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(最終更新:2026年9月)
1. 紛争影響国・地域の課題
JICAは、紛争の無い安定した社会を作るために、生活環境や経済、制度を整える支援をしています。これは、平和構築分野における協力の一環です。「平和構築」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、実際には「安全に水や電気が使える」「子どもが安心して学校に通える」「地域の人々が仕事や生活の中で協力できる」といった、日常生活に必要な環境づくりが中心です。JICAは、現地の人々が自らの力で持続可能な社会を築けるよう、さまざまな分野で協力を行っています。
平和構築の現場には、例えば、生活インフラや社会基盤の整備、教育の充実、人材育成、産業振興など、多くの課題があります。こうした課題の解決に当たっては、民間企業が持つ製品やサービスが大きな力となり、現地の人々の生活の安定や、地域社会の再建・発展に貢献します。JICAは、こうした民間企業の力を現場に生かすことで、より効果的な平和構築を目指しています。ここでは、平和構築分野で求められる支援領域をもとに、民間ビジネスとの連携(民間連携)可能性を紹介します。
この表は、平和構築分野で活用が期待される日本の製品、技術、サービスの一例を示したものです。非常に幅広い企業に連携の可能性があることがわかります。サブセクターのパートで各項目における課題やニーズ、および民間企業の製品・技術の活用可能性について詳しく解説します。また、平和構築分野に特有の留意点や事業化のポイントは「ビジネス検討・展開上のTips」のパートで紹介します。
JICAにおける平和構築分野での民間連携
JICAはこれまで、平和構築分野への支援に多様なアプローチで取り組んできました。そのうち、日本企業の製品やサービスを活用した事例を2つ紹介します。
1つ目は、ウクライナの復旧・復興を支援する事業です。この事例では、紛争下のウクライナ国内で事業を行うだけでなく、隣国の現地協業先と連携するなど、多様なアプローチによって、平和構築分野における課題解決と事業化の両立を図りました。
●ウクライナ・ビジネス支援事業採択事業内容:採択事業検索|JICA
(参考)ウクライナ復興支援・共創プラットフォーム
https://www.jica.go.jp/overseas/ukraine/ukraine_co-creation_platform/index.html
2つ目は、難民等影響国・地域における新たな取り組みとして、同地域の開発課題解決を目指すビジネスアイデアコンテストの実施や社会実装支援を行った事業です。この取り組みにおいては、難民等を保護の対象として捉えるだけでなく、ビジネスパートナーや経済活動の主体として捉え、連携することで、課題解決に加え、難民等の経済的自立や地域の経済活動の活性化を目指しました。
●開催報告:https://www.jica.go.jp/information/seminar/2025/1574354_66420.html
2. JICAの事業戦略(グローバルアジェンダ)
JICAは、誰一人取り残さない平和で安定した社会の実現を目指しています。その中心にあるのが「人間の安全保障」であり、政府の機能強化と住民の能力強化を同時に進めます。これは、政府が国民を適切に「保護」する能力を高めることと、住民一人ひとりが困難を乗り越える力をつける「能力強化」を、政府、住民や民間企業などが「連帯」しながら、同時に進めるアプローチです。そして紛争の背景に存在する不平等や分断に対応し、公平かつ包摂的な開発を推進することで、持続的な平和の基盤構築を図ります。特に、脆弱地域および社会的に弱い立場に置かれた人々への支援を重視し、インフラ整備や行政能力の強化に取り組みます。また、女性や若者への支援並びに地域間の交流促進を通じて、社会の安定化および相互信頼の醸成を目指します。さらに、人道・開発・平和の連携(ネクサス)の理念のもと、多様な関係機関との協働を推進します。
加えて、複雑化するグローバル課題に対応するためには、多様なステークホルダーの連携が不可欠です。とりわけ民間企業は、経済的安定の牽引役としての機能に加え、新技術や革新的な解決策の提供を通じて、人々の安全・安心な生活環境の構築に資する重要な役割を担っています。そのため、民間セクターの積極的な参画が期待されます。
【参考】JICAグローバルアジェンダ 「平和構築」
https://www.jica.go.jp/activities/issues/peace/index.html
サブセクターの説明
