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【富山県】続報!パラグアイでの「おわら」交流

2024.09.05

宮村さんは写真中央。浴衣や法被を着た生徒に囲まれて記念撮影。

富山の初秋の風物詩といえば八尾町で開催される「おわら風の盆」。
去年もちょうどこの時期に、パラグアイとの「おわら交流」の話題をお伝えしました。実は、1年経った今も、現地では「おわら」を通した日系社会との交流が続いています。報告してくれたのは、日系社会海外協力隊としてパラグアイで活動中の宮村登茂子さん(職種:文化)と、ラ・コルメナ日本語学校の金澤克江校長(日系社会青年海外協力隊経験者)です。

富山市八尾町では毎年9月1日から3日間「おわら風の盆」が開催されます。今回、ラ・コルメナ日本語学校で企画されたお祭りは、現地時間の8月31日夜に行われました。日本との時差は13時間ありますので、偶然にも本場の開催日と重なったのです!

日本語学校の生徒たちが「おわら」を踊るようになったのは、富山に暮らしたことがある金澤校長が、富山県出身の宮村さんに「おわらを教えてほしい」と依頼したことがきっかけです。以来、学校や地域の公式行事でおわらを披露する機会があったことから、今回新たに日本語学校に通う子どもの保護者たちが中心となっておわらを踊る「お祭り」が企画されました。「おわら」が日系コミュニティの皆さんと日本の伝統文化を繋ぐ架け橋になっているなんて、地元の方にとっても誇らしいことだと思います。パラグアイからお便りが届きましたので、ご紹介します。


宮村隊員からのメッセージ

「おわら風の盆」と同じ日に、パラグアイの祭りで生徒さんたちとおわら節を踊れたことが何より嬉しいです。この祭りとおわら踊りがラ・コルメナでいつまでも続いていくことを心から願っています。

金澤克江校長からのメッセージ

ラ・コルメナは2026年に入植90周年を迎えるパラグアイで一番古い日本人移住地です。他の移住地は、それぞれ踊りや太鼓など、披露できる伝統芸能があり色々な活動が行われていますが、残念ながらラ・コルメナはありません。
それを、日本語学校の父母会が頑張って初めての試みをすることが、私にとってはとても嬉しいことです。ちょうど、私が28年前にこの学校で日系社会青年ボランティアとして教えていた時の教え子が父母会の中心として動いているので、何とも言えない嬉しさがあります。「第一回」とうたっているので、これから先もきっと続いていくことでしょう。私はこの町の若い日系パワーに触れ、本当に嬉しくなりました。今後も心のこもった「祭」をつくってくれるだろうと期待しています。


何度かご報告をいただいていますが、回を重ねるごとに、現地の児童生徒のおわら踊りが上達しているのが伝わります。宮村さんの協力隊としての任期には終わりがありますが、現地でのおわら交流はこれからも末永く続きますように!

富山デスク 金岡紀子

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