未来につなぐ環境教育 アートでゴミ問題を考える。


2025.09.10
2025.09.10
オロ州にある小学校の4年生90名が、環境学習の一環として「トラッシュアート作品」を制作しました。身近なごみを材料とすることで、環境問題について楽しく学び、行動を見直すきっかけとすることをめざした活動です。
この取り組みを中心となって支えたのが、同校に派遣されている海外協力隊・鈴木佑隊員(青少年活動)です。鈴木隊員は、日頃から算数や環境教育を通じて児童の主体的な学びを促しており、今回の活動でも授業、ビーチ清掃、作品制作の全てに携わりました。
鈴木隊員は「ごみを通じて子どもたちが自ら考え、表現する力を身につけているのを実感しました。こうした経験が、将来の行動につながることを期待しています」と語ります。
これまでの活動を通じて、子どもたちの環境への意識は確実に高まっていますが、ポイ捨ての習慣が根強く残る現状も課題です。今後は、学校や地域と連携しながら、継続的に意識変革を進めていくことが求められます。来年度以降は、配属校と他地域の学校をつなぎ、児童同士が作品を紹介し合う交流の場を設けることを目指しています。地域ごとに異なるごみの種類や作品の表現方法を比較することで、子どもたちは新しい視点を得るとともに、環境問題をより広い視野で考えるきっかけとなることが期待されています。
今回の取り組みは、子どもたちが身近な環境課題を自分ごととして捉え、行動につなげる大切な一歩となりました。JICA は、学校や地域社会との協力を通じて、次世代の子どもたちに環境への意識を育み、持続可能な社会の実現を目指していきます。
●関連リンク
・子供たちと一緒に考える海の未来 ― 環境教育隊員による取組
・国家エネルギー庁の職員が、日本でエネルギー政策を学ぶ
・ 現場の声を国際機関へ ― 協力隊員による教育活動の紹介
●最新の活動やイベント情報はフェイスブックでもご覧いただけます。(英語)
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