平和構築に関する「ニーズ」は多岐にわたります。紛争終結後の基礎インフラや社会基盤の再建、経済活動の再活性化、行政能力の向上など国の再建や復旧、さらには経済の復興など多様な分野が含まれ、民間企業の製品やサービスも幅広く求められています。ここでは、平和構築を行う際に行われる協力領域別に民間連携の可能性をみていきましょう。サブセクターは「復興再建に向けた初期準備」「インフラの再建」「行政能力の向上と市民参加の促進」「生活の再建と経済の再活性化」「難民・国内避難民支援」に分かれています。
日本の製品・サービスが求められるサブセクター
- 01 復興再建に向けた初期準備
- 02 インフラの再建
- 03 行政能力の向上と市民参加の促進
- 04 生活の再建と経済の再活性化
- 05 難民・国内避難民支援
3. サブセクター説明
日本の製品・サービスが求められるサブセクター
復興再建に向けた初期準備
まず、平和構築分野に特有の支援領域として、「復興・再建に向けた初期準備」があります。こちらには、地雷・不発弾対策、がれき管理といった、住民の生活基盤の復興・再建に向けた初期準備を迅速、安全、効率的に進める活動が挙げられます。これらの活動を進める上では、以下に示すような課題が存在し、その解決に向けた民間技術の活用が想定されます。
■地雷・不発弾対策/がれき管理
- 想定される課題
- 広範囲に埋設された地雷・不発弾による土地利用の制限、人的被害の発生
- 探知・除去作業の非効率性および人的リスクの高さ
- 大量のがれき発生による都市機能の麻痺
- 現地ニーズ
- 安全かつ迅速に危険地域を特定・可視化するニーズ
- 作業員の安全を確保可能な効率的な地雷探知・除去ニーズ
- がれきの量や分布を迅速に把握し、処理計画を策定するニーズ
- がれきや廃材の有効活用や処理の効率化ニーズ
想定される民間技術(例)
- 地雷影響地域の特定技術
- 衛星画像解析、ドローン測量、AIによる危険エリア識別技術
- 人的被害を発生させない地雷除去技術
- 地中レーダー(GPR)、高性能金属探知機、遠隔操作ロボット(UGV)、自律型除去機器
- がれき量・種類の把握が可能な技術
- 移動式破砕・選別装置、再生骨材化技術、建設廃棄物処理プラント
- がれき処理用重機・機材
- 小型クラッシャー、ふるい分け装置、がれき活用舗装補修材
- 人的被害を発生させないがれき処理技術
- 有害物質検出センサー、作業環境モニタリングシステム、防護装備技術
以降の領域は、開発途上国全般に共通する課題でもありますが、本稿では特に平和構築の観点から、その課題とニーズを取り上げます。
日本の製品・サービスが求められるサブセクター
インフラの再建
「インフラの再建」での開発課題の解決については、「生活インフラ(電気/ガス/水道等)」と「社会基盤(道路・橋等)」の領域で以下に示すような課題や民間連携の可能性が考えられます。
■生活インフラ(電気/上水道/下水道等)
- 想定される課題
- 電力網の寸断により、夜間活動や医療機器の使用、通信が困難になるほか、住民の移動や生活の安全確保にも支障を来す。
- 水道施設が破壊され、住民が安全な飲料水を確保できなくなることで、生活の安全と健康の維持が困難になる。
- 下水処理施設や管路の破損により下水処理・排水機能が停止し、衛生悪化に伴う健康被害が生じるおそれがあるほか、生活環境の安全性の低下を招く。
- 現地ニーズ
- 単一の大規模系統に依存しない、分散型で代替性のある電力供給
- 日常活動や医療行為等を止めないための安定電源とバックアップ電源
- 安全な飲料水と生活用水の確保、継続アクセスに向けた安全な給水拠点の設置
- 中央処理場が止まっても最低限運転できる分散型・仮設型の下水処理設備
- 下水管路・ポンプ場・関連施設を短期間で復旧する製品技術
想定される民間技術(例)
- 代替性のある電力供給製品
- 太陽光発電、蓄電池、マイクログリッド、非常用自立電源システム
- 安定電源とバックアップ電源製品
- 高効率蓄電池、非常用発電制御、病院・浄水場向け無停電電源、遠隔監視付き電源管理
- 安全な飲料水と生活用水の確保
- 小規模浄水装置、地下水処理、配水監視、漏水管理システム
- 給水拠点の設営設備
- 井戸ポンプ、簡易浄水、コミュニティ給水設備
- 下水道設備を短期間で復旧する技術・製品
- 非開削の管更生技術、プレキャストマンホール
■社会基盤(道路・橋)
- 想定される課題
- 紛争で道路・橋梁が損傷することにより交通・物流機能が停止し復旧速度が低下する
- 紛争によって分断された地域の交通網を早急に回復させる必要がある
- 現地ニーズ
- 短期間で設置可能な組立式の橋梁や、地盤を硬化させて道を確保する工法・材料等
- 道路・橋梁の損傷度合を判定する診断システム
想定される民間技術(例)
- インフラ整備
- 各種建設重機、建設機械用アタッチメント
- 道路・橋梁の応急復旧・整備技術
- 汎用性組立橋梁、土壌硬化剤
- 機材の維持補修・強化技術
- 機材補修技術(めっき処理など)、鉄鋼加工技術、高強度金網
- 損傷度合の診断システム
- 衛星を活用した被害状況把握サービス、ドローンを活用した画像診断・点検サービス
日本の製品・サービスが求められるサブセクター
