ウクライナを対象とした「産業技術教育」遠隔セミナーのアクションプラン発表会及び閉講式の実施


2024.11.28
中部センターでは、一般社団法人ESDコンソーシアム愛知と協力してウクライナを対象とした「産業技術教育」遠隔セミナーを実施してきました。ウクライナ出身の元研修員(2016年度JICA研修の参加者)の実践を後押ししようと2022年に実施したフォローアップ研修が、遠隔セミナーとして2024年まで実施され、元研修員を含めて合計28名が、日本の産業技術教育の経験・知見から学びを得てきました。
今年度は、2024年5月19日より週1回開催してきましたが、11月24日(日)に最終日を迎え、アクションプラン発表会および閉講式を実施しました。セミナー参加者はウクライナのスミ―州立大学(Sumy State University)、ルツク国立工業大学(Lutsk National Technical University)、国立工業大学ハリコフポリテク校(National Technical University “Kharkiv Polytechnic Institute”)の教授や講師など10名です。アクションプラン発表会では、セミナー参加者から、各大学の様々な課題と原因分析が提示されましたが、その多くは戦争によって引き起こされたものでした。そのような状況下でも、大学でのオンラインの講義の充実を計るべく、オンラインライブラリーのアップデートを行う等、更なる工夫を試みようとしていることが印象的でした。戦争終結まではまだ不透明な状況ですが、本セミナーがウクライナの将来的な産業技術教育の発展への一助となるよう祈っています。
【セミナー名】ウクライナを対象とした「産業技術教育」遠隔セミナー
【期間】2024/5/19~2024/11/24(遠隔 全17回)
【対象国】ウクライナ
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