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圃場で学ぶ、未来を育む 〜農業高校の生徒が台湾支援農場で稲作実習〜

#2 飢餓をゼロに
SDGs
#9 産業と技術革新の基盤を作ろう
SDGs

2025.07.28

2025年7月、セントラル州ソゲリにあるイアロワリ農業工業高校の生徒10名と教員が、校外実習としてポートモレスビー郊外にある台湾支援の農場「TECHNICAL MISSION OF THE REPUBLIC OF CHINA (TAIWAN) TO PAPUA NEW GUINEA」を訪れ、稲の収穫から脱穀、精米に至る一連のポストハーベスト技術を体験しました。
この実習は、イアロワリ農業工業高校の農業科教職員がNARI(パプアニューギニア国立農業研究所)を視察した際、偶然出会った台湾の農業専門家との交流をきっかけに実現したものです。現地の専門家からの提案を受け、JICA海外協力隊の鈴木健斗さんが調整役となって実習の実施が決まりました。

実習当日、生徒たちは稲作に使われる手押し耕運機や脱穀機、精米機などの紹介を受けたほか、実際の水田で稲の収穫や脱穀、種子保存、水稲の直播体験など、多様な工程を体験しました。

鈴木隊員は、「自分の派遣期間が終わる前に、生徒たちが継続して学べる環境を整えたかった」と語ります。参加した生徒たちは、分業による播種作業などにも熱心に取り組み、農作業に対する理解を深めていました。また、今回の実習は教職員にとっても学びの機会となりました。後日、JICAの陸稲ハンドブックを活用し、生育状況や土づくりの違いなどを確認するなど、日常の授業への応用にもつながっています。

今後について鈴木隊員は、「学校で今後も稲作を含む農業実習に継続して取り組んでいけば、このような校外での学びもより充実したものにしていけると思います」と語り、外部機関との連携による農業教育の広がりに期待を寄せています。

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