【つくばから世界とつながりました!】JICA筑波施設一般公開(科学技術週間)報告(4月17日)

2021年4月19日

毎年、発明の日(4月18日)を含む一週間は、文部科学省が定める「科学技術週間」です。科学技術週間には、全国の関係機関が様々なイベントを開催。JICA筑波も毎年参加しています。

2020年はコロナ禍の影響を受け、JICA筑波は残念ながら科学技術週間に参加できませんでした。今年、2021年は、感染予防対策を徹底し、完全事前予約制で施設の特別一般公開を4月17日(土)に行いました。当日の様子をご紹介します。

時間厳守で受付、民族衣装を着たJICA筑波スタッフがご案内

海外協力隊経験者の説明に聞き入る元JICA研修員

研修員との交流を楽しむ家族連れ

当日は曇りのち雨の予報でしたが、訪問プログラム中は何とか降り出さずご案内ができました。JICA筑波スタッフは、世界各国の民族衣装を身にまとい、施設内を移動する際の傘などもご用意し、いらした皆さんをお迎えしました。
お申し込みいただいた皆さんは、ご家族連れ、JICA筑波で学んだ元研修員さん、英語のSDGsカルタを制作した地元の高校生の皆さんなど、バラエティ豊かな顔ぶれ。皆さんは、「(“密”を避けるため)予約時間の5分前に受付」という時間厳守ルールをご理解のうえ、マスク、手洗い消毒を励行しプログラムを体験しました。

JICA筑波スタッフのご案内のもと、まず「世界各国から来てJICA筑波で学ぶ研修員との交流」「開発途上国で生活・活動したJICA海外協力隊経験者との交流」のどちらかを体験。「1グループ4人まで」と少人数だったため、交流はリラックスした雰囲気で進み、あっという間に時間が過ぎました。皆さんは研修員・海外協力隊経験者それぞれのトーク・クイズ・工夫したスライドなどを楽しんでいました。

JICA筑波で進む農業イノベーションを体感!

ドローンデモンストレーションに興味深々の家族連れ

交流タイムの後は、JICA筑波が、広い圃場・実験・実習施設、長年の農業分野の事業の成果を生かして取り組む新しい農業協力プロジェクト、「農業共創ハブ」の説明です。皆さんは、JICA筑波スタッフが工夫を凝らし作成した映像、ドローンで撮影したJICA筑波圃場の画像と診断の説明、そして圃場でのドローンデモンストレーションなど、「新しい農業技術で世界の農業・食料問題に取り組むJICA筑波の挑戦」を体感しました。

リニューアルオープンした図書館「ライブラリーまつむら」ショートツアー

リニューアルした図書館の展示説明を聞く高校生グループと家族連れ

図書館に展示された英文SDGsカルタに見入る家族連れ

プログラムの締めくくりは、4月にリニューアルオープンしたばかりのJICA図書館「ライブラリーまつむら」のショートツアー。新しい図書館には、子供たちが靴を脱いでくつろげる子供の本コーナー、SDGs(国連持続可能な開発目標)をわかりやすく楽しく学べるSDGsコーナー、JICAやJICA事業・活動に関する本・資料・絵本が並ぶJICAコーナーなど、つい長居をしてしまいそうな興味深いコーナーが盛りだくさん。ですが、今回は残念ながら5分程度のショートツアーで概略をご紹介し、「ぜひ本を借りに、読みにまた来てください!」とご案内しました。つくば市の竹園高等学校生徒の皆さんが制作し、市内の小学校に配布されている英語の「SDGsカルタ」(JICAの札もあります)もSDGsコーナーに展示、関心を集めました。また、早速子供の本コーナーで絵本に見入るお子さんの姿がありました。

最後にお楽しみのお土産セット!

豪華なお土産セットです(JICA筑波で育てた野菜の苗も入っています)

プログラムを終え、受付に戻ってきた皆さんには、JICA筑波の圃場で育てた野菜の苗、2020年に設立40周年を迎えたJICA筑波の各種記念グッズ、JICA筑波で学ぶ研修員が持ってきてくれた各国のお土産、そしてエスニックおやつの豪華お土産セットをお渡し。1時間弱の短いプログラムでしたが、お土産を見ながら、楽しい時間を思い出していただければ、とJICA筑波スタッフがご用意しました。皆さんからは、「JICA筑波が新しい農業プロジェクトに取り組んでいることを知らなかった」「(自分がやっている)剣道が世界中に広がっていることを(海外協力隊の体験談で)初めて知った」「図書館で本を借りたい」「少人数でじっくり話を聞けたので、JICA筑波のことをより深く理解できた」といった感想をいただきました。

つくばから世界とつながった1時間。来年もお待ちしています!

民族衣装で皆さんをお迎えしたJICA筑波スタッフ

コロナウイルス感染の影響を受け、大幅に規模を縮小し実施した今年の施設一般公開。いらして下さった皆さんの「楽しかった」「また来たい」という声が、JICA筑波スタッフの大きな励みになりました。皆さんがこのプログラムで、少しでも「世界とつながった」と感じていただけたら嬉しい限りです。
JICA筑波は来年も施設一般公開を実施予定。今年、人数制限で残念ながら参加できなかった方も、ぜひ来年お越しください!