JICA経済開発部 共に生きる豊かな社会の実現にむけて-外国人材が日本で安心して働くために-

2023年4月19日

必要な情報をわかりやすく正確に伝える教材

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日本で働くための必要な情報を、イラストを交えてわかりやすく解説します。

今、日本は様々な国から、日本で働く人たちを多く迎えています。
JICA-Netマルチメディア教材「日本で働きたいあなたへ」は日本で働きたい外国の方々に、日本で就労するために必要な情報を、イラストや実際に働く方々のインタビューを交え、わかりやすく提供しています。
教材は4つの動画に分かれています。「1.日本で働く外国人のための資格」では、日本で働くことができる主な4つの在留資格の特徴やその違いを、「2.インタビュー」では、現在日本で働いている方々のインタビューや職場の様子を、「3.気を付けること」では、送出機関の選び方や日本でのトラブルとその対処法等、「4.未来のこと」では、日本での経験をキャリアパスにつなげた方々からのアドバイスを紹介します。
また、日本語版と英語版の他に、幅広い言語に対応できるように各国語翻訳を進めています。(タイ語、ロシア語、モンゴル語、ネパール語、クメール語版を制作済み。今後、ベトナム語、ミャンマー語、インドネシア語版も制作予定です。)

オンラインセミナーで紹介

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オンラインセミナーの様子。日本就労に興味のあるモンゴル、キルギス、カザフスタン3か国の留学生(セミナー参加者:281名)に向けて教材を紹介しました。

2022年11月14日に開催された「内陸アジア遊牧文化圏日本センター合同事業 日本留学後の高度人材就職セミナー(モンゴル、キルギス、カザフスタン)」(オンライン)で、日本就労に興味のあるモンゴル、キルギス、カザフスタン3か国の留学生(セミナー参加者:281名)に向けて教材を紹介しました。
日本での就労前の準備のために、各在留資格での働き方の特徴や就業の様子を理解いただける教材として、母国語であるロシア語、モンゴル語での動画視聴をご案内しました。
今回のセミナーでは教材紹介に留まったものの、日本就職に関するセミナーやイベント、来日前研修等で、対象者に日本で働いた時のイメージをもっていただくために日本で働く方のインタビュー映像や職場風景を上映するという活用方法も可能です。

教材作成の参考として活用

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専門学校に留学中のティカマヤさんは、コンビニでアルバイトをしています。教材では、実際に働いている方の声も紹介しています。

また、JICAが実施している「モンゴル日本人材開発センター・ビジネス人材育成・交流拠点機能強化プロジェクトフェーズ2」では、モンゴル日本センターにおける外国人材支援事業にて、日本渡航前研修の教材作成のために、参考情報として教材を活用しています。
教材を作成する専門家からは、在留資格情報など分かり易く示されており、実際に働いている方の声を紹介していることから教材作成の参考になる部分があるとご意見いただいています。本教材は外国人材向けの教材作成者、企業や自治体の外国人材受入担当者等、外国の方が日本で働くために必要な知識を得たい方にも活用いただきたいと考えています。

現在、182万人を超える外国の方々が日本で働いています。JICAは、国籍に関わらず、誰もが安心して安全に働き、多様な活躍の機会が全ての人に与えられる社会の実現のため、様々な取り組みを進めています。
本教材がこうした取り組みに寄与し、日本で働くことに関心のある方や日本で外国人材の受入に関わる方のお役に立てることを望んでいます。

清水 保奈美
JICA経済開発部 民間セクター開発グループ

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このページで紹介している教材

日本で働きたいあなたへ

この教材は日本で働きたい外国の方々に、日本で就労するために必要な情報(在留資格、気を付けること、日本での就労経験の活かし方など)を実際に働く方々のインタビューを交え提供しています。JICAでは2020年より日本で働く外国人材支援の取り組みを強化しています。日本で外国人材が働くための制度は大変複雑で、就労に関心のある方々にとって分かりにくいものとなっています。本教材は、日本で働くことを考えている方々に対して、正確な情報を集めて自分で働き方を選択する重要性を伝え、帰国後のキャリアプランまで考える機会を提供することを目的としています。