JICA海外協力隊2024年度1次隊 自治体への派遣前表敬及び帰国隊員による表敬を実施しました
2024.08.16
JICA海外協力隊2024年度1次隊63名が7月22日(月)~8月2日(金)に関西2府4県(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)と32市町(注1)に、派遣前の表敬訪問を行いました。また、15名の帰国した隊員が同時期に上記2府4県のほか6市(注2)で帰国後表敬を行いました。
JICA海外協力隊として派遣される隊員は 、出発時に住所のある都道府県と市区町村の自治体(注3)へ表敬訪問を行います。派遣に向けた意気込みをお伝えすることで、地域を代表して派遣されることへの認識と自覚を深める、出発前の隊員にとって大切な機会となっています。今年は日本が政府開発援助(ODA)を開始してから70周年となります。この節目の年に派遣される隊員一人一人に対し、各自治体の首長をはじめとする皆様が関心を寄せていただき、温かく送り出してくださいました。
今回派遣される隊員の中にはコロナ禍前に合格し、待機期間を経てカンボジアに派遣される隊員がいます。派遣国を変更して参加する選択肢もありましたが、カンボジアで活動したいという思いを4年間持ち続け、どうしても行きたかった国にようやく行けると喜びにあふれる笑顔がとても印象的でした。また、新卒の頃に行きたかったものの、その頃はスキルがなく断念、定年退職を機に一念発起して参加を決意した隊員は「40年来の忘れ物を取りに行けるようで嬉しい」と語っていました。参加のきっかけは様々ですが、開発途上国のために自分の力を活かしたいという、「利他」の精神と挑戦への熱い思いがみなぎる表敬訪問となりました。
また、2年間の活動を終えて帰国した隊員も同席し、活動報告を行いました。中にはコロナ禍の影響による一斉帰国を経ての再派遣から帰国した隊員もいます。再派遣で以前と同じ活動場所に配属された隊員は「奇跡が起きた、おかえり!」と言って現地の皆さんが温かく迎えてくれたことが一番印象的だったそうです。一斉帰国から再派遣まで派遣国に想いを残した日本での待機期間があったからこそ、再会を待ってくれていたということが大変感慨深かったようです。
派遣前隊員にとっては、帰国隊員と顔を合わせることで、経験者から直接アドバイスを聞く機会にもなりました。帰国隊員の「とにかく現地の生活を楽しんで。現地でしか食べられないもの、現地でしか出会えない人たちとの時間を思い切り楽しんで」という言葉からは、2年間を過ごした派遣国への想いが伝わってきました。派遣国の活動場所に溶け込み、現地の人たちと生活を共にし、現地の人たちとの時間を大切にしてきたからこそ紡げる帰国隊員の言葉は派遣前隊員の胸にも刻まれたことと思います。
今回も多数のメディアから取材頂き、JICA海外協力隊に関心を寄せて下さっていることが伺えました。受け入れて下さった自治体の皆様に心から感謝するとともに、2024年度1次隊の皆さんの派遣国でのご活躍、帰国隊員の皆さんの今後のご活躍を心よりお祈りいたします。
(注1)
・滋賀県:大津市、守山市
・京都府:京都市、宇治市、向日市、伊根町
・大阪府:大阪市、堺市、岸和田市、高槻市、守口市、富田林市、寝屋川市、交野市、大阪狭山市
・兵庫県:神戸市、姫路市、尼崎市、西宮市、豊岡市、加古川市、赤穂市、三田市、加西市、猪名川町
・奈良県:奈良市、橿原市、香芝市、宇陀市、吉野町
・和歌山県:海南市、紀の川市
(注2)
・京都市、大阪市、寝屋川市、神戸市、加古川市、加西市
(注3)
・勤務先の住所地、出身地などの場合もあります。
7月22日(月)滋賀県表敬訪問
派遣前隊員2名
7月23日(火)兵庫県表敬訪問
派遣前隊員22名
帰国隊員4名
7月26日(金)大阪府表敬訪問
派遣前隊員13名
帰国隊員6名
7月29日(月)奈良県表敬訪問
派遣前隊員6名
7月30日(火)和歌山県表敬訪問
派遣前隊員3名
7月31日(水)京都府表敬訪問
派遣前隊員17名
帰国隊員2名
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