課題別研修

課題別研修は、日本側が研修内容を企画・計画し、開発途上国に提案する研修です。日本が有する知識や経験を通じて途上国が抱える課題解決に資するよう、国内の多くの関係団体と連携しつつ実施しています。病院管理のノウハウ、地方自治制度、また伝統的な農業技術から最先端の科学技術に至るまで、多岐に亘る分野をカバーしています。

課題別研修の実施フロー

以下は課題別研修の募集から帰国後までの基本的な流れです。

募集・人選
  • JICAは相手国政府に対して研修の募集要項を送付します。相手国政府は要件に合う候補者を選定します。
  • 候補者からJICAに対して応募書類が提出されます。JICA国内機関が応募書類を先行し、参加者(研修員)が決定されます。
来日
  • 来日後、研修開始に先立ち、JICAはブリーフィングやオリエンテーションを実施します。このプログラムを通じ、研修員に対し日本滞在中に必要な生活情報や日本理解に役立つ知識を共有します。
研修実施
  • 研修内容はコース毎にアレンジされます。一般的には、講義、実習、視察、討論及びワークショップ等で構成されます。
修了
  • 研修最後に評価会を実施し、研修効果の確認、今後の研修改善に向けた提案や意見の聴き取り等を行います。
  • 閉講式を実施し、全ての研修を無事に修了した研修員に対し修了証書を授与します。
帰国後
  • 帰国研修員が中心となり活動する同窓会をサポートする等、帰国後もニーズに応じた支援を実施します。

2022年度課題別研修 コース一覧

(注)2022年度当初計画時のコース情報を掲載しています。新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、2022年度研修も遠隔で実施されるコース、止むを得ない事情により中止となるコースが発生する可能性があります。

課題別研修の実績

データ1:分野別コース数(2020年度実績)

(注)2020年度は主に遠隔で研修実施

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分野課題 コース数
ガバナンス 10
ジェンダーと開発 6
平和構築 2
情報通信技術(ICTの利活用を含む) 10
評価 1
教育 12
保健医療 29
社会保障 8
経済政策 5
民間セクター開発 27
農業開発 48
農村開発 6
運輸交通 24
都市開発・地域開発 10
資源・エネルギー 19
自然環境保全 7
環境管理 22
水資源 9
防災 12
合計 267

データ2:研修員の地域別割合(2020年度実績)

(注)2020年度は主に遠隔で研修実施

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地域名 割合
東南アジア・大洋州 22%
東・中央アジア 8%
南アジア 11%
アフリカ 37%
中東・欧州 9%
中南米 14%

データ3:過去のコース情報