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【開催報告】「FOODEX 2025国際食品・飲料展マッチングセミナー」~自然大国モンゴルの食材再発見~を開催しました!

2024.11.14

JICA海外協力隊と企業を繋ぐ「場」を創造するJICA PLACE(※1)
今回はモンゴル事務所と共にモンゴルの食品・飲料分野に関するオンラインセミナーを10月25日(金)に開催しました。本セミナーは2025年3月に東京ビッグサイトで開催されるFOODEX JAPAN 2025(※2)に向け、海外協力隊が支援し、同イベントに参加するモンゴル企業の商品を紹介するとともに、株式会社良品計画からモンゴル食材を用いた商品開発の事例やモンゴルの魅力紹介等を行い、日本企業の皆様と海外協力隊が支援するモンゴル企業との関係づくりを目指したものです。ご関心を持っていただけた方には是非FOODEX JAPAN 2025にもお越しいただき、協力隊員が支援するモンゴル企業の出展商品もご覧いただければと思います。

モンゴル事務所の様子

JICAモンゴル事務所長の宮城より開会挨拶の後、来賓挨拶として、駐日モンゴル国大使館経済貿易部長のムンフバット参事官より、「今回紹介する商品は自然豊かなモンゴルで育った健康的なものばかりです。興味を持っていただけたらぜひFOODEXの会場にお越しいただきたい」などのお言葉をいただきました。その後、FOODEX JAPAN 2025に向けてモンゴル企業や商材の出展準備を進めているJICA海外協力隊マーケティング分野の土肥隊員、加藤隊員よりFOODEXに出展を予定している企業、商品について説明しました。二人は現地企業の成長を支援するため、展示会への出展を通じて対日輸出の実現や日本企業とのマッチングの支援の活動を行っています。

また、モンゴル日本人材開発センター(※3)の中村専門家からモンゴルの食材の特徴、魅力について紹介しました。日本からは株式会社良品計画の樋口様よりモンゴルの食材「サジー」を用いた商品開発の事例とモンゴルの魅力を紹介いただきました。


(※1) JICA PLACEは、企業とJICA海外協力隊員が共に現地の課題を解決する場(PLACE)の創造を目指しています。企業と隊員との意見交換会等のコミュニケーションを繋ぐことで、途上国における①企業の現地情報収集等を支援しソーシャルビジネスの促進に寄与し、②隊員活動における現地の課題解決の可能性を高めることを目的としており、途上国での課題解決を促進しようという試みです。

(※2) FOODEX:「FOODEX JAPAN/国際食品・飲料展」は、2025年で50回目を迎えるアジア最大級の食品・飲料展示会。次回は2025年3月11日(火)~14日(金)に東京ビッグサイトにて開催予定。
https://www.jma.or.jp/foodex/

(※3) 日本人材開発センター(通称:日本センター)は、中央アジアや東南アジア地域などの市場経済への移行を 支援する目的で、各国のビジネス人材の育成と日本との関係強化の拠点として開設されました。現在では、東・中央アジア、東南アジア地域の9ヵ国に10センターが設置され、ビジネス人材育成と現地経営人材、日本企業間のネットワーク構築を支援しています。日本センター | 事業について - JICA

セミナー詳細(発表内容)

FOODEXの概要について

モンゴル事務所の農牧業・民間セクター開発担当の中村所員よりFOODEXの概要について説明をしました。
アジア最大規模となるFOODEXには60か国3000社が出展し、日本食品の海外輸出、日本食品の国内流通、海外食品の日本への輸入に関するBtoBを中心とした商談会等を行っている展示会であること、来年の開催時期、前年の様子をFOODEXの公式サイトを参照しながら説明を行いました。
FOODEXの公式サイトはこちらから↓
https://www.jma.or.jp/foodex/

FOODEXに関する概要説明の様子

JICA海外協力隊によるFOODEX出展企業概要、商品説明

モンゴルにてマーケティング分野で活動中の土肥隊員、加藤隊員より、FOODEXに出展予定の6社の商品を紹介しました。

当日紹介した企業、商品に関する情報はこちら↓
https://www.jica.go.jp/activities/schemes/priv_partner/event/2024/__icsFiles/afieldfile/2024/09/25/JICAPlaceEvent_Mongolia.pdf

モンゴルからFOODEX出展企業概要、商品の説明をする隊員

モンゴル日本人材開発センターの中村専門家からモンゴルの食材の特徴、魅力を紹介

モンゴル日本人材開発センターの中村 功ビジネス交流支援専門家からはモンゴルの食品の特徴、魅力として①手つかずの自然由来であること、②厳しい自然が滋養の食材を生むこと、③まだ多くの人に知られていないこと、の3点を挙げました。
①については、人口密度が世界で一番低く手つかずの自然が多く残っておりその自然を活かした牧畜業等を紹介。②については冬は平均マイナス25度、夏は暑い日には30度を超える気温を記録し、一日の中でも寒暖差が10度以上あることから甘みの強く栄養価の高い作物が取れること等を紹介。③そして何よりまだ知られていない、日本語で説明することが難しい商品がたくさんあるのでぜひモンゴルに関心を持っていただきたい、と発表いただきました。

モンゴルの食材の特徴、魅力紹介の様子

株式会社良品計画によるモンゴルの食材サジーを用いた商品開発の事例とモンゴルの魅力紹介

株式会社良品計画産地開発部産地開発課の樋口様より無印良品のコンセプトであるグローカル商品(その地域では一般的だが世の中ではまだ知られていない商品)について説明いただくとともに、モンゴルでの事例としてサジーを使用した商品開発のいきさつを紹介いただきました。モンゴルの環境保全を考慮したカシミヤ商品の開発のためにモンゴルを訪れた際に偶然見つけたというサジー。食品部に伝えるとすぐに商品化に繋がりグローカル商品が生まれたとのことです。
また、同社の今後の取り組みとして、モンゴルの自然環境を保護・修復させるモデル作りを紹介しました。カシミヤの原毛の中長期的な買い付けやモンゴル内で原毛から製品化までを完結させることで持続可能な畜産と産業の促進を目指していくこと等を発表いただきました。

モンゴルの食材サジーを用いた商品開発の事例とモンゴルの魅力紹介の様子

中小企業・SDGsビジネス支援事業(JICA Biz)に関する説明

民間連携事業部の後藤より開発途上国への海外展開に活用できる中小企業・SDGsビジネス支援事業(JICA Biz)について事例を織り交ぜながら紹介しました。

中小企業・SDGsビジネス支援事業(JICA Biz)に関する説明の様子

質疑応答

質疑応答では「紹介したモンゴルの商品は日本で既に発売されているのか」や、「モンゴルの食品を日本で販売していく際、同業者の集まりや交流会はあるのか」と言った質問が出ていました。

参加者の皆さんと記念写真

最後に

JICA PLACEでは、今後もJICA海外協力隊と企業を繋ぐ「場」を創造するため、意見交換会やセミナーを実施していきますので、ご関心のある方は是非ご連絡ください。いつでもご相談をお待ちしております。

関連リンク

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