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JICA海外協力隊2024年度2次隊 自治体への派遣前表敬及び帰国隊員による表敬を実施しました

2024.12.04

JICA海外協力隊2024年度2次隊60名が11月5日(火)~11月22日(金)に関西2府4県(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)と32市町(注1)に、派遣前の表敬を行いました。また、15名の帰国した隊員が、京都府・大阪府・兵庫県のほか8市(注2)で帰国後表敬を行いました。

JICA海外協力隊として派遣される隊員は 、出発時に住所のある都道府県と市区町村の自治体(注3)へ表敬訪問を行います。派遣に向けた意気込みをお伝えすることで、地域を代表して派遣されることへの認識と自覚を深める、出発前の隊員にとって大切な機会となっています。今年は日本が政府開発援助(ODA)を開始してから70周年、そして、来年は海外協力隊派遣から60周年となります。この節目の年に派遣される隊員一人一人に対し、各自治体の首長をはじめとする皆様が関心を寄せ、温かく送り出してくださいました。

今回もさまざまな想いを胸にJICA海外協力隊に挑戦する隊員が意気込みを表明してきました。阪神・淡路大震災や平成21年兵庫県西・北部豪雨、平成26年8月豪雨など、自身や家族が災害による困難を経験し、助けられたことで「自分も誰かの力になりたい」「恩送りをしたい」と考え応募した隊員。前職での経験や専門知識を開発途上国での課題解決に役立てたい、という思いをもつ隊員。学生時代のボランティア経験、ガールスカウト活動、開発途上国出身者との交流などが、海外での活動を目指すきっかけになった隊員。社会福祉士、教師、スポーツ指導者など、それぞれの夢を実現するため、まずは異文化での経験を通じて新たな視点を得たいという思いの隊員。病気や家族との死別を乗り越え、「これまでと違う人生」を模索する中で参加を決意した隊員。参加のきっかけは様々ですが、開発途上国のために自分の力を活かしたいという「利他」の精神と挑戦への熱い思いでこれから派遣国へと飛び立ちます。
表敬には、2年間の活動を終えて帰国した隊員も同席し、活動報告を行いました。その中で、廃棄物処理の職種でコンポストづくりの活動を進めた隊員の話が印象的でした。次のようなエピソードです。

「コンポスト作りに向け、同僚の提案でまずは派遣先にある緑地帯で野菜作りに着手することになりましたが、当初は瓦礫が散乱し、ごみ捨て場の状態でした。
派遣後間もない時期で時間もあったので、一人でコツコツ清掃していたところ、同僚が見かねたのでしょう、ある日”Big Cleaning Day”を企画して、みんなに呼び掛け、事務所の全員が手伝ってくれることになりました。
一人では終わりそうになかった清掃作業でしたが、若い人も多く参加してみんなで取り組むと、瞬く間にきれいになったことに驚きと感動を覚えました。それ以来、派遣先の仲間との距離も縮まったと思います。
私たちのことは必ず誰かが見ていて、手を差し伸べてくれます。だからこそいい加減なことはせず、信用第一の思いで活動してきました。」

派遣国の活動場所に溶け込み、現地の人たちと生活を共にし、試行錯誤しながら活動してきたからこそ紡げる帰国隊員の言葉は派遣前隊員の胸にも刻まれたことと思います。

今回も多数のメディアから取材頂き、JICA海外協力隊に関心を寄せて下さっていることが伺えました。受け入れて下さった自治体の皆様に心から感謝するとともに、2024年度2次隊の皆さんの派遣国でのご活躍、帰国隊員の皆さんの今後のご活躍を心よりお祈りいたします。

(注1)
・滋賀県:大津市、近江八幡市、草津市、高島市、豊郷町
・京都府:京都市、福知山市、宮津市、亀岡市、長岡京市、南丹市
・大阪府:大阪市、堺市、吹田市、高槻市、茨木市、八尾市、箕面市、東大阪市、豊能町
・兵庫県:神戸市、姫路市、西宮市、相生市、宝塚市、淡路市
・奈良県:田原本町、広陵町、河合町
・和歌山県:和歌山市、紀の川市、かつらぎ町
(注2)
・京都市、堺市、吹田市、茨木市、神戸市、姫路市、西宮市、和歌山市
(注3)
・勤務先の住所地、出身地などの場合もあります。

11月5日(火)和歌山県表敬訪問
派遣前隊員3名

11月6日(水)京都府表敬訪問
派遣前隊員13名
帰国隊員2名

11月7日(木)兵庫県表敬訪問
派遣前隊員13名
帰国隊員3名

11月13日(水)滋賀県表敬訪問
派遣前隊員7名

11月15日(金)奈良県表敬訪問
派遣前隊員3名

11月22日(金)大阪府表敬訪問
派遣前隊員20名
帰国隊員8名

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