日本の教室と世界をつなぐ~荒川区教育委員会と国際協力出前講座に関する覚書を締結~

荒川区教育委員会とJICA東京は連携事業『夢や希望を語り合う・ようこそ海外協力隊』に関する覚書を今年度も締結しました。事業が始まって18年目となりますが、今年も荒川区立全小・中学校で海外協力隊経験者が各国と教室をつないでいく予定です!

2023年5月17日

荒川区の全小学校・中学校で出前講座を!

左:荒川区教育委員会 高梨教育長、右:JICA東京 田中所長

本事業は、荒川区立の小・中学校に開発途上国の国づくり・人づくりに貢献した海外協力隊経験者を学校に紹介し、現地での体験談を語ることにより、子ども達の好奇心・想像力を喚起し、将来に向けて「夢」や「希望」をもって人生を切り開いていく力を養うことを目的としています。2006年6月に最初の覚書締結を行い、今年は18年目となります。

昨年度は、荒川区内の小中学校115コマの授業において合計76名の講師を紹介し、3,980名の児童・生徒が受講しました。

2年間の国際協力活動を経た講師から、現地の写真や動画を見ながら語られた国のこと、そこに暮らす人々の魅力、今まで知らなかった考え方やものごとのあり方、現地の人と共に進める国際協力活動の話を耳にした児童生徒の皆さんからはこんな声があがっています。
「日本との比較を通して、多文化共生への意識を持ち、理解を深めることができた」
「自分たちにできる支援を考える機会を与えてもらった」
「相手のあたりまえを尊重することが大切だと気づくことができた」

実体験だからこそ 

荒川区教育委員会・高梨博和教育長からは、
「コロナの影響で、児童生徒たちが『実体験』をする機会が減っています。
協力隊経験者の現地での実体験から学ぶものは、教科書の学びだけでは得難いものであり、児童・生徒だけでなく、教師にとっても、よい機会となっています。これからも協力隊での経験を語り継いでください。」とのお言葉を頂きました。

【画像】協力隊経験者の話を聞いて感じることは人それぞれだと思いますが、たった1コマの時間でも、児童生徒、そして先生たちの、「夢」や「希望」をもって人生を切り開いていく力につながっていくと信じて、今年も荒川区教育委員会とJICA東京のコラボにより、教室と世界を繋いでいきます!

もちろん協力隊経験者は全国各地におり、学校だけでなく、自治体の市民講座やNPO団体の勉強会等でも出前講座を実施することができます。また、「こんな地域で活動していた人の話が聞きたい」「こんな分野で活動していた人の話が聞きたい」などのリクエストも受けることができますので、皆さまの身近な場面でも、ぜひ出前講座を開いてみませんか?