地域の魅力創出×SDGsプロジェクト、群馬の高校生と協働実施♪

高校生の目線から考える群馬県の魅力とは? SDGsの様々な観点から地域おこしを考え、活動する彼らの様子を是非ご覧ください。

2022年7月12日

プロジェクトのきっかけは教員研修報告会での偶然の出会いでした!

報告会での3名の発表は、参加者にとって大変学びの深まる内容でした。
上から天海先生、有賀先生、澤田先生

 JICA東京では、海外協力隊経験者などによる出前講座、教員対象の研修など、様々な国際理解教育プログラムを用意して、教員の方々の国際理解教育・開発教育をお手伝いしています。また、年度末にはそれらのプログラムを活用された先生方の学校での実践結果を県民の皆さん向けに発表頂いています。2021年度は、「教員のためのSDGs研修」に参加されたぐんま国際アカデミー中・高等部の天海先生、出前講座などを活用いただいた前橋市立前橋高等学校の有賀先生、東京農業大学第二高等学校の澤田先生に登壇いただき、授業実践の様子や生徒の学びについて発表してもらいました。
 この報告会がきっかけとなり、登壇された3名の先生と群馬デスクが協働し、高校生主体で地元の魅力発信や課題解決を通してSDGsに貢献することを目的とした「地域の魅力創出×SDGsプロジェクト」がスタートしました。

2022年3月から本格的にプロジェクト始動!

天海先生から企画について説明中

初対面での意見交流は少し緊張気味の様子

ウクライナの平和を願いポスターを作成

 3校連携プロジェクトの初回として群馬県庁昭和庁舎でキックオフミーティングを行いました。各校から有志生徒計27名が参加し初めての顔合わせの場となった本会では、各自の興味のあるテーマについて調べた内容を発表しました。SDGsをテーマに地元の魅力発信や課題解決のために、国際協力、医療分野、地元グルメ、プロスポーツといった様々な分野を活用する可能性について生徒同士が活発な意見交換を行いました。
 ミーティング後はオンライン上で各校の状況を共有し、個人やグループで設定した課題解決に向けて活動に取り組んでいました。


2回の実践報告を経て、高校生ボランティアアワードに挑戦します!

積極的にワークに取り組む生徒たち

 第2回はぐんま国際アカデミーにて、第3回は東京農業大学第二高等学校にてそれぞれ実施しました。群馬県の課題を高校生の目線でとらえ、自分たちに何ができるのかを考え行動する本プロジェクト。最終的に生徒たちは、「国際」、「医療・福祉」、「観光」、「歴史」の4グループに分かれて研究を行い、成果報告を行いました。4つのグループの中には実際に企業や観光地に訪問し、現地調査を行った結果を発表したグループもありました。自身で実際に見聞きしたことを根拠に発表する生徒の意見には説得力があり、実践報告会を通して多くの生徒の成長を感じることができました。

グループ内の意見発表の様子

国際グループの活動紹介

ポスターをより良いものにするために協議中

 3校連携の本プロジェクトは、活動の一環として、全国規模の高校生のボランティア活動の交流会である「高校生ボランティアアワード」(風に立つライオン基金主催)に挑戦します。出場に必要なポスターの作成や当日の発表など、参加生徒にとって大変貴重な活動報告の場になると思います。これまでの活動の総まとめが実りのあるものになるように見届けたいと思います。
また、3校それぞれに焦点を当てたページも随時更新しますので、是非ご覧ください。

国際協力推進員・JICA群馬デスク 宮田 峻弥