翔んで!!埼玉デスク“カンボジアで活躍する協力隊へ訪問!!”

2022年10月17日

【画像】8月11日(木)〜12日(土)“JICA埼玉デスク”は、埼玉県からカンボジアで活躍するJ ICA海外協力隊の佐藤 綾さん(2021年度7次隊/理科教育)と井上 大貴さん(2021年度7次隊/小学校教育)お二人のところへインタビューしてきました!! その様子をご覧ください。

理科って楽しい!!将来先生を目指す学生たちへ

顕微鏡の使い方をデモンストレーション

クメール語も書けるようになりました

学生たちと授業後で集合写真
紙芝居形式でSDGsについて学びました

コンポンチャム州小学校教員養成校で活動する佐藤さんは、将来、先生を目指す学生たちに“理科教育”の指導を行なっています。付属小学校が併設されていて、校内には多くの小学生と学生が勉強する姿が見られ、佐藤さんと校内を歩いていると『チョムリアップスーオ(こんにちは)アヤ!』すっかり打ち解けている様子が伺えました。

戸田市で中学校の理科の先生としてお仕事をされていた佐藤さん。実は、中学時代に出前講座で来られた協力隊の方のお話を聞いて、国際協力に興味を持ち、『将来私の大好きな理科で、先生として国際貢献してみたい!!』という想いが生まれ、日本の教育現場で経験を積んできたと話されていました。

授業前には必ずカウンターパートに指導案を見てもらい、クメール語を使って板書、文字や読み方がわからないところは学生がフォロー、コミュニケーションを図りながら、阿吽の呼吸を揃えて楽しく授業をされていました。また、カウンターパートも普段は学生へ指導する理科の先生。理科で使用する器具や安全の管理から、学生へ教える際のポイントなども含め、伝授されています。

恩返しを繋ぐ〜現場の先生たちへと〜

普段の授業の様子

作成した教材(P Bのキャップを使用した十の位手作り計算機)を説明している様子

YouTubeで研修動画を配信

シェムリアップ州モック・ニア小学校で活動する井上さんは、州内でもNO.2の大きさを持つ大規模校で先生や子どもたちに“算数”の指導を行なっています。児童数3,120名、教員数83名在籍している校内はとても広く、元気いっぱいの子どもたちが大きな声で挨拶する様子が見られました。

ベトナムはホーチミンの日本人学校で教員経験のある井上さん。そんな中、東南アジア諸国を旅行した際に、今もなお残る児童労働の現状を見てきたこと、カンボジアへ訪問した際に、日本語を話せる現地の女性の方にいろいろ親切にしてもらえたこと、そしてその女性はNPO法人ハート・オブ・ゴールドの支援で日本人にお世話になったと話す言葉を受け、井上さんも恩返しのリレーを止めてはならない!そこから国際協力に取り組みたいと思ったそうです。

多くいる教員全員まとめての研修を組むのは難しい中で、対面の研修とは別にYouTube配信で研修用の動画を撮影、校長のチェック後先生方全員へ配信し、気軽に研修を受けられるように工夫されていました。派遣されてまだ間もないですが、独学で勉強した動画編集を巧みに使い、クメール語も使いこなされていました。

これからの活動も頑張ってください!!

佐藤 綾さんと(中央)

井上 大貴さんと(中央)

まだ派遣されて間もないお二人でしたが、すっかり現地の人たちと馴染んでおり、試行錯誤しながらも生き生きと活動されていました!大変なこともあるかと思いますが、お二人のますますのご活躍を楽しみにしております!!
J IC A海外協力隊は現在累計54,877名、埼玉県累計2,464名(8月現在)派遣されております。今回はお二人へのインタビューでしたが、世界中で活躍されている協力隊が多くいます。自分のスキルをぜひ世界で活かしてみませんか?

報告:JICA東京センター 埼玉デスク 国際協力推進員/矢田部 建佑