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JICA留学生たちが、百人一首の聖地で和歌の文化を学び、英語かるた大会に挑戦!

2025.03.18

JICA関西では、JICA留学生が関西の地域と開発経験の理解を深めるためのプログラムを2府4県で実施しています。2025年2月25日、「和歌を通じた歴史理解と観光振興」をテーマとした京都のプログラムを、京都市右京区にある大覚寺で実施しました。JICA留学生に加えて、京都大学大学院の留学生、サントリー文化財団のフェローの合計50人以上が参加する大きなイベントとなりました。留学生たちに日本文化と伝承の重要性を知ってもらうとともに、自身の国の文化や国の発展についても対話を通じて理解を深めることを目的としています。

まず留学生たちは、万葉集や百人一首などの英訳を行い、日本文化を広める活動を行っているピーター・マクミラン先生による和歌についての講義を受けました。マクミラン先生は百人一首を実際に読み上げながらその和歌の情景や心情の解説を行い、午後に散策する百人一首ゆかりの場所についての歴史的な説明、そしてかるたを海外で広めるご自身の活動などについてもお話しされました。講義後の質疑応答では留学生から、和歌の元々の意味を残したままどうやって翻訳するのか、マクミラン先生がどのような課題に直面したかといったような質問があげられました。

質疑応答の様子

休憩後、2024年に続き第2回目となった国際英語かるた大会が行われました。留学生は耳をすましながら正解のかるたを探し、四人一組の予選、五人一組の準決勝を勝ち抜いた三人が決勝戦で対決しました。かるたの読み手は留学生が順番に担い、和歌の雰囲気を感じさせるように百人一首の朗読を楽しんでいました。

英語かるた大会に熱中する留学生

午後には、藤原公任の和歌で有名な大覚寺の名古曽の滝を見学してから、藤原定家が百人一首を選んだ時雨亭や山荘があったと伝わる常寂光寺、二尊院、厭離庵を訪れました。留学生は、百人一首ゆかりの地での散策中、マクミラン先生や各お寺の住職のお話を真剣に聞いていました。

訪問先で説明を行うマクミラン先生

プログラムを通じて日本文化への理解が深まったほか、マクミラン先生が目指している相互文化理解を通じた世界平和の達成に一歩近づくことができた一日でした。

集合写真

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