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「平和構築」に対する多様な要望に応えるために
JICAチェアでは、日本の考える「平和構築」について知りたいというたくさんの要望が寄せられています。
JICAは日本国内の大学と連携して実施している「JICA開発大学院連携プログラム」の一環として、日本研究の講座設立支援を行うプログラム「JICAチェア」を行っています。そこでは日本の考える「平和構築」について知りたいというたくさんの要望が寄せられており、日本の平和な国づくりの経験、原爆被害からの復興を含めた戦後・災害後の復興経験、日本の国際的な平和への貢献等への幅広い関心がうかがえます。平和構築JICAグローバル・アジェンダでも日本の経験の振り返りは明確に戦略の一つとして位置付けられていることから、JICAチェアや開発大学院連携の活用を想定し、JICA-Netマルチメディア教材「日本の平和な国づくりと戦後・災害後復興の経験」(英語)を制作しました。
概要(JICAチェア)
日本の復興経験の理解を深める教材
本教材は3つのパートから構成され、講義形式で日本の国づくり、戦後・災害後復興の経験を振り返りつつ、脆弱・紛争影響地域への日本の経験共有と平和構築のあり方について紹介しています。
第1部「日本の国家建設の経験」では、明治維新以降の日本自身の国家建設の経験とその問題点を通じて、日本自身の国づくりと平和構築の教訓を学びます。
第2部「戦後復興・災害復興の経験」では、日本がどのように戦後復興・災害復興を成し遂げたかに焦点を当て、戦後復興の事例として広島市を、災害復興の事例として東松島市を取り上げています。
第1部、第2部では日本の明治維新の国家建設、その後の戦後復興、災害復興の経験について、東京外国語大学教授の篠田英朗氏が解説しています。
第3部では世界各国におけるJICAの平和構築への取り組みについて、JICAガバナンス・平和構築部平和構築室長の室谷龍太郎が解説します。
第3部「平和で公正な国づくりのための取組み」では、日本の経験を踏まえた脆弱・紛争影響国での平和構築のあり方として、世界各国におけるJICAの平和構築への取り組みについて解説し、事例として、フィリピンでのミンダナオ和平プロセス支援とコートジボワールの紛争後復興の経験を映像を交えながら紹介しています。
第1部から第3部にかけて、特に“行政と住民がどう対話を通じて理解を深め、信頼関係を築けるか”というテーマに重点を置いて制作しました。また、復興支援期にとどまらず、長期的な平和の定着のために必要な制度作りへの示唆を意図しました。
講師は第1・2部を東京外国語大学教授の篠田英朗氏、第3部をJICAガバナンス・平和構築部平和構築室長の室谷龍太郎が担当しています。
各パートは20分前後の長さで、併せて視聴することで理解が深まりますが、内容は独立しているため、目的にそって別々に利用することも可能です。
平和な国づくりに貢献
本教材は、JICAチェアの教材として、各国の学生に平和へのメッセージを共有すると共に、ウェビナー等の形で脆弱・紛争影響国での政府高官・地方行政官等に向けた研修・ワークショップにも使用することを想定しています。
各国・地域の紛争の背景は多種多様ですが、日本の国家建設や戦後復興・災害復興の経験を学ぶことで、一定の教訓を得ることが可能です。
本教材が広く活用され、日本の経験が世界の様々な国や地域において平和な国づくりに貢献することを期待しています。
平瀨 千登世
JICAガバナンス・平和構築部
このページで紹介している教材
日本の平和な国づくりと戦後・災害後復興の経験
本教材は日本の明治維新以後の国家建設の経験、戦後及び自然災害後の復興の経験、日本・JICAが進める平和構築支援のあり方について3部構成で紹介を行い、脆弱・紛争影響地域における平和な国づくりに有用な知見の共有を行うものです。
このビデオシリーズは、JICAの協力戦略 "JICAグローバル・アジェンダ "のラインナップに沿って、開発課題別にまとめたものです。
この動画教材は、JICA研修の参加者、研修員、JICAスタッフ・専門家、その他の関係者に対して、日本の開発課題に対する取組みとそのプロセスを紹介することを目的としています。
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