インドネシア政府のSDGs計画策定をJICAが支援、報告書公開

2018年6月15日

SDGsは、途上国・先進国双方が取り組む世界共通のゴールです。各国政府は、国家開発計画や自国の置かれた状況を踏まえ、特に注力するターゲット(ナショナルターゲット)を定めたり、SDGs国家指標を検討する、といった取り組みを行っています。そのような国の1つであるインドネシアでは、ジョコウィ大統領のリーダーシップのもと、SDGsのナショナルターゲットと指標の設定、行動計画の策定、モニタリング・評価体制の構築等に積極的に取り組んでいます。

JICAインドネシア事務所は、これらの取り組みを支援するため、国際開発センター(IDCJ)・広島大学と共に情報収集・確認調査を実施(2017年1月~2018年5月)。調査では、1)SDGsグローバル指標(232指標) のうち、国家開発企画庁(BAPPENAS)等がSDGs国家指標として設定した76の代替指標、及び未だ確定していない75の指標について、その現状を分析し対応を提言、2)SDGs国家行動計画策定・ジャカルタ特別州のSDGs地方行動計画策定プロセスへの参画、SDGsモニタリング・評価システムの整備に向けた分析作業支援などを実施。調査報告書がこのたび公表されました。

日本を含む各国でSDGs国家指標の検討・整備が進められていますが、一つ一つの指標の現状を詳細に分析・検討し、とりまとめた国は多くありません。インドネシア政府は、調査結果を活用し、指標設定、行動計画策定、モニタリング・評価体制の構築を進めています。

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インドネシア政府機関向けのSDGs関連全体会議(BAPPENAS・JICA共催:2017年10月)