2025年度 教師海外研修 募集情報
パラグアイ・多様性の事例から学ぶ、日系人から学ぶ
JICA横浜では、国際理解教育や開発教育に熱心に取り組んでいる神奈川県および山梨県の小・中・高・特支の教員のみなさんを対象に、「教師海外研修」を実施します。国内事前研修、海外での現地研修、国内事後研修で構成される国際理解教育・開発教育実践のための研修プログラムです。訪問する国の歴史、現状、人々の生活、国際協力などについて学び、国際理解教育・開発教育の実践者育成と推進を目的としています。
「2025年度教師海外研修」の海外研修先は、南米に位置するパラグアイ共和国に決定しました。
海外研修の実施日程は、2025年7月26日(土曜日)より8月8日(金曜日)の予定です。
ご関心のある先生方からのご応募をお待ちしています。
*2024年度 ブラジル研修の報告書や作成した教材等を本ページの下方に掲載しています。イメージを掴むためにぜひ、ご覧ください。
2025年度JICA横浜教師海外研修のねらい
(1)テーマ「多文化共生・移民」
中南米は多様な文化や価値観が存在する地域です。なかでもパラグアイは、混血が進んでいる一方、グアラニー先住民文化が残り、ドイツなどの欧州や日本等からの移民を通じて、独自の多様性が築かれています。日本人のパラグアイ移住は1936年から始まり、現在は7,000人ほどの日系人(日本国籍者および2・3・4世含む)が暮らしていると言われています。かつて新しい土地へ移住した人たちの体験や、代々子どもたちへと受け継がれてきた語りや史料、そして今を生きる人々の生の声から、日系人の抱える困難、喜び、誇り、活躍などを学ぶことは、多文化共生の在り方を考える糸口になり得ます。日系人を含むパラグアイの多様性の事例から、日本の、地域の、学校の、教室の多文化共生について考え、実現に向けた手だてとしての教材、発信方法・手法について考えていただきます。
(2)学校内および地域での推進
本研修の学びを活かして、学校内および地域において国際理解教育の推進、子どもたちの育成を推進していただくことをねらいとします。所属する校内での報告会・研修会や、地域での勉強会・部会などにおいて、積極的に本研修での学びを活かし、国際理解教育・開発教育の推進を行い、次代を担う子どもたちの育成のすそ野を広げていただくことを期待しています!
対象
神奈川県および山梨県内の小・中・高等学校、特別支援学校等に勤務する教員など
(注)応募資格・参加条件・費用等については募集要項をご覧ください。
研修日程
- 6月21日(土)国内事前研修①
- 7月5日(土)開発教育教員セミナー(基礎編)
- 7月12日(土)、13日(日)国内事前研修②
- 7月26日(土)~8月8日(金)海外研修【パラグアイ】
- 8月30日(土)国内事後研修①
- 9月13日(土)国内事後研修②
- 9月~12月実践授業 (各学校現場での授業実践)
- 1月17日(土)、18日(日)開発教育教員セミナー(応用編)
-
2月~3月最終報告
※各自で10分程度の動画を作成いただくことを想定していますが、方法は研修参加者と協議の上、決定します。
応募方法
所定の応募用紙に必要事項を漏れなくご記入の上、JICA横浜開発教育教員向け研修運営事務局宛にメールにて応募書類を添付して送付ください。(ファイルの合計容量は5MB以内としてください。)
応募書類送信先メールアドレス:jica-yokohama▲mediasoken.jp
※「▲」を「@」に置き換えてください。
2025年5月20日(火曜日)23時59分必着
募集要項
応募用紙1
応募用紙2
募集説明会について
全国の教員の皆様を対象に、JICA地球ひろば主催でオンライン募集説明会を開催します。
■ 4月23日(水)17:30-18:30 オンライン
詳細は、以下の地球ひろばホームページをご確認ください。
お問合せ先
株式会社メディア総合研究所
JICA横浜開発教育教員向け研修運営事務局
〒107-6032 東京都港区赤坂1-12-32アーク森ビル32階
TEL:0120-441-172
FAX:03-6665-8852
E-mail:jica-yokohama▲mediasoken.jp
※お問い合わせの際は「▲」を「@」にご変更ください。
(注)本業務の一部を株式会社メディア総合研究所に委託しています。
2024年度参加者 報告書、授業実践レポート、教材等
授業実践レポート
2024年度に教師海外研修へ参加された教員の皆さんは、帰国後もその活動を続けています。その一環として、勤務されている学校や現場で、海外研修の体験を授業に活かす取り組みを行い、学校関係者との経験を共有されています。
各参加者の報告動画
印象に残った場面、ブラジルからの学び、授業実践について各8分程度の動画にまとめました。11名の先生方の生の声がご覧いただけます。
15分でできる多文化共生ワーク3種
「移民」「難民」「〇〇人」などの中にも多様な個人が存在しているはずですが、無意識のうちに一括りにして捉えてしまうことについて考えるワークショップ。
日本語とポルトガルが融合した「コロニア語」の一文から、移民や文化について理解を深めていけるワークショップ。
水の上に浮いているガソリンスタンドの写真から、自分たちとは異なること・モノを知る楽しみを感じてもらえるワークショップ。
多文化共生通信
研修を通して感じたこと・考えたことを届けるために、教員向け、児童・生徒向け、保護者向けに作成した通信。それぞれが届けたい思いを、届けたい人へ向けて作成しました。多文化共生について考えるきっかけとして、手に取っていただけると幸いです。そしてぜひ周りの方、職場の児童・生徒にも届けてください。多くの方々にとって新たな気づきや学びのきっかけとなることを願っています。
〇使い方
印刷して配布していただけます!学校や地域での研修、学習資料やお便りとしてご自由にお使いください。共感した部分のみを使用することも可能です。必要な部分だけを抜粋し、授業や話し合いの素材としてもご活用いただけます。
≪高校≫
過去の実績(実践報告書、実践授業レポート)
教師海外研修OB/OG会
研修に参加した後は、OB/OG会に参加して学びを深めることも可能です。
JICA横浜の教師海外研修に参加したOB/OGを中心に結成されたNGO「Asante Sustainable Club」。「支援する側、される側の関係を超えて、開発途上国の方たちと対等な立場で交流したい」という思いのもと、様々な活動を行っています!
scroll