女性の保健衛生委員が活躍!「スマイルトイレプロジェクト」

世界には、トイレがないため野外排泄をするか、屋根や壁もなく足場の不安定な穴掘り式トイレを使わざる得ない状況にある地域があるーそのような状況を改善するために「スマイルトイレプロジェクト」を実施中!数回のシリーズでご紹介しています。(4回目/全6回予定)

2022年1月31日

重要な役割を担う女性の保健衛生委員 

住民による所得向上のための養鶏活動

農業技術指導によって育ったバナナ

2019年8月からケニア西部のホーマベイ県カボンド地区にて、トイレ建設によるまちづくり事業「スマイルトイレプロジェクト」を、JICA草の根技術協力事業として日本ハビタット協会が実施しています。CLTS(*)手法を用いた衛生意識変革を促すワークショップ、トイレ建設技術指導、所得向上のための農業技術指導などを通して、各家庭にトイレと手洗い場を設置し、野外排泄ゼロを達成することを目指しています。
主に女性で構成された各村の保健衛生委員が、事業運営において重要な役割を担っています。現地の人材を有効に活用し、さまざまなステークホルダーと協力することで、事業は効果的に進んでいきます。

*CTLS:Community Led Total Sanitation/住民の衛生意識の気づきと行動変容を促すワークショップ

女性保健衛生委員、ベアトリス・アチエン・オンバエさんからのメッセージ

ベアトリス・アチエン・オンバエさん

建設した衛生的なトイレを見せてくれました

こんにちは。ベアトリス・アチエン・オンバエです。 私は衛生研修で初めて日本ハビタット協会と出会いました。 衛生面で適したトイレを使用することで生活環境が清潔に保たれ、健康を維持できることを学びました。 また、衛生環境改善を進めていくための収入向上としてアグリビジネス手法も教えてくれました。バナナの苗木や鶏を提供してくれたおかげで、私たちの収入が向上し、それぞれの家庭のトイレを改善することにつながりました。
スマイルトイレプロジェクトにとても感謝しています。 私はさまざまな場所に行きましたが、スマイルトイレプロジェクトのものと比較できる良いトイレを見たことがありません。 スマイルトイレプロジェクトで建設したトイレはとても素晴らしく、使いやすく、ハエや匂いはありません。 なんて画期的なトイレでしょう! ぜひ他の人達もやって欲しいです!