ウズベキスタンの養蚕関係者が来日!

養蚕の伝統を継ぐ群馬・長野両県の企業が生糸生産量世界3位のウズベキスタンから4名を受入!

2022年10月18日

共同提案法人「新増澤工業㈱(長野)」星野社長による蚕糸機材についての講義

国際協力機構(JICA)の中小企業・SDGs ビジネス支援事業「ウズベキスタン国 高品質シルク生産のための案件化調査」を実施中の代表提案法人「日本蚕糸絹業開発協同組合」(群馬県)と共同提案法人の「新増澤工業株式会社」(長野県)が、2022年9月20日-9月30日の日程でウズベキスタン(以下ウ国)の国営シルク協会の幹部4名を受入れました。

当該本邦受入活動は、日本の蚕糸業における品質維持向上及び高付加価値化に向けた取り組みを理解し、産官学の連携を含めたウ国における適用策を検討することを目的に、同事業の一環として実施されました。

ウ国は、3,500 年以上の養蚕の歴史を持ち、世界第3位の生糸生産国です。本邦受入活動では、
提案法人を始め、日本各地のシルク関連施設や養蚕農家等を視察し、関係者と意見交換を行いました。

岡谷蚕糸博物館(長野県)で繰糸機を体験

提案法人と岡谷蚕糸博物館の前にて

本邦受入活動の最後には、JICA東京センターで、対面及びオンラインを併用して報告会を開催。ウ国国営シルク協会4名に加え、提案法人、オンライン参加として群馬県庁蚕糸園芸課からもご参加いただきました。JICA東京センター田中所長は、「日本には、古来から、西から沢山のよいものがもたらされた。今回こうやってウズベキスタンという西の国と交流してよいものが生み出せたら、日本としても素晴らしい」と挨拶しました。国営シルク協会Shokhrukhさんは、「帰国したら、国営シルク協会の参画企業に日本滞在で学んだ情報や技術を必ず紹介し、日本との協力を進めたい」とコメントしました。

提案法人は、第1回現地渡航(2022 年 6 月)、第 2 回現地渡航(2022 年8月)を実施 し、今回の本邦受入活動(2022 年 9 月)に至りました。第 3 回渡航(2022 年11-12 月)の際、ウ国にて国営シルク協会が主催する「シルク関連フォーラム」で提案法人が登壇予定です。今後ウ国への日本の蚕糸技術紹介、ひいては日本とのビジネス展開が期待されます。