11月19日は「世界トイレの日」 ~みんなが安心してトイレを使えるように~

世界には、トイレがないため野外排泄をするか、屋根や壁もなく足場の不安定な穴掘り式トイレを使わざる得ない状況にある地域があるーそのような状況を改善するために「スマイルトイレプロジェクト」を実施中!数回のシリーズでご紹介しています。(2回目/全6回予定)

2021年12月6日

安心してトイレが使えるように…

足場の安定したトイレが完成、今後さらに改善していきます

安心してみんなが使えるトイレの設置を促進しています

2019年8月からケニア西部のホーマベイ県カボンド地区にて、トイレ建設によるまちづくり事業「スマイルトイレプロジェクト」をJICA草の根技術協力事業として日本ハビタット協会が実施しています。

農村地域ではトイレ普及率がとても低く、トイレがない家庭では家の周りや畑、水場などで用を足しています。トイレがあってもプライバシーが保たれていなかったり足場が不安定であったりと、安全に使用することができない場合も多いです。不衛生な環境は下痢や感染症、水の汚染を引き起こし、人々の暮らしに悪影響をもたらします。トイレ建設を促進するためには、人々にトイレの重要性を理解してもらう必要があります。そこで、衛生意識を高めるワークショップや啓発活動キャンペーンを開催しています。


11月19日は「世界トイレの日」!

「世界トイレの日」キャンペーン活動への参加を呼び掛ける村の衛生委員

「世界トイレの日」キャンペーン活動

衛生委員による劇「トイレがないと…」

トイレ建設のデモンストレーション

「世界トイレの日」に合わせて、啓発活動キャンペーンを実施しました。村の衛生委員が手洗いの大切さを伝える劇を演じたり、トイレの設置デモンストレーションを行い、各家庭でのトイレ設置を呼び掛けました。

現地からのメッセージ

現地統括員のJavan Okello氏

ケニアの農村地域ではトイレがない家庭が約60%存在しています。トイレ建設を促進していくためには住民のトイレへの重要性の理解が必要なため、世界トイレの日に合わせた啓発活動キャンペーンはとても有効です。今年も多くの住民が参加してくれ、住民の理解につながったと思います。これからKodumo West の14村を対象に活動を開始しますが、保健省、村の衛生委員等と協力しながら、野外排泄ゼロを達成したいと思います。(現地統括員 Javan Okello氏より)