JICA DX ビジョン : デジタルで、一人ひとりが多様な幸せを実現する社会を目指す
JICAは、人間力と創造力を大いに発揮し、デジタル技術・データを活用することで、誰一人取り残すことなく、一人ひとりの安全な暮らしと多様な機会・幸せを実現する、強じんで持続可能な社会を目指します。
JICADXビジョンの実現に向けた3つの変革と9つの行動
変革1. 事業を変える:デジタルによる革新的な開発インパクトの創出
デジタル技術・データの利活用を進め、高い開発インパクトを創出します。また、多様な知を結集し、革新的な発想で事業を推進します。
(1) デジタルを活用した新しい価値の創出
高い開発効果を目指して、今後の社会の核となるデジタル技術・データを全ての事業において利活用することに取り組み、各分野等でデジタルによって新しい価値を社会に提供する事業モデルを創出する。挑戦や工夫を促すDXLabの設置等により、革新的な取り組みを推進する。
(2) 革新を生み出す共創の推進
多様なパートナーとの共創を通して、革新的な技術、アプローチを取り込み、事業に活かす。また、パートナーとの連携・協働を通した課題解決を追求する。共創にあたっては、JICAが蓄積する知見・情報の外部との共有・利活用を推進する。
(3) 多様な人材ネットワークの強化
JICAの強み・財産である人的ネットワークをデジタルで強化する。国際協力で築いた多様な人材との関係を維持発展するため、オンラインによる相互連携や継続的関係の構築を図り、戦略的・効果的に人材ネットワークを強化する。
「多様な人材ネットワークの強化」の事例
変革2.人を変える:デジタルによるJICAスタッフ一人ひとりの活躍推進
JICAスタッフ一人ひとりが、マインドセットを変え、デジタル技術・データを使いこなし、個の強みとチーム力を活かして、さらに活躍します。
(4) 激変する世界に俊敏・柔軟に対応するマインドセット
JICAスタッフ一人ひとりが、激変する世界に機敏に対応し、「革新」と「共創」の意識を強め、デジタルにより価値を生み出す行動規範を身につけて、さらに活躍する。
(5) デジタル技術・データの利活用のためのスキル・リテラシーの向上
JICAスタッフ一人ひとりが、デジタル活用を前提として業務に取り組めるよう、リスキリング研修を通じて、自らのデジタルスキル・リテラシーを向上させる。また、DXを主導するリーダー層、デジタルと事業・業務をつなぐ「デジタル・トランスレータ―」の育成と、先端技術に精通した高度デジタル人材の確保を通じて、組織全体としてのデジタル能力も高度化する。
(6) 多様性を尊重し、一体感に支えられた勤務環境の整備
場所や時間、言語、障害等の様々な制約に拘束されずに、柔軟かつ効果的に働くことができる勤務環境をデジタルで整備する。スタッフ一人ひとりが、組織/チームとしての一体感を持ちながら、柔軟にチームを組成し、互いの個の強みを発揮する。
変革3.組織を変える:組織運営の革新とデジタル基盤整備
強靭でモダンなデジタル基盤を整備し、業務プロセスの合理化及びデータドリブンなマネジメントの浸透により、大きな価値を迅速に生み出す組織へと、組織運営を革新します。
(7) 効率的・効果的な業務プロセス・システムの確立
業務プロセスの徹底した合理化、使う人の立場に立ったデジタルの効果的な活用により、効率的・効果的な業務プロセス・システムを確立し、スタッフ及び外部パートナーの事務手続きに伴う業務負担を抜本的に軽減する。併せて、事業の迅速化・機動性の向上を進める。
(8) データドリブン組織・事業運営の浸透
データやエビデンスに基づく正確・迅速な意思決定を行うために、データを蓄積・分析・活用する仕組みを構築・運用する。データによって状況/成果を可視化し、事業においては、データやエビデンスを基にした開発インパクト/事業成果の可視化を進める。
(9) 強靭性のあるモダンなデジタル基盤整備
JICA DX推進の「エンジン」、デジタル技術・データの利活用のためのインフラとして、強靭でモダンなデジタル基盤を整備する。また、利便性とサイバーセキュリティ確保との両立を図る。
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