行政能力の向上と市民参加の促進
「行政能力の向上と市民参加の促進」での開発課題の解決について、「ガバナンス能力向上」の領域で以下に示すような課題や民間連携の可能性が考えられます。
■ガバナンス能力向上
- 想定される課題
- 紛争や危機で行政機能が低下し、地方政府や警察・消防等のサービス提供能力が脆弱化する
- 行政機関において、緊急支援で提供された社会サービスの安定的かつ持続的な運営が行われない
- 現地ニーズ
- 行政手続の標準化、業務継続、省人化された運営体制の構築支援サービス
- 危機管理や防災関連の情報収集・分析を効率化できるシステム
想定される民間技術(例)
- 効率的な行政運営のための情報通信基盤
- 情報通信機器(PC、タブレットなど)、AI等を活用した行政サービスの効率化支援サービス
- 危機管理・情報分析システム
- AIを活用した防災、危機管理等のシステム、センサー等を活用し廉価で安全が確保できる防災システムや各種行政に関する情報分析システム、紛争影響地や難民受入れ地域の施設配置、土地区画整備等の検討を支援する空間情報デジタル地図
AI犯罪予測システム
株式会社Singular PerturbationsはAIを活用した犯罪予測システムを開発しています。本製品は犯罪予測アルゴリズムを用いてパトロール業務を最適化する業務支援ソリューションであり、治安改善や犯罪発生率の減少、パトロール業務に従事する業務の効率化に貢献します。
日本の製品・サービスが求められるサブセクター
生活の再建と経済の再活性化
「生活の再建と経済の再活性化」での開発課題の解決について、「経済基盤の再生就業の維持・確保雇用の創出」と「教育サービス」、「職業訓練/就業支援」、「社会福祉/保健・衛生等サービス」の領域で以下に示すような課題や民間連携の可能性が考えられます。
■経済基盤の再生、就業の維持・確保、雇用の創出
- 想定される課題
- 農業等で生産地と消費地が離れていることや、交通インフラが整っていないことから市場へのアクセスが限定的になる
- 気候変動により干ばつなどの影響を受けやすい地域にある事が多い
- 農業生産性が不安定で、収穫後のロスも多い
- 特産品が加工されず、原料のまま安く取引されている
- もみ殻などの農業廃棄物が、活用されずに放置されている
- 漁業では、資源が十分に活用できておらず、また加工や保存の技術が不足している
- 仕事を失った人々が、新しい小規模ビジネスを始めるための元手や手段・技能がない
- 現地ニーズ
- 作物を乾燥・粉末化して長期保存したり、良いものだけを選別して高く売ったりするためのシンプルな加工・選別機材
- 少ない水や肥料でも収穫量を増やせる土壌改良剤や、病気に強い優良な苗を育てる技術
- 農業廃棄物を調理用の固形燃料や、発電に使えるバイオ燃料に変える装置
- 稚魚や稚エビを育てて放流し、資源を守りながら漁獲量を安定させる「育てる漁業」の技術
- 現地の限られたインフラでの農作物や海産物の衛生的な輸送
- ドローンを使った農地の状況把握や、悪路でもモノを届けられるラストワンマイルの配達サービス
- バイクタクシー事業などマイクロビジネスを始めたい個人向けの、小規模な融資サービス(マイクロファイナンス)
想定される民間技術(例)
- 農業生産・加工
- 現地の限られたインフラや悪環境でも使用でき簡易的に操作できる農業機械 生産性向上資材・技術 収穫後処理・食品加工機材 現地の環境でも育成が可能な農産物の育成 ドローン等を活用した農地の管理システム
- 漁業
- 限られたインフラや人的リソースで活用できる漁業技術・機材 電気がなくても衛生的に海産物を保存できる加工技術や資材
- 運輸・物流サービス・金融事業
- 輸送用車両・バイク、ラストマイル物流サービス バイクタクシー等小規模事業者向け金融支援
- 未利用資源の再資源化・エネルギー化
- 農業廃棄物からの燃料・製品製造技術(もみ殻、バナナ茎等を活用した二次加工品等)
- 新規産業・現地産品の高付加価値化
- カカオ豆等現地の特産品や収穫が容易な農産物等の生産・加工に関する製品・技術
ギグワーカー向けファイナンス
株式会社HAKKI GROUPは、タクシードライバーなどのギグワーカー向けに、モバイルマネーの利用履歴などを用いた独自の信用スコアリングに基づくファイナンス事業を展開しています。 本事業は平和構築を目的としたものではありませんが、たとえば社会復帰を目指す人々にオートローンを提供することで、資産形成を促し、安定した生計の実現と貧困からの脱却に貢献できる可能性があります。
■教育サービス
- 想定される課題
- 紛争や避難により、子どもたちが学ぶための校舎や機会が不足している
- 教師が不足し、教育の質にもばらつきがある
- 不安定な電力や通信環境が、質の高い教育へのアクセスを妨げている
- 現地ニーズ
- 専門家がいなくても、短期間で簡単に組み立てられる仮設の校舎
