★特別対談前編★絶景プロデューサー・詩歩さん×ラオス隊員

2022年3月11日

 人生の一歩としてJICA海外協力隊を選んだ経歴も性格も異なる3名のストーリーを描いたショートムービー「世界で見つけたわたしの物語」、もうご覧になられたでしょうか?
 公開記念として、絶景プロデューサー・詩歩さんとムービーの主人公たちによる特別対談を行いました!

【詩歩さんプロフィール】
 絶景を求めて訪れた場所はこれまでに国内全都道府県!世界約60か国!
世界・日本の絶景を紹介する『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』Facebookページを運営、同名の書籍は累計63万部を突破するベストセラーとなる。絶景プロデューサーとしてフリーランスで活躍し、旅行ガイドや商品のプロデュース、企業とのコラボや自治体への地域振興のためのアドバイス等も行っている。

「一番驚いたのは、協力隊は●●してから現地に行くこと!」 

JICA:「世界で見つけたわたしの物語」をご覧になった感想はいかがですか?

★詩歩:
 JICA海外協力隊は名前を知っているくらいで参加した友人等もいなかったので、新鮮な気持ちで拝見しました。ワーキングホリデーに似ている仕組みかと思っていたら、協力隊は途上国ニーズに基づいた応募制で、やる気があれば誰でも行けるわけではないということを知りました。
 一番驚いたのは、派遣前にしっかりと現地語の語学訓練があること!英語ができればある程度コミュニケーションを取れるかと思いますが、地域に深く入り込むために難しい現地の言葉を一から学ぶ協力隊の皆さんはそれだけの「覚悟」を決めて参加されているのだなと感じました。

JICA:確かに派遣前に語学をはじめとしたトレーニングを受けられるのは協力隊の魅力の1つですね!

◆ムービーの主人公の一人である梅谷さんもラオス語の母国語「ラオ語」に最初は苦戦されたようです…詳しくはYouTubeをご覧ください!◆

応募時の決め手は行きたい国? 活動内容? 

上段左から町田元隊員、梅谷元隊員、
下段左から清水元隊員、詩歩さん

★詩歩:応募する時の派遣国や活動内容の選び方等も気になるのですが、皆さんはどうでしたか?

●梅谷元隊員(ラオス):
 私は学生時代にラオスに行ったことがあり、その時からの熱い想いでラオスに行くと決めていました!現地では伝統の織物を活用した生計向上という活動に取り組みましたが、これまで織物やアパレルは未経験!面接では社会人経験やあきらめずに好奇心を持って取り組む人間性などをアピールしました。
★詩歩:
協力隊になるためには面接試験もあるんですね!就活の自己PRみたいですね!

●町田元隊員(エチオピア):
 私の場合は大学卒業後すぐ協力隊に参加したいなと思いました。社会人経験や資格がなくても自分のこれまで学んできたことや取り組んだことが活かせそうな要請を探し、タンザニア、ルワンダ、ペルーで応募しました。
 ところが、合格通知に書いてあったのは「エチオピアで水と衛生問題の改善に関する活動」。学生時代にサークルで給水支援の活動を行っていたのでそこから当てはめられたのかもしれません。
★詩歩:
 へぇ!応募書類や面接から判断され、志望国以外の国で合格することもあるのですね!

●清水元隊員(フィリピン):
 私は学生の頃から国際協力を通して子ども、特に障がいのある子ども達と関わりたい気持ちがあり、協力隊の職種も「障がい児/者支援」と決めていました。なので毎年、募集要項を愛読書のように読んで、自分がときめく活動内容を探していました。語学も不安でしたが、英語でもTOEIC 330点以上又は英検3級以上あれば応募できるというのを事前に調べていました。

★詩歩:
 英語はTOEIC330点あれば応募できるんですね!確かに皆さんのムービーを見ても英語より現地語の方が重要そうですね。それでも語学が不安な人にとってはハードルが下がりますね!
 なるほど~、思い入れのある国や地域から決めるのか、数多くある活動内容から決めるのか、選び方も受ける人によって大きく変わるのですね!

ラオスで最も印象的なのは?元隊員の1枚、詩歩さんの1枚  

★詩歩:
 協力隊として活動されてきた皆さんのお気に入りの一枚を教えてください!

梅谷元隊員(ラオス)の一枚「初めて企画運営したラオス布での小物づくり講習会」

●梅谷元隊員(ラオス):
 協力隊は基本的に2年間現地で活動するのですが、これはちょうど半年くらい経って、初めて研修を行った時の一枚です。ラオスでは一枚布の巻きスカートを履く習慣があるのですが、外国人にも気軽に手に取ってもらえるように、スカート布を使った小物を作る講習会を開きました。
 この時出来上がったものは、品物として売れるレベルではありません。けれど、これをきっかけに同僚との関係も深まり、活動の道筋ができていった大切なスタートを記録する一枚なんです。

詩歩さんの一枚「寺院等の歴史的建造物の中を歩く、色鮮やかなオレンジの袈裟姿の僧侶たち」

★詩歩:
 まさに活動が始まりだした時の一枚なのですね!ラオス布アイテムかわいいですよね!私もラオスに行った時に思わず買ってしまいました。こういう国際協力活動もあるんですね!私はラオスではルアンパバーン(ラオス北部にある古都)に行ったことがあります。そこでの印象的な一枚は朝には僧侶が鉢を手に人々から施しを受けて回る「托鉢」の風景。昔からある歴史や宗教の教えを大切にするラオスに他にはない魅力を感じました。


◆梅谷さんは協力隊が終わった後も、ラオスの布を世界に広めようと帰国後から新しいチャレンジに挑戦しています!そのチャレンジとは一体…!?
…詳しくはYouTubeをご覧ください!◆

対談後半編ではエチオピアとフィリピンで見つけたお気に入りの一枚をご紹介します!