【イベントレポート】「第10回中南米日系社会との連携調査団」沖縄県企業8社がペルー・ボリビア・ブラジルでのビジネス連携調査報告

2023.12.28

JICAは、移住先国で活躍する日系人・日系社会を架け橋に、日本の民間企業と連携を促進することで現地の開発課題の解決に貢献し、さらに日本の民間企業が中南米への事業展開を実現できる可能性があると考え、2012年度より中南米地域へ日本国内の企業を調査団として派遣してきました。

2023年度は、中南米日系社会との繋がりが非常に深い沖縄県からの企業8社(農業、建設、廃棄物処理、食品、映像制作の分野)が、沖縄県系人が関わる企業が多く存在するペルーとボリビア、日系人が南米最多のブラジルを訪問し、ビジネス連携の可能性を探りました。(派遣期間:2023年9月23日~10月9日、 計17日間)

各国沖縄県人会や、ボリビアのオキナワ移住地、WUB(Worldwide Uchinanchu Business Network)等の日系関係団体から、調査団一同は各地で盛大な温かい歓迎を受けました。遠い中南米で継承され現地に根付いた沖縄文化を肌で感じ感銘を受けた調査団一同は、同じ沖縄文化を共有する現地日系社会に親近感を抱き、スムーズに現地調査を行うことができました。そして数々の商談の場を重ね、各社それぞれの分野でネットワークを広げることができました。

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APAE(日系農協)訪問~ペルー~

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オキナワ移住地訪問~ボリビア~

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ジャパン・ハウスにてビジネスマッチングセミナー~ブラジル~

11月10日には、沖縄県市町村自治会館にて帰国報告会を実施し、派遣企業8社、沖縄県文化観光スポーツ部、JICA関係者(中南米部/JICA沖縄)らが登壇し、約40名の一般参加者(沖縄県内企業等)の皆さんにご参加いただきました。
派遣企業各社からの報告では、現地での調査結果や今後のビジネス展開プランが各社それぞれの想いとともに語られました。実際に既に現地企業、協力者と今後に向けてやりとりを進めている具体的な報告をされる企業もありました。
会の後半ではパネルディスカッションも行われ、企業(2社)、沖縄県、JICA、それぞれの立場から、官民連携による沖縄と中南米双方向の経済交流を盛り上げるためのアイディアを出し合い活発な議論が行われました。

JICAでは、今回の調査団を通して以下4点の気づきが得られたと考えています。

派遣企業の皆さんは、今後のビジネス展開への意気込み、そしてお互いに連携をとりつつ周りの県内企業も巻き込んでいこうとする連帯感に満ち溢れており、本調査団派遣をきっかけにした沖縄県と中南米とのビジネス経済交流の盛り上がりが期待されます。

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報告会会場の様子

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派遣企業各社より報告

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報告会でのパネルディスカッション①

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報告会でのパネルディスカッション②

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