- 太陽光で充電でき、オフラインでも使える学習コンテンツが入ったタブレット端末
- インターネット環境が不安定な地域や教師の数や質が十分でなくてもでも、遠隔で授業等の提供や効率的な学習を支援できる
想定される民間技術(例)
- 仮設教育インフラ
- 段ボールやコンテナ等を活用した簡易設置型仮設校舎
- 学習支援システム・教材
- 学習支援システム・教材(遠隔・オフライン対応のもの等)、ソーラーパネル付きタブレット
■職業訓練/就職支援
- 想定される課題
- 就業時に必要な知識やスキル、技能を学ぶ場や教員が不足している
- スキルを習得しても、就職や起業に結びつけるのが難しい
- 現地ニーズ
- ITスキル(プログラミングなど)や外国語を、スマートフォン等現地で手に入る媒体を使っていつでもどこでも学べるオンライン学習システム
- 身につけたスキルを活かして、海外の企業からデザインやデータ入力などの仕事をオンラインで受注できる仕組み(オフショア開発等)
- 料理などの実践的な技術を学び、将来自分の店を持つための起業ノウハウを提供するプログラム
- 学習の進捗やスキルレベルを管理・確認し、能力に合った仕事を紹介するマッチングサービス
想定される民間技術(例)
- 職業訓練・就労支援
- 各種職業訓練プログラム(IT、料理など)オンライン等の学習支援システム・学習プラットフォーム
- 就労支援サービス
- オフショア開発サービス等オンラインでの就業機会提供や就業支援、職業あっせんやマッチング支援システム
■社会福祉/保健・衛生等サービス
- 想定される課題
- 医療インフラ(病院・診療所)が破壊され、専門医や医療機材が不足している
- 劣悪な衛生環境により、マラリアなどの感染症が蔓延しやすい
- 道路の寸断で、医薬品の安定供給が困難になっている
- 食料不足により、乳幼児や妊産婦が深刻な栄養不良に陥っている
- 難民キャンプ等で汚水処理が十分にできず、土壌汚染や感染症の蔓延につながる
- 紛争によるトラウマなどを抱えた人々のメンタルヘルスへの対応が十分に行われない
- 現地ニーズ
- 専門医がいない場所でも使える、持ち運び可能な超音波診断装置や血液検査機
- トラックなどで運べる移動式の診療所や、簡単に組み立てられる仮設の医療ブース
- 停電しても使える、ワクチンや医薬品を保管するためのポータブル冷蔵庫
- 都市部の専門医が、遠隔で現地の医師や患者にアドバイスを送る遠隔医療サービス
- 道路が寸断された地域へ、ドローンや小型機を使って緊急の医薬品を届ける物流システム
- マラリアなどを媒介する蚊を寄せ付けない製品や衣類
- AIや衛星画像分析技術などにより衛生環境等を監視・確認できるシステム
- 少ない水でも使える石鹸や、電気があればどこでも作れる消毒液生成装置
- 土壌汚染を防ぎ衛生的に使えるトイレ
- 少ない量や現地の食生活に適合した効率的に栄養が摂れる、乳幼児や妊産婦向けの栄養補助食品
- 紛争で負傷した人々や高齢者の生活を支えるための福祉用具や介護サービス
- 紛争のトラウマなど、目に見えない心のストレスをケアするための製品やサービス
想定される民間技術(例)
- 医療診断・検査
- ポータブル診断・検査機器(超音波、X線、血液検査機など) 遠隔診断モニター 自己触診補助具
- 医療インフラ・設備
- 移動型診療所・仮設医療室 治療用機材(人工呼吸器、手術用照明など) 医薬品用冷蔵・保管設備
- 遠隔医療・物流
- 遠隔医療サービス 医療品輸送システム(ドローン配送など)
- 感染症対策・公衆衛生
- 感染症媒介生物対策(防蚊スプレー・塗料、衣類、AI監視システムなど) 抗ウイルス製品(塗料、シートなど) 現地環境に適合した衛生用品(消毒液、石鹸、電解水生成装置など)簡易衛生トイレ 井戸が無い所でも使える手洗い装置等
- 栄養改善
- 各種栄養補助食品・サプリメント 現地生産可能な栄養食品 現地の食生活にあった機能性食品
- 社会福祉・メンタルヘルス
- 福祉・介護サービス 福祉用具 メンタルヘルスケア関連製品
日本の製品・サービスが求められるサブセクター
難民・国内避難民支援
「難民・国内避難民支援」での開発課題の解決について、「難民・国内避難民の生活支援/難民の受け入れ支援」の領域で以下に示すような課題や民間連携の可能性が考えられます。
■難民・国内避難民の生活支援/難民の受け入れ支援
- 想定される課題
- 隣国からの大規模な難民流入に伴う、受入国における物資及びインフラの供給不足。
- 難民キャンプへの急激な人口集中による、住宅・水・衛生等の生活関連インフラ整備の遅延。
- 難民登録システムの不備に起因する、難民IDの発給の遅延により、就労や金融サービスへのアクセス等、難民が本来享受すべき権利の行使が制約され、自立の促進が阻害される。
- 人道支援の不足による、住宅・医療・教育等、社会サービスの質・量の減少。
- 支援物資の不足とキャンプ内の非公式経済システムへの依存。
