【コロナ対策】ネパール向け技術協力プロジェクトにおける緊急支援-安全な水でコロナ対策!水道事業体へ塩素剤を供与-

2020年6月30日

国際協力機構(JICA)は、ネパールにおける新型コロナウイルスによる感染対策として、現在実施中の技術協力プロジェクト「地方都市における水道事業強化プロジェクト・フェーズ2」において、塩素剤を現地で調達し、6月下旬、11のコミュニティ運営の水道事業体に引き渡しました。

新型コロナウイルスへの対策としては手洗いが重要ですが、そのためには安全な水の供給が必要不可欠です。しかし、ネパールでは、新型コロナウイルスの影響により浄水処理用の薬品が不足するという例が見られ、水道事業体が安全な水を配る上で必要な塩素剤が枯渇し、困っていました。

今回の支援では、特に新型コロナウイルス感染者が多いインド国境に近い地域を対象に、11の水道事業体に計3.1tの塩素剤を配布し、その結果約11万人の人々が3カ月間にわたって、安全な水を利用できるようになりました。

本プロジェクトでは、複数の中小都市の水道事業体や上下水道省関連部局・機関を対象に、給水施設の維持管理について職員の能力強化を行うための研修体制、及びモニタリング体制の構築などを支援しています。これにより、地方部における安全な水の供給の拡大に寄与します。

JICAは今後とも新型コロナウイルス対策の支援、及びネパールの水道事業体の能力強化に取り組んでいきます。

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届いた塩素剤と水道事業体の職員

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届いた塩素剤と地域住民