JICA研修員が西原小学校国際交流会に参加しました!

20年以上続く、小学生と研修員のふれあいの機会。お互いの文化を伝えあい、驚きと楽しさが詰まった交流会になりました。

2022年7月14日

大歓迎に感動!

JICA東京の研修員が、7月2日に行われた渋谷区西原小学校の国際交流会に参加しました。
今回、交流会に参加したのは、パラオ出身の KITALONG JR Clarence(クラランス)さんで、日本の小学校を訪問するのは初めてです。クラランスさんは、JICAの長期研修プログラムを通して現在留学中で、工学院大学大学院で、再生可能エネルギーについての研究をされています。

楽器演奏で出迎えてくれた6年生の皆さん。クラランスさんの話を熱心に聞いています。

この国際交流会は、西原小学校で20年以上開催されており、これまで多くの西原小学校のみなさんとJICA研修員とが交流してきました。昨年に続き今年度も、十分な感染対策を講じ、規模を縮小して行いました。全校児童を代表して、6年生が体育館に集まり研修員を歓迎してくれ、その他の生徒の皆さんはオンライン中継を通して教室から参加してくれました。

体育館では、入場に際し、6年生の鼓笛演奏隊による、迫力満点の演奏で出迎えていただきました。研修員のクラランスさんも、幼い頃に同じ曲を練習した経験があるとのことで、素敵な演奏に感動していました。

お互いの国の文化に驚きいっぱい 

国際交流会のメインイベントの一つとして、日本とパラオの文化紹介を行いました。
パラオについては、クラランスさんが、たくさんの素敵な写真を交えたプレゼンテーションを行いました。パラオは綺麗な海を持つ島国で、サンゴ礁や日本では見られない魚についてのお話が出た時には、会場からは「おお~」と驚きの声が上がりました。また、クラランスさんは釣りに行き、釣った魚を自分で調理して食べることが多かったそうで、魚料理を食べる頻度の高さに驚く様子も見られました。参加した児童からは、「外国の方と交流ができ、国の文化などを聴くことができました。いつか、その国に行ってみたいな、と思いました。」との感想が寄せられました。

4年生の皆さんによる、力強いダンス。「しゃがむ動作が大変そう!」と驚いて見つめるクラランスさん(左奥)。

日本の文化紹介では、楽しいじゃんけんゲームと、運動会で披露したというダンスを見せていただきました。パラオは日本と歴史的な関係が深く、クラランスさんは日本に来る前からじゃんけんを知っていたそうです。会場と一体となってじゃんけんを楽しまれているクラランスさんの姿がとても印象的でした。
また、2年生の皆さんは、かわいらしいフラッグダンスを、4年生の皆さんは、ソーラン節とよさこいを掛け合わせたパワフルなパフォーマンスを披露してくれました。特にソーラン節の腰を何度も大きく上げ下げするような激しい動きがクラランスさんには衝撃的だったようで、「どれくらい練習をしたんだろう!児童の皆さんは才能に溢れている!」と感動していました。

これからも交流は続く

見たことのない魚の写真に驚く生徒の皆さん。中には、クラランスさんの足よりはるかに大きい魚も!

コロナ禍で制限も多い中、なんとか交流ができないかと模索しながら実施している国際交流会。体育館で会えたのは6年生と一部の児童の皆さんだけでしたが、交流会の後、教室の前を通るとたくさんの児童の皆さんが手を振ってくれました。
クラランスさんも、「始めの言葉から終わりの言葉まで、ほとんどを児童の皆さんが実施してくれ、とても素晴らしく楽しい時間でした。このような素晴らしいイベントに招待してくださりありがとうございました!」と児童の皆さんとの交流を心から楽しんでいました。
今後は、全校児童の皆さんとより近くで交流することが早く叶うことを願うばかりです。長年の西原小学校とJICA東京の信頼関係を基に、少しでも理解が深まる機会を今後も設けていきたいと思います。
楽しい時間を提供してくださった西原小学校の児童の皆さん、準備から当日まで、ご協力くださった先生方や保護者の皆さん、本当にありがとうございました!!