- 難民の合法的就労・企業・土地利用の制限や、雇用機会の不足による、難民の自立阻害と援助への長期的な依存状態。
- 現地ニーズ
- 食料等の生活必需品に関する、効率的かつ公平な配給システムの構築。
- 難民キャンプ内の人口増加に対応する、シェルター・住居の迅速な供給
- キャンプ内における正確な人口動態の把握、および個人を対象とした識別・登録システムの確立。
- 難民の自立促進に資する、農業等の生計向上手段の提供と雇用創出。
想定される民間技術(例)
- 人道支援オペレーションの最適化
- ドローンおよび衛星画像解析技術を用いた、流入人口の規模・動態の把握と、最適な物資配給ルート・方法の分析。
- 短期間・低コストで建設可能な住宅供給技術
- プレハブ、3Dプリンター建築
- 受益者管理と支援の透明性確保
- 虹彩認証等の生体認証技術の活用による、支援対象者の正確な識別、人口動態管理、および現金給付等における決済の透明性確保。
- 難民とホストコミュニティの社会統合を目的とした生計向上
- 難民および受入国側コミュニティ(ホストコミュニティ)双方を対象とした、キャンプ周辺の土地を活用した農業生産支援。
- 「社会福祉/保健・衛生等サービス」で紹介されている、各民間技術
4. ビジネス展開上のTIPS
平和構築分野でビジネスを検討・展開される際には、以下のような点に留意しましょう。
ニーズ確認
各国際機関が募集する特定プロジェクトや調達情報を確認し、ニーズを把握しましょう
平和構築分野でのビジネス展開では、紛争直後や現在進行中の紛争地域において、国際機関、国際基金、他国のドナーなどが予算を設け、迅速な復興支援や、復興後を見据えたビジネスモデルを模索し、ニーズ調査や実証事業を開始することが考えられます。そのため、過去の事例をもとに、予算提供機関、予算規模、予算執行の流れ、そしてどのような企業が予算を受注したかを調査し、商流や資金の流れを把握しておくことが重要です。
また、国際機関には調達情報を一覧表として掲載しているページがあり(世界銀行のProcurement Notices、国連のUNGM等)、それらの内容を把握することで各機関の製品・サービスのニーズを把握することができます。
ここからは、国際機関が民間企業と連携を行い対象国の支援を行った事例や、JICAが先行して緊急復旧・復興の活動を行った後に民間企業との連携によって対象国を支援した事例を紹介します。
事例1:「日本企業からの技術移転を通じた新事業創造によるウクライナのグリーン産業復興プロジェクト(UNIDO)」
本プロジェクトは国連工業開発機関(UNIDO)の旗艦プロジェクトとして、日本政府の援助のもと、ウクライナのよりグリーンでより強靭な産業再建に向けた支援を通じて、国際的な連帯と多国間協力を示すものであり、日本およびウクライナの企業・団体の参画を後押ししています。2024年6月から公募が開始され、現在40社を超える日本企業がウクライナで実現可能性調査に取り組んでいます。
事例2:ウクライナ国欧州地域緊急復旧・復興プロジェクト/ウクライナ・ビジネス支援事業
本プロジェクト及び事業は2022年以降に緊急復旧計画に基づき財政支援、無償資金協力、技術協力を通じて開始され、緊急復旧計画(フェーズ1~5)を通じて、医療、農業、インフラ、公共放送など幅広い分野で復旧・復興の基盤整備を進めています。
こうした基盤支援を土台に、JICAはウクライナ復興には民間投資、雇用創出、インフラ整備が不可欠と位置づけ、情報共有やネットワーキングの場として「ウクライナ復興支援・共創プラットフォーム」を設立し、日本企業の参画機会を広げました。2024年度には、既存の「中小企業・SDGsビジネス支援事業」のニーズ確認調査を改編した「ウクライナ・ビジネス支援事業」を開始し、日本企業の技術と事業展開がウクライナの復旧・復興と経済基盤強化に結びつくことを目指し、14社の採択企業が現地の具体的な復興ニーズに応じた取組を進めました。
急速に変化する戦況とそこからの復興課題(ニーズ)を考えましょう
現地でのビジネスニーズを理解する際には、戦前の状況、戦中に起きた変化、そしてその結果として戦後にどのような変化が生じるかを念頭に置いて分析することが重要です。戦争直後に発生する課題や、過去の戦後復興ビジネスの事例を調査することで、大まかな流れを把握し、今後の見通しをより明確にすることができます。例えば、徴兵によって戦前と戦後で男女比率に変化が生じている場合、製品やサービスのターゲット層や現地関係者を検討する際にその変化を考慮する必要があるかもしれません。
様々な情報源を活用して日々変化する情勢を捉えましょう
紛争中や紛争直後に渡航する際は、日々の情勢が急激に変化する可能性があるため、注意が必要です。外務省が公開している渡航危険レベルを確認しながら渡航を検討することをお勧めします。また、現地大使館の情報や、現地および周辺国のJICAやジェトロのニュース、海外ニュースなど、複数の情報源を活用して、事前に最新の情勢を理解することが大切です。
