日・ホンジュラス外交樹立90周年
2025.03.24
ホンジュラスは、北米と南米との間にあたる中米に位置し、面積は日本の約3分の1、人口約1,064万人の国です。皆さんの中にはコーヒーが好きな方もいらっしゃると思いますが、ホンジュラスはコーヒーの産地としても知られており、またメキシコ南部からホンジュラス北部一帯において紀元900年頃まで栄えたマヤ文明の遺跡であるコパン遺跡、カリブ海に浮かぶ美しい海とビーチで有名なロアタン島など、各国から多くの人々が訪れる観光地も有する国です。
その一方、ハリケーンや大雨による自然災害も多く発生し、感染症、気候変動などの世界的な課題をホンジュラスも抱え、国民1人当たりのGNIは日本の約10分の1、国民の約7割が貧困レベルにあります。上記のような課題に対し、これまでJICAはホンジュラスに対し、橋梁や発電所などのインフラ整備、保健分野における日本人専門家を通じた技術協力、日本の警察の特徴である地域住民との良好な関係構築を通じた防犯活動を行うための国家警察への技術協力など、様々な分野において協力を実施してきました。
また、累計1,471名のJICA海外協力隊員がこれまでホンジュラスで活動し(2024年12月時点)、日本とJICAに対する大きな信頼をホンジュラスの人々から得てきています。
このようなホンジュラスと日本との関係は、1935年に両国が外交関係を樹立したことに始まり、2025年は90周年の記念の年となります。
今回、在ホンジュラス日本大使館が外交関係樹立90周年を記念するロゴマークの公募を実施し、私たちの仲間であるJICAホンジュラス事務所スタッフのハンシー・カラスコさんが作成したロゴマークが記念ロゴマークとして採択されました。
日本との関係を記念するロゴマークをホンジュラス人であるカラスコさんが作成してくれたことは、日本とホンジュラスとの関係が今後更に発展するとの期待を抱かせてくれる出来事であり、JICAホンジュラス事務所は、引き続きホンジュラスの皆さんとともに、様々な課題に対する協力を推進していきたいと考えています。
JICAホンジュラス
門屋 篤典
2025年の日本とホンジュラスの外交関係樹立90周年を記念し、記念ロゴの募集が行われました。
ホンジュラスのハンシー・ホセ・カラスコ氏(JICAホンジュラススタッフ)の作品が選ばれ、折り紙の鶴とコンゴウインコで両国の将来への希望を表現しています。
このロゴは「日本文化月間」の閉会式で発表され、今後90周年関連の事業で使用されます。(外務省関連リンク:日・ホンジュラス外交樹立90周年記念ロゴの表賞式)
ハンシーさん:
「日本とホンジュラスの関係は、信頼を基盤に長く続いてきたものです。90年の歴史を通じて、私たちは互いに学び、共に成長してきました。将来もこの友好関係を大切にしていきたいと思います。」
ハンシー・ホセ・カラスコさんへのインタビュー
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ホンジュラスからJICAの長期研修員としてSDGsグローバルリーダーコースで来日されている ベラハノ・トレス・ウェンセスラオさん(Mr. BEJARANO TORRES Wenceslao)にインタビューを行いました。
ウェンセスラオさん:
「日本での研究生活は、宇宙技術を学ぶだけでなく、日本の文化や人々との交流を通じて、私の人生を大きく変える経験になりました。特に日本の治安の良さや、人々の礼儀正しさに感銘を受けました。将来、ホンジュラスに戻ってこの経験を活かし、宇宙技術を通じて国に貢献したいと思います。」
ベハラノ・トレス・ウェンセスラオさん(九州工業大学工学府在籍)へのインタビュー
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SDGsグローバルリーダーコースとは?
日本の大学院(修士/博士課程)に諸外国からの人材を受け入れる留学プログラム。SDGs貢献に必要な各分野の政策課題について当該政府の適切な政策決定や取り組みに貢献する高度人材を育成する。
(SDGsグローバルリーダーコースとは | JICAの留学プログラム一覧)
ここでは、ホンジュラスについての情報を質問形式でご紹介します!
Q1:ホンジュラスってどこにあるの?
A:地球の裏側、中米に位置しています。
Q2:ホンジュラスはどのくらいの大きさ?
A:
(参考:外務省ホームページ ホンジュラス基礎データ|外務省 )
Q3:ホンジュラスの人口はどれくらい?
A:
(参考:外務省ホームページ ホンジュラス基礎データ|外務省 )
Q4:ホンジュラスの人々はどんな産業で生活しているの?
A:主要産業はコーヒーやバナナの栽培で、国民の約7割が農業で生計を立てています。
(参考:国連食糧計画(WFP) ホンジュラスって、どんな国? | World Food Programme )
特にコーヒーの栽培に適した土地であることから、生産量が世界6位と大変多いです。
Q5:JICAはホンジュラスでどのような活動をしているの?
A:ホンジュラスからの研修員の受入れや、専門家・調査団・協力隊の派遣、その他さまざまなプロジェクトを行っています。
研修員受け入れや派遣員の数は、新型コロナウィルス流行前に比べて増加しています。
(参考:事業実績 | 事業について - JICA )
【関連リンク】ホンジュラスについてもっと詳しく知りたい場合はこちらから!
JICAの事業
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