JICA研修員が長岡市防災ワークショップに参加しました

自然災害にどう備える?在住外国人と日本人市民が一緒に学びました。

2021年7月16日

防災をテーマに、貴重な交流の機会を実現 

グループでの協働作業

JICA長期研修員2名が7月11日、新潟県長岡市の防災ワークショップに参加し、長岡市が作ったハザードマップ(多言語)の利用方法を、日本人市民と一緒に学びあいました。
この2名は、長岡技術科学大学工学研究科に通っているチュニジア出身のLABIDI Amalさんと、セネガル出身のSAMBE Mangoneさんです。
そのほか、在住外国人15人(長岡工業専門高等学校の留学生を含む)、日本人市民13人の合計29人が参加し、防災をテーマに一緒に考えながら交流を楽しみました。

ワークショップでは、①洪水が起きたときの家屋や街の様子、②ハザードマップの見方、③ハザードマップを使った自宅の危険度把握、④実際の避難方法などについて、外国人と日本人がグループを作り、助け合いながら理解を深めました。途中、避難する時に持って行くもの7品を覚えるゲームでは、グループメンバーで協力しあい、とても盛り上がりました。
ワークショップの進行は「やさしい日本語」で行われ、長岡市が独自に作成した防災情報カードの配付と参加者による登録が行われるなど、実践的な内容でした。
JICA長期研修員にとって、ハザードマップを使った住居の確認は初めてであり、災害が発生した時の具体的な避難方法について理解を深める良い機会になりました。加えて、長引くコロナ禍により、大学内以外に出歩く機会が減っている中、日本人市民との貴重な触れあいの場となりました。

災害時の多文化共生に向けて    

JICA研修員や長岡市国際交流センター長を囲んで

ワークショップの最後に、イベントを主催された羽賀友信長岡市国際交流センター長から参加者に対し、災害が発生した時に重要な3つのキーワードが伝えられました。
「誰(の元に避難すること)を思い出すか」「どこ(に避難すること)を思い出すか」「災害に関連する日本語を覚えておこう」
日本は自然災害の多い国です。特に近年、梅雨が終わるこの時期に大雨や洪水が多発しています。日頃から身の回りで自然災害が起きた時にどのように対応するのか、日本語を学んでいる外国人が近くにいた時にどのような情報を提供する必要があるのか、学びの多いワークショップでした。長岡市のみなさん、ありがとうございました!

報告者名
長期研修課:浅岡 真紀子