\第17回JICA理事長賞受賞おめでとうございます!/

JICA東京所管地域で活動されている1個人、2団体様が、開発途上国の人材育成や社会・経済発展に多大な貢献をされた個人や団体に贈られる『JICA理事長賞』を受賞され、2021年12月9日表彰式が執り行われました。

2021年12月16日

受賞者の活動のご紹介   

左から順にアジアの障害者活動を支援する会事務局長中村様、国際協力NGO・IV-JAPAN理事安田様、国際協力NGO・IV-JAPAN理事斎藤様、アジアの障害者活動を支援する会会長前島様、北岡理事長、中山様((公財)新潟県国際交流協会理事長)、JICA東京田中所長

JICA東京管轄の地域から今年度第17回JICA理事長賞を受賞されたのは、中山輝也氏、特定非営利活動法人国際協力NGO・IV-JAPAN、特定非営利活動法人アジアの障害者活動を支援する会の1個人・2団体。表彰式冒頭理事長の北岡から、JICAのビジョンである「信頼で世界をつなぐ」の実現に多大なる貢献をいただいたことへの深い謝意が述べられました。
 受賞者の方々のご功績は次の通りです。

◆中山輝也氏
新潟県国際協力協会理事長として約15年に亘り新潟県内の国際協力推進にご貢献。
また、自ら立ち上げた各種組織にて計9件の草の根技術協力事業を実施するなど新潟県における国際協力のすそ野拡大に尽力されました。

◆国際協力NGO・IV-JAPAN
ラオスにおいて職業訓練分野を核として活動され、長年に亘り草の根技術協力事業など通じて多くの貧しい青年や女性に収入を得るためのスキルを習得させ、生計向上を支援しました。公的職業訓練を担う職業教育開発機関等とも協力し、同国の職業教育の発展に大きく貢献しました。

◆アジアの障害者活動を支援する会
草の根技術協力事業の実施や、研修事業へのスタッフ提供を通じ、長年に亘りラオスの障害者スポーツ振興体制構築や障害者就労支援に貢献されました。全国で引きこもりがちな障害者をスポーツに誘いだすという活動を続ける傍ら、国際大会金メダル選手の輩出も達成しました。

受賞者コメントのご紹介  

中山様((公財)新潟県国際交流協会理事長)(中央)とJICA北岡理事長(左)とJICA東京田中所長(右)

今回ご受賞の皆さまからのコメントをご紹介いたします。

◆中山輝也氏
『地図、地球儀から入ってくる小さな情報……。大きくつかみどころがなく、どこか「ひとごと」のような気がしておりました。
 ふと立ち止まって振り返ってみたら、中国、そしてモンゴル国などとの交流が、いつの間にか私には身体の一部のように親しくなじんでいました。
 「技術」この2文字が、これほど大きな役割を果たしてくれたとは……。40年以上にわたる技術交流も、人と人との交流を育ててくれました。改めて「技術」とは何かを問い、人の生き方を問い、時代を問う時、交流の記憶がいとおしくなっていました。受賞の知らせを受け、授賞式での皆さんは私をはるかに超える難儀をされていることを知り、自分の受賞を気恥ずかしく思った次第です。』

IV-JAPAN理事安田様(左)と理事斎藤様(右)とJICA東京田中所長(中央)

◆国際協力NGO・IV-JAPAN
『一主婦が立ち上げた小さな会が33年間でこのように評価されて、こんなうれしいことはありません。多くのドナー、友人、ガールスカウト仲間、そして何よりもラオスのたくさんの人々にサポートされて活動を継続することができました。年を重ねたおかげで立派に起業し、成功している職業訓練卒業生を見ることができとても幸せです。今後もラオスやネパールの草の根の人びとのために働きたいと思います。責任がますます重くなりましたが、この受賞を誇りに頑張ります。』

アジアの障害者活動を支援する会会長前島様(左)と事務局長中村様(右)とJICA東京田中所長(中央)


◆アジアの障害者活動を支援する会
『JICA理事長賞を賜り誠にありがとうございます。1997年にラオスにおいて社会参加を心待ちにする若い障害者に向けた「障害者リーダー育成セミナー」を初めて行ってからもうすぐ25年が経とうとしています。活動当初からスポーツを通じた障害者のエンパワメントを活動の中心に掲げ、草の根の障害当事者から寄せられた声を大切にしながら車いすバスケットボールを始めとする「チームスポーツ」から「個人スポーツ」まで、ラオスのカウンターパートと協働で、幅広いパラ競技のアスリート・コーチ育成、ユニバーサルスポーツの普及等を実施してきました。この受賞はラオスの全ての当会の活動に関わる仲間たちへのエールともなります。この賞を励みにこれからもラオスの人たちと一緒に頑張っていきます。』

受賞を心よりお祝い申し上げますとともに、皆さまの益々のご活躍、ご発展を祈念いたします。