ハリケーン被災のベリーズに届くホストタウンの絆

~TOKYO2020以降も続くベリーズと千葉県横芝光町の交流~

2022年12月27日

ベリーズのハリケーン被害

サンゴ礁でできたダイビングの名所「ブルーホール」

中米の東海岸、カリブ海に面した国、ベリーズ。世界第2位の大きさのサンゴ礁があり、「カリブ海の宝石」と呼ばれる美しい海があります。

そんなベリーズを、2022年11月2日ハリケーン・リサが襲いました。
ベリーズ全土で11月3日時点で避難者約5,000人、被災家屋は5,500軒に上り、日本政府は緊急援助隊を通じて毛布やテントなどを送り、11月中旬に現地の被災者のもとに届けられました。

千葉県山武郡にある横芝光町は、TOKYO2020オリンピックでベリーズのホストタウンとなったことをきっかけにベリーズとの交流事業を続けておりますが、今回のハリケーン被災の知らせを受け、町を挙げて支援に乗り出しました。
横芝光町が心を込めて贈った支援金20万円は現地の被災者支援に充てられます。

横芝光町からのコメント:
ベリーズとは、東京2020オリンピックでホストタウンとして交流をおこない、今年度も町内の小中学校とベリーズの学校とで交流を行っていた最中に、今回の知らせを聞き、大変胸を痛めております。
このたびの災害において被災された多くの方に心よりお見舞い申し上げますとともに、ベリーズの方々に一日も早く平穏な生活が戻ることを心から願っております。

横芝光町とベリーズのこれまでの交流

スティールパンの演奏

2019年11月、横芝光町はドラム缶製のカリブの打楽器・スティールパンを演奏する「パンテンプターズスチールオーケストラ」の12名をベリーズから招き、駅前や学校などで演奏を行い、日本文化紹介や浴衣の着付け&プレゼントを通して交流しました。
それ以降も、横芝光町では以下の取り組みを行い、オリンピック開催までの期間にベリーズとの絆を深めてきました。

ホストタウン写真展の様子

2020年2月:「アートマイル国際共同学習プロジェクト」で両国の小学校で一緒に1枚の大きな絵を作成
2020年11月:「マスクバンクプロジェクト」で5,700枚以上のマスクを募りベリーズに贈呈
2020年12月:JICA千葉デスクや他ホストタウンと連携して「ホストタウン写真展」を開催

残念ながらオリンピック事前キャンプはコロナ禍の影響で中止になってしまいましたが、オリンピックが終わった後もベリーズとSDGsをテーマにした授業を学校で行うなど、ベリーズとの友好な関係が続いています。
これからも横芝光町とベリーズの交流の様子を当HPにてご紹介させていただきます。

一日も早いベリーズのハリケーン被害からの復興を心より祈念しています。

*写真提供:横芝光町
JICA千葉デスク 木村