ビジネスモデル
製品のローカライズは慎重に行いましょう
平和構築分野では製品やサービスの販売価格を低くすることを求められることが多く、コスト面を意識した製品のローカライズが必要になります。一方で、安かろう悪かろうというスタンスではなく、現地の限られたインフラで対応できるよう、電気やガス、水道が十分に調達できなくても作動できるようにする、劣悪な環境でも動く堅固な設計にすることなどの検討が重要になります。
また、競合製品を調べる際にも、自社の類似製品を探すという視点では見つけることが難しいため、「自社製品やサービスで解決しようとしている現地のニーズを、現地ではどのように満たしているのか」という視点(代替ソリューションを探す視点)で確認し、そのソリューションとの差別化を行うことが必要となります。
また、ICTに関する職業訓練を行い、オフショアビジネスを行うなど、現地の人材育成と雇用創出を組み合わせるビジネスにおいては、職業訓練で現地の人材が顧客から対価を得られるレベルの「質」を伴った人材となれるように教育体制や教育内容、提供サービスについて注意する必要があります。
製品だけでなくビジネスプロセスもローカライズしましょう
現地では電気・ガス・水道といったインフラに加えて、物流網や販売網が十分に発達していないケースもあります。コストを抑える必要性や現地のニーズを的確に押さえるためにも、生産・販売・メンテナンス・アフターセールスはなるべく現地の資源や組織、人材を活用する、不足するものについては自社単独や他機関・企業と連携して育成することも視野に入れる必要があります。現地のニーズを把握した製品開発や改良を行いつつ、バリューチェーンを強化するためにも、現地企業や現地人材とともに成長する姿勢が重要になります。
顧客戦略は柔軟に立てましょう
現地の国際機関やドナーなどB to G寄りのビジネスを行う場合、販売対象となるターゲットが狭まってしまい、特定の機関から断られるとそれ以降ビジネス化のめどが立たなくなる(それ以外の機関に顧客候補がいなくなる)可能性も出てしまいます。ビジネスとして持続可能性を担保するためにもB to Gだけでなく、B to Bの事業にも拡大できないか、顧客ターゲットは広く見ることが大切です。
また、B to Cビジネスを行う場合、現地の個々の購買力は小さいことが想定されるので、販売量を意識した戦略をとる必要があります。他方、販売網の構築についても現地人材を活用しつつ、現物を現金で販売するなど、現地の制約が大きいインフラに対応していくことが重要です。例えば、現地の個人経営店に商品を置いてもらうためには、現地人材が足しげく通い商品の良さを分かってもらったうえで商品棚を確保することが必要になるかもしれません。売上金回収の方式についても、キャッシュレスや振り込み等の対応ができない可能性もあります。対応方法として、前回販売した分の料金を今回の配送の際に回収するなど、現地のキャッシュフローに対応しつつ現金で対応していく必要性があるかもしれません。このやり方を行うためには現地販売店や個人経営店等との強固な信頼関係を築くことが求められます。
加えて難民を対象とする場合には、難民が政府の政策で銀行口座を開けるか、政策が認めていても金融当局が難民IDを使って口座を開くことを認めているかなど政策や関連法、労働法、実運用の面でサービス提供を阻害する要因はないか確認する必要があります。
紛争周辺国での事業展開も考慮しましょう
事業を実施するにあたっては、現地の治安状況やインフラの被害リスクを踏まえ、事業拠点の設置場所や供給体制を慎重に検討することが重要です。特に紛争地域では、需要国の国内に生産設備を建設すると、設備損壊や供給停止のリスクが高まる場合があります。
例えば、こうしたリスクを踏まえ、周辺国の国境付近に生産拠点を設け、パイプラインや輸送手段を活用して対象国へ供給する方法も考えられます。また、周辺国が紛争によって被害を受けた地域の支援を表明する場合もあるため、それらの動向に沿った事業展開を検討することで周辺国からの活動が容易になることも期待されます。
このため、周辺国を含めた紛争下における需要の把握、設備建設に要する期間、競合他社の参入可能性などを初期段階から見極めるとともに、紛争終了後では需要への対応が遅れる可能性も踏まえ、紛争期間中を含めて、どの時点でどのような形で参入するか、また供給体制をどう構築するかを継続的に検討することが重要です。
外部機関との連携を意識しましょう
繰り返し記載があるように、現地ではインフラやバリューチェーンが未発達のことが多く、ビジネスを進める際のハードルになりえます。そのハードルを自社だけで取り除こうとするとコストがかさみ、持続可能なビジネスを行うことが難しくなるため、自社単独でビジネスを進めるのではなく、現地のNGOや支援機関、企業、大学など多様なメンバーとの連携により事業を進めていくことも一つの重要な要素になります。
