【天理×エジプト×「柔道」第1弾】パリオリンピックに向けた取り組み
2024.07.12
2024.07.12
JICA海外協力隊員が、2024年7月からフランス・パリにて開催される夏季オリンピックに出場するエジプト柔道ナショナルチームを指導しています!
同隊員として現地で活躍するのは、天理大学卒業生である門田優吾さんです。天理市が東京オリンピック・パラリンピック2020においてエジプトのホストタウンとなったことをきっかけに、天理大学はエジプト柔道チームの練習などを通じて交流を開始。さらに、JICA関西・天理市・天理大学が2022年に締結した連携覚書をもとに、門田隊員は2023年10月からJICA海外協力隊としてエジプトに派遣され、エジプト柔道・合気道・相撲連盟に配属となり、エジプト柔道ナショナルチームの17~25歳の選手を対象とした練習プログラムの作成や、トレーニングの実施等の活動を行ってきました。また、2024年2月には天理大学生5人も短期隊員として1か月間派遣されました。
6月中旬から約2週間、天理大学での練習のために来日中のエジプト柔道ナショナルチーム代表2人に、門田隊員が帯同しています。門田隊員は自身の活動を振り返り、「柔道の指導においては技術面だけでなく精神面が重要だが、言語の壁があり苦労している。ただひたすら、エジプト人選手たちに伝え続けたことで、少しずつ変化が見られるようになってきた。大きな変化としては、挨拶ができるようになったこと。頭を下げた日本式の挨拶が馴染んできた。練習前後の掃除などにも、少しずつ取り組むことができるようになり、行動が変化してきたと感じる。」と嬉しそうに話されました。オリンピックでのエジプトチームの活躍に期待してください!
また、6月19日には、並河天理市長、天理市内の小学校教員3人もエジプトチームと天理大学柔道部の練習風景を見学しました。
天理市・天理大学・JICA関西の3者連携覚書に基づき、天理市内の学校で国際理解教育/開発教育の展開も計画しています。東京オリンピック・パラリンピック2020をはじめとした天理市とエジプトの柔道を通じた深い関わりをもとに、天理市内の学校でエジプトを題材とした国際理解教育・開発教育を推進すべく、有志の先生方による取り組みとして、天理大学から派遣された柔道隊員によるエジプト体験談・エジプト学習が行われる予定です。
JICA関西は引き続き市内の効果的な学習展開の支援を行います。今後の状況については、続報としてお届けしますので、ご期待ください!
(JICA奈良デスク 福西 真実)
(右から)天理大学柔道部穴井監督、JICA海外協力隊門田隊員、2004アテネ五輪銀メダル・現エジプト代表チーム泉監督、並河市長、エジプト選手2人
エジプト選手の練習風景
エジプトに関わるみなさまで
並河市長がエジプト選手のアラビア語を通訳
天理大学柔道部の穴井監督からも教員へ激励のお言葉が!
短期柔道隊員の天理大学生から市内小学生へメッセージ動画をお届け!
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