オンライン「JICAクリーン・シティ・イニシアティブ(JCCI)キックオフ国際セミナー」メインホール

セミナープログラム(メインホール:1月19日)

(注)発表資料(PDF)と動画(日本語・英語・スペイン語)は下記リンク先で閲覧できます。

オープニング・挨拶

JICA副理事長 山田順一氏
環境省地球環境局長 小野洋氏

動画(外部サイト:YouTube)

基調講演:JICAクリーン・シティ・イニシアティブを通じた日本の経験と国際環境協力

一般社団法人海外環境協力センター 理事長 竹本和彦氏

日本は、環境管理分野における豊かな経験を踏まえ、途上国との協力を推進してきたが、こうした歴史的展開について、「日本の都市環境対策の経験」調査(世界銀行、1994年)やアジア地域のパートナー国との都市間連携プログラムなどを通じた協力事例を辿り整理する。また、近年の国際社会を巡る新たな動向への対応について、循環型社会の形成、脱炭素社会実現に向けた貢献及び環境インフラの海外展開などの観点から解説する。さらに、パートナー国との発展的協力の事例についても触れつつ、JICAクリーン・シティ・イニシアティブ(JCCI)を通じた協力の将来展望について論じる。

動画(外部サイト:YouTube)

JCCI推進事例(ベトナムにおける「きれいな街」の促進)

ベトナム環境総局 Nguyen The Dong氏

急速な開発が進むベトナム。工業化が進み、環境汚染も表面化している現状がある。ベトナム政府は環境課題の解決に向けて取り組みを進め、昨年、環境保護法を改訂し、環境への課題解決と共に気候変動への対策を上流からも進めている。

ベトナム地方政府クアンニン省計画投資局 Tran Thanh Tam氏

ベトナム、ハロン湾。世界遺産でもある同地では環境汚染が進み、生活環境、観光資源への影響が危惧され、気候変動及び環境への対策のため、地域が一丸となり、グリーン成長戦略を進める。同戦略にはJICAプロジェクトも関わり、ベトナム側と共に歩みを進める。

ベトナム国建設省(JICA専門家)田本 典秀氏

日越間における下水道分野の協力は、2010年の日越間の覚書締結以降、着実に深化してきた。本発表では、これまでのベトナムにおける下水道分野の技術協力の成果を振り返るとともに、現在・将来における展望を述べる。

在ベトナム日本大使館 羽賀 秋彦氏

ベトナムの包括的な環境への対応をサポート。環境保護法改定にも尽力し、様々な環境課題への対応にベトナム側関係者と共に貢献。

JICA地球環境部 宮崎 明博氏

JICAが進めるJICA Clean City Initiative:JCCIとは何か?
途上国の環境への対応・現状から、今、何が必要なのか?どのように環境管理の課題へ対応するのか?また、その課題にJCCIはどのように貢献するか?JCCIのアプローチ・手法について解説し、JICAの戦略・目的について説明。

動画(外部サイト:YouTube)

(注)本セミナーは1月19日・20日の両日、メインホールとサイドホールの2会場で同時進行にて行われました。

セミナープログラム(メインホール:1月20日)

プロジェクトから持続的な開発・発展へ

メキシコSEMARNAT国立自然環境・気候変動研究所汚染、化学、廃棄物課課長 Arturo Gavilán氏

メキシコのオゾン、VOC、PM2.5の生成メカニズムと対策シナリオの提案に関する共同研究プロジェクト

ウルグアイ環境省環境質課課長 Luis Reolon氏

"JICA クリーン・シティ・イニシアチブ"
人間の安全保障、質の高い成長、地球環境のために

タイ国会学術調査委員会(NRCT)シニアアドバイザー Monthip Sriratana氏

タイにおける環境マネジメント:持続可能な社会の実現に向けて
工業化に伴い深刻な環境問題が発生していたタイ。その問題を解決するための第1歩がJICAのERTCプロジェクト。タイ政府の尽力と日本人専門家の努力により持続的な開発に寄与する研究・分析機関となった経緯と歴史を説明。

