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\教師海外研修報告(後編)/ネパールでの学びを日本の子どもたちへ!

#1 貧困をなくそう
SDGs
#4 質の高い教育をみんなに
SDGs
#10 人や国の不平等をなくそう
SDGs

2025.09.22

教師海外研修報告(前編)に続き、ネパール現地研修での学びをお届けします。
帰国後の事後研修では、ネパールで頭と心をフル回転させて得た素材や題材を活用して、具体的に授業に落とし込むプログラム作りを行いました!

学びの連続で頭も心もいっぱいに~ネパール現地研修~

\教師海外研修報告(前編)/ネパールでの学びを日本の子どもたちへ!では、事前研修と、ネパール現地研修で訪れたJICA海外協力隊活動の様子、日本語学校で学ぶネパール人との交流などについてご紹介しました。続く後半では、防災の取り組み、学校での交流授業の様子をご紹介します!

JICA中部「教師海外研修」の概要はこちら
2025年度JICA中部教師海外研修(ネパールコース)

■防災を楽しく学ぼう!~ネパールの学校での「防災クラブ」の取り組み~

日本と同じ地震国であるネパールでは、2015年4月25日のネパール大地震を大きなきっかけとして、身の回りのもので命を守る方法や、地震が起きたときにどう行動するかなど、人々の生活・社会環境に合わせた防災への取り組みが進められています。
 こうした取り組みがさらに進むよう、日本のNGOプラス・アーツはネパールのミトラ・災害リスク軽減学習センターと協働し、学校や地域における防災教育を行っています(注1)。

身近にある布で担架代わりの道具を作る

 今回訪問した学校の「防災クラブ」では、災害時に命を守るために身近なものを使ってどんな応急手当ができるか、どのように行動したらよいかをゲームやクイズを通じて楽しく学べるよう、生徒自身が考え、工夫を凝らしています。研修参加者も実際にゲームやクイズを体験し、日本の防災訓練・教育との「同じ」と「ちがい」を見比べながら、日本の学校にも取り入れられそうなことを熱心に学んでいました。
(注1:JICA草の根技術協力事業の枠組みを活用した協力事業 草の根技術協力事業について

生徒手づくりの防災すごろく(左)と応急手当や災害時の手順を学べる、並び替えカードゲーム(右)

■やっぱり授業は楽しい!学校での交流授業

防災クラブの体験をした後は、同じ学校で交流授業を実施。研修参加者の先生たちは「ネパールの子どもたちとどんな交流の時間にしよう?」と、当日まで約1か月をかけて2人ペアで準備を重ねてきました。日本の文化、風景、食べ物をはじめ、研修参加者の地元の踊りの紹介などアイデアあふれる授業は、子どもたちにとってワクワクする楽しい瞬間の連続。研修参加者自身も思い切り楽しんで交流できた時間でした!

ネパールから日本の教室へ~事後研修~

ネパールから帰国後に実施した事後研修は、9月から始まる授業実践に向けて、具体的な授業づくりをする段階。ネパール渡航前から各自で構想していた授業計画に、ネパールで収集した素材や題材をどう落とし込めるか、そのアクティビティづくりとプログラム作りを行いました(注2)。
プログラムで扱うテーマ、内容、時間数、手法などは研修参加者それぞれで、オリジナリティがたくさん盛り込まれています。今後さらにブラッシュアップして、子どもたちがネパールと日本のつながりや共通する課題に気づき、自分にできることを考えられる、楽しい授業を届けてくれることでしょう!

ネパールの素材を使ったアクティビティを考え中

海外で収集した素材を使った効果的なアクティビティづくりはこちらから
教師海外研修ガイドブック.pdf

(注2)
・アクティビティ=ねらい+内容(素材)+手法で作られ「気づき」や「行動」を引き出すまとまりのある学習活動
・プログラム=アクティビティを複数つなげて、ある時間の流れで展開する教育学習内容のまとまり

「開発教育・国際理解教育 実践報告フォーラム」で1年間の学びを報告します!

教師海外研修の学びの軌跡や授業実践の結果を、来年2月の「開発教育・国際理解教育 実践報告フォーラム」で報告します。教育関係者の方はもちろん、開発教育・国際理解教育にご関心のある方はどなたでも参加できます!

日時:2026年2月22日(日)10:00~16:00(予定)
場所:JICA中部 なごや地球ひろば

参加申込等の詳しい情報は12月下旬にJICA中部ウェブサイトに掲載予定ですのでお見逃しなく!

●昨年度の実践報告フォーラムの様子はこちら
\もっと広げよう/国際理解教育の楽しさ・奥深さ!~開発教育・国際理解教育 実践報告フォーラム2025~ | 日本国内での取り組み - JICA

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