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国際協力推進員紹介 兵庫

鍋田 肇(兵庫県)

皆さん、こんにちは。JICA兵庫デスクの鍋田 肇(はじめ)です。
(公財)兵庫県国際交流協会(HIA)に配置され、国際協力推進員として活動しています。

推進員の業務は多岐に亘りますが、「JICA事業に対する市民の理解の増進と市民参加協力の促進を図ること」を目的とし、以下の支援などを行います。

  • 1. JICAと地域パートナー(地方自治体、地域国際化協会、大学、NGO、企業及び帰国ボランティア等)との協力関係構築の支援
  • 2. 地域パートナーによる国際協力事業等の支援
  • 3. JICA国内事業(草の根技術協力事業、民間連携事業、ボランティア事業、研修員受入れ事業、開発教育(国際理解教育)等)の実施の支援

私は兵庫県に生まれ、農業・畜産を学び但馬牛をテーマに卒業論文を書きました。
農協職員、JICAでの勤務、鳥取や岩手での仕事やボランティアを経て、2024年の11月までの2年間、ブータンの農業畜産省へJICA海外協力隊員として派遣されていました。同省の政策企画課が作成する農業統計集の改善と担当者の育成が主な活動です。
着任当初は統計集を担当する職員が辞職して豪州へ出稼ぎに行くなど、困難やモチベーションの低下を経験しましたが、一年後に後任が新卒採用され、私が一から十まで教えることとなり、2年目は忙しくも充実した日々を送りました。
帰国後も相談を受けることがあり、今もブータンと繋がっています。一方、開発途上国も日本も都市に人口が集中し、地方の人口減少や地域活性化は共通の課題だと感じています。

推進員は、地域におけるJICA事業の総合窓口として、地域の様々な方々と連携しながら国際協力や多文化共生を推進するスタッフです。

兵庫県を構成する旧五国(摂津、播磨、但馬、丹波、淡路)にはそれぞれの特色とともに国際協力のポテンシャルも豊富にあると思います。世界とつながる兵庫を県内外や世界へ発信していきたいと思います。何でも気軽にお声がけ下さい。

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ブータン着任時に国際空港の門の前。ブータン式の門が特徴です。

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農業畜産省は宮殿(省庁ビルを兼ねる)の前にありました。お坊さんが白い布を首に掛けて下さいました。

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「ゴ」と呼ばれる男性用民族衣装をあつらえましたが、寒いときに着るのは苦手でした。