JICA留学生による授業。千葉県の高校2校(検見川・県立船橋)を訪問! 

2022年の11月と12月、JICA留学生が千葉県内の高等学校2校(11月18日(金)県立検見川高校、12月22日(木)県立船橋高校)を訪問。日本の高校生との交流の輪が広がる姿が各教室で見られました。

2023年2月13日

視察・講義:

検見川高校でのJICA留学生による母国の説明

11月18日、検見川高校を訪問したのは、ケニア、南アフリカ、ナイジェリア、タイ等10名のJICA留学生です。留学生は首都圏の大学院に通い、様々な分野の研究に従事すると共に日本の開発経験を学ぶことで、母国の課題解決に生かし、母国の発展に尽くすことを目標として来日しております。
留学生は、1年生の各クラスに一人ずつ入りました。最初に、高校生全員が日本の紹介を、英語で一人ずつ順番に行いました。日本の習慣、食事、文化、学校生活等について、お寿司やアニメ文化などのよく知られたものから、日本の四季の変化の説明や、外国人のあまり知らない伝統衣装である浴衣と着物の用途の違い等、多岐にわたって紹介され、けん玉の実演も行われました。次に、留学生の方から、母国の紹介があり、教育制度等の社会や食事等の生活の様子が紹介されました。双方の国の紹介が終わったあとも、留学生と高校生の交流は終了時間まで長く続きました。毎年留学生の訪問受入れを行っている同校では、例年と同じく、今年も実り多い国際交流の秋の1日となりました。

県立船橋高校訪問時の記念品(書道部の作品)

     
12月22日、県立船橋高校を訪問したのは、モロッコ、ナイジェリア、ボリビア、ベトナム等の10名の、やはり首都圏の大学院で学ぶJICA留学生です。
校内のカフェテリアにて、高校生側から歓迎の管弦楽の演奏が披露され、季節柄クリスマスソングをともに楽しみました。留学生への部活動紹介では、雨が降っていたため、鉄道部や書道部などの屋内の活動を見て回りましたが、書道部から記念の書をもらった留学生はご満悦。グループに分かれての対話では、留学生から「好きな科目は何か?」と聞かされたときは、高校生側も言葉を選びゆっくり返事していたものの、つい先日ワールドカップが開催されたサッカーの様な話題になると双方、しだいに会話が弾み始めました。留学生からは、母国の説明だけでなく、日本で学ぶ専門領域の研究の話についての説明もあり、高校生の関心を誘っていました。同校でのJICA留学生訪問は初めてでしたが、高校生・留学生双方にとって貴重な体験となりました。
    
報告者名 長期研修課 堀本 隆保