米州開発銀行(IDB)/Sergio I. Campos G氏

JICA地球環境部/岩崎 英二氏

質疑応答

動画(外部サイト:YouTube)

循環型社会・経済に向けて

環境省環境再生・資源循環局 総務課循環型社会推進室企画官 伊藤 貴輝氏

循環経済の推進に向けた日本の取り組み
限られた資源、地球環境への影響を考え、循環型社会・経済への移行が急務ですが、日本においても未だ道半ば。今後、途上国への支援を行う上で循環型社会の構築に向けた活動が必要な中、その方向性と現在の立ち位置について、本セミナーを通じて確認する。

Unit for Environment and Sustainable Resources of the European Commission’s Directorate General for International Partnerships Tibor Sztaricskai氏

循環型経済先進国のEU。先進事例を学び、途上国の循環型社会の構築に知見を活かす。

JICA国際協力専門員(環境・廃棄物管理)吉田 充夫氏

循環型社会・経済形成に向けた国際協力
開発途上国における廃棄物管理は、(i)公衆衛生の確保、(ii)環境に配慮したごみ処理処分、(iii)3Rごみ減量資源循環、の3つの基本的課題について、それぞれの条件に応じて段階的に発展してきた。これらは、SDGsのゴール11「住み続けられるまちづくり」およびゴール12「つかう責任つくる責任」における廃棄物管理に係る7ターゲット・指標の達成に向けた活動でもある。こうした開発途上国の活動を一層促進し世界全体としてのSDGsの達成を図るうえで、国際協力の果たす役割は大きい。そこでは、公的セクターへの廃棄物管理能力向上支援に加え、資源循環や循環経済形成において不可欠な民間セクターとの新たな連携と協調が求められる。過去の協力経験を踏まえ今後の課題について述べる。

動画(外部サイト:YouTube)

持続的な開発と脱炭素社会に向けて

インドネシア国家開発企画庁(BAPPENAS)環境局 Anggi Pertiwi Putri氏

発展途上国におけるグリーンフューチャーと持続可能な開発に向けたインドネシアのネットゼロエミッション達成
インドネシアにおける気候変動対策の協力は、気候変動プログラムローンをきっかけとして、気候変動対策の主流化、GHGインベントリの協力などを行い、気候変動対策を推進するための包括的な活動を行い、各セクターの開発に寄与している旨を説明。

タイ国バンコク都環境局 Woranuch Suaykakaow 氏

ゼロカーボンに向けたバンコク都の取組
バンコク都は東南アジアの環境リーダー都市として、気候変動問題にも積極的に取り組んでいる。JICAの支援も受けて作成中の新たな気候変動マスタープランでは、2050年の都市ビジョンとして、Net-zero emissionを目指すこととした。
緩和セクターでは、バンコクでは深刻な交通渋滞や大気汚染が大きな課題であったが、急速な鉄道整備と鉄道沿線での民間開発も進んでおり、状況が大きく変貌している。
適応セクターでも、洪水対策などに取り組んでいる。

横浜市国際局国際協力部部長 折居 良一郎氏

都市間連携による持続的な開発と脱炭素社会に向けて
横浜市が推進する公民連携による国際技術協力の取組では、バンコク、ダナン等の連携都市において、持続的な都市開発に向けて分野横断的に都市課題に向き合い、マスタープラン策定等の上流から事業化による技術の実装という下流までを支援している。こうした都市間連携による持続的な都市開発の取組みをご説明いただくと共に、途上国の都市における脱炭素、グリーンリカバリーの取組が持つ意義や可能性、国境を越えた脱炭素ドミノに向けた都市の役割等について説明いただく。

JICAインドネシア気候変動対策能力強化プロジェクトフェーズ2チーフアドバイザー/市原 純氏

JICA専門家から発表にかかるコメント

動画(外部サイト:YouTube)

閉会挨拶

JICA理事 小野寺 誠一氏

動画(外部サイト:YouTube)

(注)本セミナーは1月19日・20日の両日、メインホールとサイドホールの2会場で同時進行にて行われました。