アグロフォレストリーコース

(日)アグロフォレストリーコース
(英)International Training Course for Agroforestry Systems Technology
(葡)Curso Internacional sobre Tecnologias Agroflorestais

  • スキーム:第三国研修
  • 実施機関:ブラジル農牧研究公社東部アマゾン研究所(Embrapa Amazonia Oriental)
  • プロジェクトサイト:パラー州
  • 対象国:ボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ
  • 実施期間:2006年11月~2011年3月(5年間)

背景

アマゾン諸国においては多数の農林水産業に係る土地利用が無秩序に導入され、材木、畜産、漁獲、農業などにより自然資源に荒廃を来たしたのみでなく、地域住民の社会経済発展にも悪影響が発生している。従って、収奪的な生産活動に替わる持続的な農牧業システムの構築が急務である。ブラジルでは原生植物種を保全し、土壌肥沃度の向上に効果のあるアグロフォレストリーシステムが大きな脚光を浴びているが、同農法は広大なアマゾン地域において局地的な試みが散在している状況である。同農法は自然林の荒廃復旧・農民の生活向上に効果があるが、広大なアマゾン地域の持続的開発に資するためには、周辺国も巻き込んだ強力な普及体制の構築が必要である。このような背景からJICAの技術協力経験が豊富なEMBRAPA東部アマゾン研究所(EMBRAPA/CPATU)と汎アマゾン地域の自然環境保全にかかる総合的なネットワーク機関であるアマゾンイニシアティブ(IA)との連携のもと、わが国に第三国研修が要請され2006年に研修を開始した。

上位目標

アマゾン地域の自然環境破壊の軽減、自然環境再生及び地域農家・住民の生活環境が改善される。

プロジェクト目標

アマゾン地域の研究者、技術者の人材育成及び各国関係機関間ネットワークの構築・強化がなされ、汎アマゾン各国においてアグロフォレストリーが導入され、普及・発展する。

期待される成果

  1. アグロフォレストリー分野の最新技術の取得
  2. 経験の発表、意見交換を通じた共通認識の形成及び技術の向上
  3. 機関間ネットワークの構築・強化

活動

以下の内容をベースとした5年間のコースを実施する。

研修内容:

  • 研修期間:22日間
  • 研修参加者数:15名(対象国:ボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ)なお、ブラジル国内からも自費で15名程度参加

カリキュラム:

  • 理論(アグロフォレストリーシステム、生物物理学、社会経済、技術移転手法)
  • 実践(トメアス地域においてアグロフォレストリーシステムを実践する)
  • 視察(パラー州ベレーン市及びトメアス、カスタニャール、サンドミンゴス・ド・カピン及びイガラペアス市)
  • アクションプラン

関連するプロジェクト

関連リンク

【画像】

胡椒を中心に他作物と共生