民間セクター開発

【オンラインPitchイベント】2月26日「アフリカ新興テックピッチ決勝戦」を開催

2020年12月10日

JICAはポストコロナ時代の革新的なビジネスモデル・テクノロジーを生み出すスタートアップ支援のため、アフリカ地域19か国(注)において、ビジネスプランコンテスト「NINJA Business Plan Competition in response to COVID 19」を実施しています。この度、JICAは応募総数2,713社の中から10社を選定し、日本経済新聞社との共催にて2021年2月26日にオンラインピッチイベント「アフリカ新興テックピッチ決勝戦」を開催致します。

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本セミナーでは、アフリカ各国から選抜された優秀なスタートアップ10社の経営幹部らが登壇します。セミナーを通じて、最優秀企業の選抜と、日本企業から投資や事業連携などのアワードを発表予定です。

(注)アンゴラ、ウガンダ、エジプト、エチオピア、ガーナ、カメルーン、ケニア、コートジボワール、ザンビア、セネガル、タンザニア、チュニジア、ナイジェリア、ブルキナファソ、ボツワナ、マダガスカル、南アフリカ、モーリシャス、ルワンダ

世界が注目するアフリカテックマーケット

先進国の技術革新の歩みを一気に飛び越え、まさに「リープフロッグ」を地で行くのが今のアフリカです。公共サービスが今なお不十分なアフリカゆえに、13億人の巨大マーケットのニーズに応え、社会的課題の解決を目指すのがアフリカテックビジネスの特徴と言えます。
2019年のアフリカスタートアップへの投資額は20億ドル(約2100億円)を超えました。東南アジアでスタートアップが急成長する直前の5年前とほぼ同じ水準です。日本からの投資や事業連携への期待も高まっている今だからこそ、ピッチ決勝戦に是非ご参加下さい。

詳しい情報は、JICAのフェイスブックやツイッターで随時更新していきますのでぜひご確認ください。

詳細

  • イベント名:アフリカ新興テックピッチ決勝戦
  • 主催:独立行政法人国際協力機構(JICA)、株式会社日本経済新聞社
  • 運営協力:Double Feather Partners
  • 日時:2021年2月26日(金)19:00~21:30
  • 場所:Zoom
  • 参加費:無料(日経IDの事前登録が必要です。)
  • 定員:3000名
  • 日英仏同時通訳あり

プログラム

19:00 開幕挨拶、コメンテーター紹介
19:15 パネル討論「With Japanで考えるアフリカとのパートナーシップ」
コメンテーター・アフリカ専門家がこれからの日本とアフリカのパートナーシップの在り方について議論します。
19:25 アフリカスタートアップ10社によるピッチおよび審査
3グループごとにわかれ、ピッチと審査を行います。ピッチを行うスタートアップ企業については、以下の「登壇者」欄をご参考ください。
・19:25 第1グループ(3社)ピッチ、Q&A、コメンテーターコメント
・20:00 第2グループ(3社)ピッチ、Q&A、コメンテーターコメント
・20:35 第3グループ(4社)ピッチ、Q&A、コメンテーターコメント
21:20 視聴参加者が選ぶ!優秀スタートアップ賞の決定
ピッチをご覧になった皆様にも、ZOOMの”投票”機能をつかって、票をいれていただきます。
21:25 コメンテーターによる総括、閉幕挨拶

登壇者

1.Mr. Jean Claude Gouesse

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1.Mr. Jean Claude Gouesse

Moja Ride(モジャ・ライド)CEO、コートジボワール
交通手段の予約から支払いまで可能なアプリ・運賃カードを開発した。コロナ下で非接触型の決済手段を提供するとともに、交通機関の効率的な運賃支払いを実現。

2.Ms. Folake Owodunni

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2.Ms. Folake Owodunni

Emergency Response Africa(エマージェンシー・レスポンス・アフリカ)CEO & Co-Founder、ナイジェリア
救急医療体制が未整備なナイジェリアで会員制の緊急医療ケアサービスを展開する。AIを活用した緊急治療の判断システムの導入を検討。

3.Mr. Daniel Elliot Kwantwi

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3.Mr. Daniel Elliot Kwantwi

TRANSONICA(トランソニカ)CEO、ガーナ
ガーナ版の「SUICA/PASMO」の導入を進める。従業員の窃盗や現金勘定のリスクがないキャッシュレスカードのニーズに着目した。

