご覧ください。

 11月のメッセージテーマは、JICA海外協力隊の「活動2年目」でした。始めに、元シニア海外協力隊セントルシア隊員のパーソナリティーより、配置先の視覚障がい者施設が経営難で閉鎖に追い込まれたというエピソードと共に、その際の葛藤や苦悩をお話頂きました。番組中にラジオネーム洗濯屋さんよりメッセージが届き、「隊員の皆さんにとっての活動任期の2年は長いと感じるものなのか、それとも短いのか?」という、ナイスな質問が寄せられ、パーソナリティーそれぞれが回答しました。パーソナリティー内の総意としては、現地に順応するまでに時間を要し、日本と同じような仕事を行えるまでに1年はかかるため、短い気がするとお伝えし、ただ活動が上手くいく事ばかりではないので、そういう際には長く感じる時もあったとお話ししました。

 次に、ザンビアへ再赴任された隊員の山本恵理さんによる現地レポート「月間えり」のコーナーへ。山本さんの活動は残すところ1か月という事で、今回第6号レポートが山本さんの最後の現地レポートとなりました。最終レポートでは、ザンビアのブレイクタイムに関してご紹介頂きました。下記、レポートより一部抜粋しご紹介致します。
「ブレイクタイムとは休み時間のことで、ザンビアでは授業間の短い休み時間がなく、その分2時間目と3時間目の間にまとめて長い休み時間を取ります。とはいえ、チャイムが鳴ったりするわけではないので、先生たちの裁量で休み時間が始まることもしばしばです。子どもたちがブレイクタイムを楽しみにしているのは、家から持参した食べ物や飲み物を食べることが出来るからです。子どもたちが持ってくるのは、主にスナック菓子やクッキー、キャンディー、パン、ジュースなどですが、中にはスパゲッティを持ってくる子もいて、嬉しそうに誇らしそうに見せてくれます。日本の学校ではお菓子を食べることが校則で禁止されているところが多いと思いますが、ザンビアでは登校時間が早い、家が遠い、習慣がないなどの理由で、朝ごはんを食べて来ない子も少なくありません。そのため、この時間は大切なエネルギー補給の時間になっています。おやつの代わりに小銭を握りしめて持ってくる子もいて、学校内の青空商店でスナック菓子などを安く買うこともできるようです。一方で、中にはお菓子もお金も持ってくることができない子もいます。その子たちが、友達にお菓子を分けてもらっている場面をよく見かけます。「ちょうだい。」や「ありがとう。」などのやり取りはあまり重要ではないようで、近くに欲しそうな友達がいれば分けてあげるということがごく自然に行われています。
子ども同士だけでなく、先生たちも同僚間で文房具などを共有して使っていたり、自家用車通勤の先生の車にみんなで相乗りして退勤したりといった光景が日常的に見られます。また、ものの貸し借りだけではなく、歌やダンスが始まるとみんなが集まってたちまち大きな輪ができたり、情報が伝わるのがとても早かったりします。日本のような礼儀を大切にする文化も誇らしく思う一方で、ザンビアのように楽しいことも必要なものも自然と仲間と分かち合う文化もとても素敵だなと思いました。ただ、貸したものが返ってこない時もあるので、そういう時は返ってくることが当然だと思い込まず、返してほしいときちんと伝えることが必要です!文化や習慣が違う点は言葉で伝えて誤解のないようにしていくことも大切だということも学びました。
 ザンビアはもうすぐマンゴーの季節で、2年前の12月(ザンビアに赴任したばかりの頃)に寄宿舎で同期隊員と毎日のようにマンゴーを食べていたことを思い出します。またおいしいマンゴーが食べられることを期待しながら、あとわずかなザンビアでの生活を大切に過ごしていきたいと思います。」
 山本さんが活動するザンビアは南半球に位置する国。だんだん暑くなってきてフルーツが豊富にとれる季節になっているようです。色とりどりの花々が咲き誇る様子、ブレイクタイムに笑い合う子供たち、分かち合う事の大切さ、文化や習慣の相違点に関する学びなど、最終レポートも詳細な現地の描写に情景を思い浮かべつつ、得た学びに関しても共有頂き、我々も山本さんと一緒に学ぶ事が出来ました。山本さんが、残りの1か月の活動も頑張っていけるよう佐賀から応援すると同時に、1か月後に佐賀の地で笑顔で再会出来る事を楽しみにしています。山本さん、6か月間にわたる現地レポート、ありがとうございました。

 恒例の「世界の国歌コーナー」は、今月開催のJICA海外協力隊ナビに関連し、トンガ王国の国歌を流しました。

 今回メッセージをいただいた皆さま、リスナーの皆さま、本当にありがとうございました。今回ご紹介出来なかったメッセージは次回ご紹介させて頂きます。
 次回の放送予定は、2021年12月1日(水)19時から20時です。次回のメッセージテーマは「協力隊経験を通して得たもの」です。次回もどうぞお聞き逃しなく!

【試聴方法】

1.えびすFM(89.6MHz )はコミュニティーFM局に認可される最大送信出力20Wで放送しています。
2.FMプラプラの無料アプリをダウンロード頂き、その中でえびすFMをチャンネル登録して頂くと、世界のどこからでもご試聴できます。
3.下記関連リンクのえびすFMのホームページからもご試聴可能です。

【ご案内】

・佐賀の多文化共生推進番組「SPIRA多文化わいわいわい」
公益財団法人佐賀県国際交流協会(SPIRA)が実施する番組も毎月第3水曜日19時~20時に放送中!

お問い合わせ:
  JICAデスク佐賀 担当:武田
  TEL:0952-25-7921 ((公財)佐賀県国際交流協会内)
  Eメール:jicadpd-desk-sagaken@jica.go.jp