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2024年度
京都のJICAボランティア応援団が駒ケ根訓練所を視察

京都のJICAボランティア応援団が駒ケ根訓練所を視察

2024.10.17

JICA海外協力隊は、派遣国で充実した活動を行なうために、派遣される国の公用語を集中的に学習する他、海外協力隊の理念、国際協力や異文化理解、派遣国の事情等について、70日間の合宿制での派遣前訓練を受けます。今回、京都府JICAボランティア応援団（※）と（特活）京都海外協力協会（OV会）の皆様に、訓練視察と訓練生激励のため、長野県にある駒ケ根訓練所を訪問いただきました。その様子をご紹介します。

※ボランティア応援団（協力隊を育てる会）とは･･･JICA海外協力隊事業に対する民間の支援の輪を広げていくことを目的に発足した会。現在、全都道府県に存在し、京都府では「京都府JICAボランティア応援団」として、JICA海外協力隊を支えてくださっています。
京都府JICAボランティア応援団 | 青年海外協力隊などのJICAボランティア事業を民間の立場から支援しています (kyotojicavsg.org)
※駒ケ根訓練所とは…海外協力隊の派遣前訓練は、長野県の駒ケ根訓練所と、福島県の二本松訓練所の2か所で年3回行われます。現在、駒ケ根訓練所では200人近くが訓練を受けており、とても自然豊かな環境の中で、地域の理解と協力を得て運営されています。
JICA駒ヶ根｜日本での取り組み - JICA

応援団と駒ケ根訓練生と

訓練所施設見学と意見交換

訓練生約200人が過ごす教室、体育館、図書資料室、食堂、居室等を訓練所職員がご案内しました。

駒ケ根訓練所の所長から、設立経緯や設立から45年の実績、地域とのかかわり、38カ国に派遣される183人（うち女性118人）が現在訓練中であること等について、説明を受けました。

大変珍しいローカル言語の本

意見交換の中で、応援団の平井会長からは、より充実した訓練のために、「日本文化体験（お茶や生け花、着付けなど）、日本のアイデンティティを活かすことができるような訓練があると良いのでは？オンデマンド教材等もあるとは思うが、一度は実地体験しておくことは大切」とご提言いただきました。
京都府への表敬訪問時には、応援団の方々から派遣前隊員に、地域の特産品（茶器・抹茶含む）を「京都セット」として贈呈、呈茶体験を実施していただいています。京都出身の隊員からは、派遣前に呈茶体験を受けたからこそ、現地でその経験が活きているという報告も寄せられています。

訓練所職員との意見交換

語学訓練視察

開設されている10か国の言語のうち8か国語の訓練の見学を行いました（シンハラ語・フランス語・スペイン語・英語・ロシア語・キルギス語・ウズベク語・ヒンディー語）。多くは４～６人の集団クラスですが、中にはマンツーマンレッスンの言語もありました。応援団の方々からは、「想像以上に手厚い語学訓練であり、しかし、リラックスした雰囲気の中行われていた。」「訓練生・語学の先生双方の熱心な姿勢に驚いた。」などの感想をいただきました。

語学訓練の見学

訓練生との交流会

視察の後、京都にゆかりのある訓練生7人を迎え、京都府ボランティア応援団、京都海外協力協会、駒ケ根協力隊を育てる会、JICAとで交流会を開催しました。
訓練生からは、自己紹介・派遣国や職種の紹介、展望等を1 人ずつ発表、訓練生に対しての質問や活発な意見交換が行なわれました。訓練生にとって、京都・駒ケ根双方の地域の多くの人が海外協力隊を応援してくださっていることを実感する機会となりました。
現在訓練中の2024年度2次隊の協力隊員は、今年の12月頃派遣予定です。

交流会の様子

今回の視察を終えて

応援団の方々からは、「今回の視察を通じて『知る立場』から『伝える立場』になることができる。今回は参加できなかった人たちにも訓練所での様子や訓練生の意欲を伝えていきたい。」「隊員が帰国した際にその経験を活かすことができるよう、応援団として何ができるかを改めて考えていきたい」等の声が寄せられました。
今回の視察時には、応援団より駒ヶ根訓練所の全訓練生向けにお持たせのお心遣いも頂き、この場を借りて改めてお礼申し上げます。
2025年は海外協力隊派遣から60周年。JICA関西としても、応援団のみなさまにもご協力いただきながら、JICA海外協力隊事業をより発展させていきます。

駒ケ根市内を流れる太田切川

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