【実施報告】2023年度 教師海外研修 報告会 in 山梨

3月2日(土)に山梨県で、JICA横浜主催「教師海外研修報告会」を行いました。当日は山梨県から研修に参加した2名の先生方を中心に研修の成果を発表しました。

研修の概要と実践報告

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実践授業の報告を行う研修参加者

報告会は3つのパートに分かれて行われました。まず、研修概要や研修先であるブラジルの様子を、視察した国際協力の現場、訪問先の学校の様子、児童生徒との交流、日系移民の方々との交流をエピソードや写真とともに紹介しました。
その後、山梨県から研修に参加した2名の先生より、各所属先で実践した授業の報告を行いました。本研修では「多文化共生と移民」をテーマに、研修参加者の気づき・学びから2つの参加型学習教材(ワークショップ)が作成されました。2人の先生からは、研修参加の動機から始まり、ワークショップを使った実践授業のねらい、内容、児童生徒の反応などを報告しました。それぞれの先生がなぜ研修に参加したのか、研修で何を気づき・学び、その経験から何を児童生徒に伝えようとしたのかがよく伝わる内容でした。

2つのワークショップを体験

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すごろくのワークショップの体験

そして、研修参加者が作成した2つの参加型学習教材(ワークショップ)を実施しました。

1つは「みんなで作ろうしあわせの村」というワークです。グループに与えられた村の条件から、より「しあわせ」になるために必要なものを検討しながら、村によって必要とするものが違うことに気づき、また背景が異なる他者との共存(多文化共生)のために自分ができることを考えます。

もう1つは、すごろくを楽しみながら日本からブラジルに渡った日本人移住者について学び、過去や現在の苦労や喜び、社会への貢献などを知ることができる「移住すごろく」というワークです。

日本からブラジルへの「移住すごろく」に留まらず、もし海外の方が日本に移住したらという「日本移住すごろく」をつくる応用編も行われました。参加者の皆さんとすごろくのコマになりえそうな話題を出し合うため、先生方から問いかけを行いながら、すごろくの内容を深めていきました。

報告会の最後には、参加者の皆さまより「私は海外に行くのには前向きではない内向き志向ですが、今日参加してみて少し気持ちが変わりました」「将来海外で仕事をしたいと思っているのでとても勉強になった」などの感想をいただきました。

作成したワークショップや先生方の実践報告は、後日JICA横浜のホームページでも公開予定です。