JICA海外協力隊2023年度4次隊 自治体への派遣前表敬及び帰国後表敬を実施しました
2024.04.26
2024.04.26
JICA海外協力隊2023年度4次隊36名が4月8日(月)~4月19日(金)に関西2府3県(京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)と20市町(注1)に、派遣前の表敬訪問を行いました。また、17名の帰国した隊員が同時期に上記2府3県のほか8市(注2)で帰国後表敬を行いました。
JICA海外協力隊として派遣される隊員は 、出発時に住所のある都道府県と市区町村の自治体(注3)へ表敬訪問を行います。派遣に向けた意気込みをお伝えすることで、地域を代表して派遣されることへの認識と自覚を深める、出発前の隊員にとって大切な機会となっています。今年は日本が政府開発援助(ODA)を開始してから70周年となります。この節目の年に派遣される隊員一人一人に対し、各自治体の首長をはじめとする皆様が関心を寄せていただき、温かく送り出してくださいました。
JICA関西では、開発途上国の国づくりの中核を担う人材の育成を目的とする研修事業において、関係機関の協力を得て阪神・淡路大震災の教訓や復興の知見を活かした防災分野の研修を多く実施しています。今回派遣される隊員の中には、前職で同分野の研修を受け入れ、「いつか現場を見に来てほしい」という研修員の言葉をきっかけに参加を決意した隊員がいます。参加のきっかけは様々ですが、開発途上国のために自分の力を活かしたいという、「利他」の精神と挑戦への熱い思いがみなぎる表敬訪問となりました。
また、2年間の活動を終えて帰国した隊員も同時に表敬訪問し、活動報告を行いました。中には、コロナ禍の影響による一斉帰国を経て再派遣から帰国した隊員もいます。「最初に派遣されたコロナ前は『教えてあげる』という一方的な気持ちが強かったが、再派遣では『一緒に作っていく』という姿勢に切り替え、ともに喜びあえる活動ができた。」「(再派遣までの)待機期間があったからこそ、任期途中の活動内容の変更にも柔軟に対応できた。」など、コロナ禍の不安な時期の葛藤をも次につなげる、隊員のたくましい姿を垣間見ることができました。派遣国の活動場所に溶け込み、現地の人たちと生活を共にし、現地の人たちとの時間を大切にしてきたからこそ紡げる帰国隊員の言葉は派遣前隊員の胸にも刻まれたことと思います。
今回も多数のメディアから取材頂き、JICA海外協力隊に関心を寄せて下さっていることが伺えました。受け入れて下さった自治体の皆様に心から感謝するとともに、2023年度4次隊の皆さんの派遣国でのご活躍、帰国隊員の皆さんの今後のご活躍を心よりお祈りいたします。
(注1)
・京都府:京都市、綾部市、亀岡市、長岡京市、
・大阪府:大阪市、堺市、豊中市、枚方市、茨木市、八尾市、和泉市、東大阪市
・兵庫県:神戸市、明石市、西宮市、三木市、三田市、香美町
・奈良県:大淀町
・和歌山県:有田市
(注2)
・京都市、大阪市、堺市、豊中市、茨木市、和泉市、神戸市、明石市
(注3)
・勤務先の住所地、出身地などの場合もあります。
4月9日(火)京都府表敬訪問
派遣前隊員7名
帰国後隊員2名
4月12日(金)和歌山県表敬訪問
派遣前隊員1名
帰国後隊員3名
4月15日(月)奈良県表敬訪問
派遣前隊員1名
帰国後隊員1名
4月16日(火)兵庫県表敬訪問
派遣前隊員14名
帰国後隊員 4名
4月19日(金)大阪府表敬訪問
派遣前隊員13名
帰国後隊員 7名
scroll