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2024年度JICA関西研修事業説明会 実施報告

2024.05.02

JICA関西では、研修事業の実施方針の理解促進や、効果的・効率的な実施につながるよう、2024年4月25日(木)に「2024年度JICA関西研修事業説明会」をオンライン・対面のハイブリッド形式で開催しました。研修実施機関並びに研修事業に関心がある機関の関係者83人が参加し、2024年度の実施方針や各種ガイドラインの説明、2023年度の研修の実績紹介に加えて、研修実施を受託いただいた3名の方をお招きして座談会を行いました。

説明会内容

説明会冒頭、JICA関西所長の木村より、2023年度は関西センターで約100コース800名近くの研修員を受け入れ、課題別研修の約70%を遠隔と来日のハイブリッド形式で実施した工夫などに触れ、関係機関の皆様のご尽力のお陰で効果的な研修を進められたことに感謝申し上げました。また、2024年度はODA70周年、阪神・淡路大震災から30年、大阪・関西万博開催を目前に控えるなど、大きな節目を迎える中、研修事業を通じて更なるネットワークの拡大や信頼関係の深化に努めたい、との抱負を述べました。そのためにも、手続きコストを削減できるよう制度は不断に見直し、研修の効果を高めるために、共に取り組みたいとのメッセージを伝えました。

所長 開会の挨拶

次に、JICAガバナンス・平和構築部より、2024年度短期研修実施方針、及び研修委託契約ガイドラインの主な変更点について説明し、JICA関西より2023年度の研修事業の総括と2024年度の関西における実施方針の説明を行いました。他センターと比較して遠隔研修の実施率が高いJICA関西では、 来日研修を組み合わせた効率的で効果的なハイブリッド研修が多数実施できたことを報告しました。
 開発途上国の人材に対して、国際機関や各国の援助機関が研修プログラムを提供する中、関係機関の皆様とより深い連携を図りながら、地域への貢献を念頭に関西らしさを発揮した「選ばれる研修」の運営実施を目指す方向性について認識を共有しました。

オンラインの様子(ガバナンス・平和構築部)

方針説明の様子(JICA関西)

その後、「研修員受入事業におけるこれまでとこれから」と題し、2023年度研修受託機関から3名の方をお招きして座談会を行いました。登壇者の皆様より、これまでの研修員との思い出話も交えながら、主に「コロナ禍がきっかけで起こった良い変化」、「ハイブリッド研修の進め方の工夫と課題」、「共に学びあうための工夫として」の3点についてお話しいただきました。その中で、「オンラインツールを導入することで、来日前から互いの距離が縮まり、モチベーションや仲間意識が向上した」、「途上国とのハイブリッド研修については接続問題の更なる改善が必要」、「主役である研修員同士が交流しやすい意識付けの必要性」などの意見が挙げられました。

研修事業説明会の様子(座談会)

最後にJICA関西次長の花立より、今後も関係機関の皆様とのより深い信頼関係の構築と、さらなる業務効率化を目指しながら研修事業の準備や実施を行っていきたい旨を伝えました。引き続き、より効果的で「選ばれる研修」が実施できるよう、改めてご支援・ご協力を賜りたいと述べ、閉会の挨拶としました。

次長 閉会の挨拶

宿泊施設見学

説明会後は希望者を募り、JICA関西の宿泊施設を見学いただきました。センターの宿泊施設は研修期間中に研修員や講師の方々が使用しますが、研修受託機関の皆様には実際に見ていただく機会が少なく、参加者からは「洗濯機や電子レンジがある部屋も見ることがで き、研修以外の時間をリラックスして過ごせる様子が目に浮かんだ。」と感想をいただきました。

宿泊施設見学の様子

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