4.Mr. Yo Murofushi

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4.Mr. Yo Murofushi

And Africa(アンド・アフリカ)CEO & Founder、南アフリカ
電子商取引の荷物の発送・受取りが24時間可能なIoTロッカーを開発した。高額な再配達料金を回避でき、コロナ下での宅配員との接触も避けられる。

5.Mr. Menyo Innocent

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5.Mr. Menyo Innocent

Mobile Scan Solutions(モバイル・スキャン・ソリューションズ)C0-Founder & Team Lead、ウガンダ
妊婦の的確な診察のため、ポータブルな超音波装置を開発・販売している。電力供給が不安定なうえ、高額の医療機器を購入するのが困難なウガンダの医療機関や家庭で利用されている。

6.Mr. Kevin Kihara

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6.Mr. Kevin Kihara

Upepo Technology(ウペポ・テクノロジー)Managing Director、ケニア
安全な水の利用を高めるため、IoTデバイスを活用した水供給の分析データを水道事業者に提供する。漏水などによる損失を防ぎ、水資源を効率的に保全できる。

7.Ms. Rose Peter Funja

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7.Ms. Rose Peter Funja

Agrinfo(アグリンフォ)CEO & Founder、タンザニア
ドローンや衛星を活用して農業関連データを収集し、小規模農家の経営を支援するサービスを展開する。データに基づく信用スコアを金融機関に提供し、その信用データに応じて金融機関が種や肥料等を農家に貸し付ける。

8.Mr. Pedro Beirão

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8.Mr. Pedro Beirão

Appy People(アッピー・ピープル)CEO & Co-Founder、アンゴラ
病院の予約や薬局での薬販売、その評価ができるアプリを開発・提供している。病院や診療所の情報が不足しているアフリカのニーズに応え、薬などの価格の透明化にも貢献。

9.Mr. Bryan Mezue

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9.Mr. Bryan Mezue

Lifestores Healthcare(ライフストアズ・ヘルスケア)CEO、ナイジェリア
アフリカにおいて医療の最前線ともいえる薬局のネットワーク化をテクノロジーで実現した。クラウドERPシステムの導入や共通仕入れで偽薬の流通防止や価格の適正化をはかっている。

10.Mr. Jihed Hannachi

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10.Mr. Jihed Hannachi

MajestEye(マジェスト・アイ)Co-Founder、チュニジア
人工知能(AI)技術を使い、医療・企業経営管理・メディアなど幅広い分野のシステム、とくに疫病に有効な成分を迅速に特定できるシステムを開発した。新型コロナウイルス対応に関する情報も保健当局や医療研究所に提供する。

コメンテーター

岩井 睦雄 氏

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岩井 睦雄 氏

公益社団法人 経済同友会 アフリカ開発支援戦略PT委員長、日本たばこ産業株式会社 取締役副会長

1983年に東京大学 経済学部を卒業し、同年に日本専売公社(現日本たばこ産業)に入社。経営企画、ビジネスディベロップメントの分野を中心に幅広い役職を歴任。取締役 常務執行役員 企画責任者を経て、スイス ジュネーヴを本拠に120ヶ国以上でJT海外たばこ事業を展開するJT InternationalのDeputy CEOに就任。2016年から2019年まで代表取締役副社長 たばこ事業本部長を務め、2020年より現職。また、2020年4月より、公益社団法人経済同友会 アフリカ開発支援戦略 PTの委員長に就任。

渋澤 健 氏

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渋澤 健 氏

シブサワ・アンド・カンパニー代表取締役/コモンズ投信取締役会長

1961年生まれ。69年父の転勤で渡米し、83年テキサス大学化学工学部卒業。財団法人日本国際交流センターを経て、87年UCLA大学MBA経営大学院卒業。JPモルガン、ゴールドマンサックスなど米系投資銀行でマーケット業務に携わり、96年米大手ヘッジファンドに入社、97年から東京駐在員事務所の代表を務める。2001年に独立し、シブサワ・アンド・カンパニーを創業。07年コモンズを創業(08年コモンズ投信に改名し、会長に就任)。2019年に日本経済新聞社主催の「東アフリカビジネス視察団」の視察団長を務めた。

片井 啓司 氏

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片井 啓司 氏

国際協力機構(JICA) 経済開発部 参事役

1998年京都大学工学研究科建築学専攻卒、JICA入構。2004年米国コロンビア大学国際関係・公共政策大学院卒(国際経済政策専攻)。フィリピン担当課、インド事務所、企画部等を経て現職。アフリカ・中南米・中東欧州地域における産業振興を推進し、2020年1月スタートアップ支援事業(Project NINJA:Next Innovation with Japan)を開始。