連携に当たっては自社のメリットだけでなく、連携先の組織のメリットや協業の意義を提示しつつ、ビジネスにより平和構築分野の課題をどのように解決できるのか、開発インパクトの視点での説得も含めて対等なパートナーとして信頼関係を築いていくことが重要になります。
対象国・地域外市場への展開も検討しましょう
紛争影響地域では、対象国・地域内での販売のみを前提とするのではなく、日本をはじめとする対象国外市場への販売や接続を視野に入れることも重要です。これにより、事業の持続可能性の向上が期待できます。
例えば農業分野では、日本企業が意欲ある生産者たちを組織化した組合とパートナーシップを築き、「購入保証」を通じて安定した収入を提供するのと同時に、輸出許可の円滑化やインフラ整備などで国の機関とも連携して、事業の制度的な基盤を固めていくことで持続的なビジネスの構築をするということが考えられます。
このように、生産者、組合、国の機関等の異なる主体と信頼関係を築き、バリューチェーン全体を強化する等、対象国・地域から海外市場への展開を想定したビジネスモデルを検討することも大切です。
周辺環境
法規制は実運用まで確認しましょう
進出先の法規制の確認は、紛争地域か否かにかかわらず、徹底して行うべき重要な項目です。特に「平和構築」フェーズにおいては、進出先の政府が規制やルールを頻繁に変更したり、法体系が不透明であったりするケースが多く、予期せぬ法令違反リスクが発生する可能性があります。そのため、現地の法律改正に関する情報を定期的に収集し、最新の規制動向を正確に把握することが不可欠です。さらに、特定地域での事業活動が知らないうちに違法活動や人権侵害につながるリスクも存在するため、法的コンプライアンスだけでなく、CSRの観点からもリスク管理を徹底する必要があります。
また、事業を実施するために輸出入・税制・電波通信規制等の必要な制度や情報を把握する必要もあります。
例えば、紛争の発生によって、日本政府が国際情勢や安全保障上の観点から経済制裁措置を講じ、外国為替及び外国貿易法(外為法)に基づき、特定の団体等への輸出等禁止措置が取られる場合があります。そのため、制裁対象の有無、輸出管理の対象となる品目等を初期段階から確認する必要があります。また、制裁措置や輸出管理に関する情報は日本政府から随時発表されることがあるため、逐次確認することをお勧めします。
さらに、当該地域が国際機関や他国による制裁の対象となる可能性もあることから、国際的な政治・経済情勢についても継続的に確認することが重要です。
これを怠ると、企業のブランド価値やステークホルダーからの信頼を大きく損なう結果を招く恐れがあります。
用途外の使用に気を付けましょう
紛争直後の地域に進出する際には、自社の製品や技術が輸出先の政府や、残存する武装勢力によって用途外に使用されるリスクに十分留意する必要があります。一部の技術は、平和利用を前提として相手国政府や民間企業に提供された場合であっても、ガバナンスが不十分な環境下では技術が流出し、最終的に用途外で使用される可能性があります。その結果として、紛争の激化や人権侵害に関与するリスクが生じ、先述の通りCSRの観点からも重大な問題に直結する恐れがあります。このようなリスクを回避するためには、「法規制は実運用まで確認しましょう」に記載の通り、進出前に提供する技術や製品が関連する輸出管理規制に適合しているかを厳密に確認するとともに、それらが意図した用途以外で使用されることを防ぐため、契約段階で厳密な取決めを行うことが不可欠です。
不平等に気を付けましょう
紛争直後の地域で事業を展開する際には、特定のグループとのみ取引を行うことで地域間の不平等を助長し、紛争が再燃するリスクがあることに十分注意が必要です。紛争直後の社会は分断が深刻であり、特定の勢力やコミュニティが優遇されているように映ると、他の勢力が不満を抱き、対立が再び激化する可能性があります。そのため、企業は取引や雇用において公平性および透明性を確保し、地域社会全体への均衡ある貢献を行うことが求められます。具体的には、ステークホルダー(地域コミュニティや部族など)の間でバランスを意識した取引方針を策定し、透明性を保持することが重要です。
また、過去の紛争の要因やエスニックグループ・宗教などの政治的背景を十分に理解した上で事業活動を行う必要があります。さらに、現地情報の収集には現地リレーションの活用が有効な手段となりますが、現地リレーション先のバックグラウンドについても慎重に確認することが重要です。例えば、現地の警察など治安維持部隊が対立や不平等の原因となる可能性も考慮しなければなりません。
5. 統計情報等
平和構築分野におけるビジネス展開の検討にあたっては、以下のような統計が参考になります。
1)主な統計の使い方
紛争地域に関する各種データの活用
