第8回 伝え隊、学び隊、語り隊~共に“今を生き、未来を創る仲間”として~

\ジブンにできることを仲間と一緒に考えました!/

2023年2月13日

“伝え隊、学び隊、語り隊”ってどんなイベント? 

2020年から始まった“伝え隊、学び隊、語り隊”は、JICA埼玉デスクと「世界に目を向けよう~今、私たちにできること」(地球市民学習を基に定期学習会やイベント等の活動をしているさいたま市のボランティア団体)の共催イベントです。小学生から大学生、社会人、教員やNGOの方々など様々な方が参加しています。このイベントでは、テーマについて参加者それぞれの視点から思っていることを共有することで、誰もが主人公となり自分たちにできることを「ジブンゴト」として仲間と語り合い交流しています。今回で8回目を迎えますが、すでに9回目の開催が待ち遠しいとの声がありました!

午前の部のテーマ「本当の学び・人生の豊かさとは」

午前の部のテーマは、「本当の学び・人生の豊かさ」。パネラーからの発表を受け、その後グループで話し合いを行いました。

午前の部の集合写真

パネラーの一人は海外で生まれ、人生の数年をアメリカやロシアで過ごした高校生。彼女は日本の「読み聞かせ」と海外の「Shared Reading」の違いについて述べ、感じたことを共有しました。「Shared Reading」は一方向の「読み聞かせ」と違い、みんなが自由に参加できる読書スタイルです。静かに話を聞くのではなく、話を進めながら感じたこと、注目したこと、疑問に思ったことなどを他者と話し合います。自由な想像を肯定することで間違えを恐れず、想像力がつくようになることが「本当の学び」につながることが伝えられました。
同じくパネラーとして参加したJICA東京職員からは、自らの協力隊経験やアフリカ諸国での勤務経験を通して学んだこと感じたことが共有されました。現地の方たちと一緒に活動する上で当然出てくる「文化や宗教等による考え方の違い」に対して、お互いを知り、認め合い、理解することを意識することの大切さが伝えられました。
グループ討議では修学旅行から学んだこと、NGO活動のことなど、参加者それぞれ自分の学びについて共有しました。

午後の部のテーマ「平和をつくるのに大切な視点」

午後の部のテーマは「平和をつくるのに大切な視点」。
最初のパネラーは小学生。今回で8回目になるイベントですが、小学生のパネラーは初めてです。彼は夏休みに読んだ「ももちゃんのピアノ」という沖縄戦について書かれた本の感想を発表しました。現在の日本では戦争を想像することは難しいですが、小学生なりに考え、彼が本の中で心に残った「ももこ、生きろ」という言葉に、参加者の誰もが言葉の重みを痛感しました。

【画像】二人目のパネラーは、ユダヤ人のためにビザを発給し続けた「杉原千畝さん」を紹介。そして日本にあるアウシュビッツの博物館に行った感想を発表しました。彼の発表の中で特に心に残ったのが「悪い人にも良い面があるかもしれない、その人ではなく、悪いことをさせてしまう『何か』が原因ではないのか」という言葉にみんなハッとしました。お互いを理解する上でとても大切な視点だと感じました。
最後のパネラーはJICA埼玉デスクの前任者。「幸せ」とはどんな状態のことをいうのか?という問いに対して、参加者間で「幸せ」を言葉で定義しあうことで価値観を共有することができました。

【次回の開催について】
次回は3月25日(土)に開催する予定です。
是非、ご参加ください!