【民間連携事業】フィリピン事業の事例紹介 動画が掲載されました。((株)バイオテックジャパン・新潟県)

2023年5月8日

この度、フィリピンにおける民間連携事業の事例紹介の動画が公開されました。事例の一つとして、株式会社バイオテックジャパン(新潟県阿賀野市)が実施した低たんぱく米製品の普及・実証活動についても取り上げられています。

生活習慣病患者が増加しているフィリピン

フィリピンでは保健医療水準は向上してきているものの、依然として残されている課題の一つに生活習慣病があります。生活習慣病が原因の死亡者数は増加傾向であるとともに、将来の医療費の増加も大きな懸念となっています。
そのような中、(株)バイオテックジャパンはJICAと連携し、「フィリピン国慢性腎臓病患者の食事療法用低たんぱく米導入のための 普及・実証事業」として、これらの課題解決と同社のフィリピンでのビジネス展開を目指した取り組みを行いました。

事業のカギは、「植物性乳酸菌」の活用技術

現地米から製造開発した慢性腎臓病患者用低たんぱく米「ECHIGO」

  
(株)バイオテックジャパンは、これまでの研究において3,000株以上の植物性乳酸菌を組み合わせ、食味等を調整する独自技術を有しています。本事業では、生活習慣病と関係が深く、低たんぱくの食事療法が必要となる腎臓病患者を対象とし、同社の強みである植物性乳酸菌を活用した米の低たんぱく化技術を用いて、現地の嗜好に合わせたフィリピン米の低たんぱく化の製造について検証しました。

低たんぱく米製品普及のための現地展示会の様子

   
本事業では、生活習慣病と関係が深く、低たんぱくの食事療法が必要となる腎臓病患者を対象とし、同社の強みである植物性乳酸菌を活用した米の低たんぱく化技術を用いて、現地の嗜好に合わせたフィリピン米の低たんぱく化の製造について検証しました。

医師・栄養士向け普及セミナーの様子

  
また、現地医療関係者や 腎臓患者に対し低たんぱく化米の食事療法も併せて提案することで、低たんぱく米の普及を目指すとともに、同社のビジネス計画の策定を行いました。さらに、製造工場や製造体制を確立し、事業終了後は本格的なビジネス展開を行っています。