平和構築フェーズにおけるビジネス活動では、現地の情勢が非常に流動的ではありますが、定量的に現地事情を把握するための統計データの活用が極めて重要です。例えば、国内避難民や難民の発生人数を確認することで、潜在的な雇用創出機会を推定でき、1人当たりGDPを確認することで、地域の購買力の把握に役立ちます。また、治安状況を分析することで、事業実施に適した地域やタイミングを選定することも可能です。
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UCDP(Uppsala Conflict Data Program)
スウェーデンのウプサラ大学が運営する武力紛争データベースであり、1946年以降の国家間紛争や内戦、非国家主体間の衝突などに関するデータを収集している。具体的には地域・国ごとの紛争の発生状況、死者数、当事者数、影響地域のマッピングデータ等であり、現地情勢を定量的に把握するには非常に有用なデータである。
https://ucdp.uu.se/ -
UNHCR Refugee Data Finder
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が運営する、難民や避難民の状況に関する包括的なデータベース。70年以上にわたるUNHCRの統計活動を基に作成され、難民、庇護申請者、国内避難民、無国籍者などの強制移動人口に関するデータを確認できる。また、UNHCRのデータだけでなく、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が収集したパレスチナ難民に関するデータや、国内避難モニタリングセンター(IDMC)が収集した国内避難民に特化したデータも扱っている。
https://www.unhcr.org/refugee-statistics -
UNHCR Operational Data Portal
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が運営する、難民や避難民に関するデータデータベース。同じUNHCRが運営するRefugee Data Finderと比較し、より特定の紛争(アフガニスタン・スーダン、コンゴ民主共和国等)のデータや最新情報のレポートが取得可能。
https://data.unhcr.org/ -
Joint Data Center on Forced Displacement
世界銀行と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が運営するサイトで、各地域の紛争ごとにレポートがまとめられている。データベースではないが、レポート内には統計情報が含まれているので、地域情勢を把握するのに有用なページである。
https://www.jointdatacenter.org/ -
International Organization for Migration
避難民の移動状況、脆弱性、求められる支援について定量的に分析している。IOMが運営しているページであるため、より人の移動に焦点を当てたデータを、地域ごとのレポートの形でまとめている。
https://dtm.iom.int/ -
外務省 海外安全ホームページ
外務省が提供する、日本人が海外渡航や滞在中に直面する可能性のある安全リスクに関する情報を発信するサイト。紛争に関連するリスクのみならず、自然災害、テロ、犯罪、感染症などに関する警告や注意喚起が含まれている。「危険情報」や「感染症危険情報」といったリスクレベルが明確に示され、各地域がレベル1~4の危険レベルに分類されている。さらに、安全対策に関する基本的なガイドライン、現地の大使館や領事館の連絡先も掲載されており、渡航中にも参照できる情報網羅されている。
https://www.anzen.mofa.go.jp/ -
Armed Conflict Location & Event Data
世界各地で起きる武力紛争、政治的暴力、抗議活動、暴動などの出来事を、個別の事例ごとに記録するデータベース。国ごとの年間集計ではなく、「いつ、どこで、誰が、誰に対して、何をしたのか」を可能な限り細かく整理している点が大きな特徴。各記録には、発生日、場所、緯度経度、出来事の種類、関与した主体、死者数の推計等が含まれる。
https://acleddata.com/conflict-data#download -
Humanitarian Data Exchange(HDX)
国連人道問題調整事務所(OCHA)が運営するオープンデータプラットフォーム。国連機関、NGO、各国政府など数百のパートナー組織から提供される数万件のデータセットが格納されており、紛争、自然災害、公衆衛生、食料安全保障といった多岐にわたる分野を網羅している。HDXは、データの可視化ツールやAPIなども提供しており、人道支援の現場における迅速な意思決定を促進し、支援活動の効率性を高める上で不可欠な基盤となっている。
https://data.humdata.org/